「文人悪食」 嵐山光三郎

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マガジンハウス ★★★★


akujiki.jpg笑えます。笑っているうちに、だんだん気味がわるくなってくる。どいつもこいつも作家とか詩人というのは濃い人間ばっかりだなー。石川啄木がけっこう美味しいものも食べていたというのも、なんとなく納得。ただ、何を食べても啄木が書くと悲惨な味になる。

樋口一葉が超小食だったとか、漱石が最後まで甘いものを食べたがった(辰野隆の結婚式に呼ばれた漱石が、鏡子夫人の目の届かないところで甘い南京豆食べて最後の吐血)とか。

高村光太郎の詩(なんだったか、貧しいながらも米とクサヤと何かを買って、智恵子とひたすら逞しくむさぼり食い、そして壮絶に愛し合うというやつ)だけが、不思議な事に清涼剤のようで記憶に残る。白い米のご飯とキラキラ光る冬の長ねぎを自分も食べたくなる。

補遺:
光太郎のは智恵子抄の「晩餐」のようです。ちっとも食についての評論は書かなかったけど小林秀雄が超うるさい食通だったとか、山本周五郎が意外にもアドルム呑んでいたとか。梶井基次郎から送ってもらったレモンが汚かったとか。いろいろ。


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