「娘と私」 獅子文六 

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新潮日本文学 ★★★


shishi.jpg何かの拍子で獅子文六の「大番」が読みたくなった。ところが探してみて驚愕。獅子さんの本なんて皆無なのだ。どうやら版元にもほとんど在庫はないみたい。

ひどい時代だなー。獅子文六、石坂洋次郎、大仏次郎・・。こういう本はきれいサッパリ消えている。あの井上靖だってほぼ全滅。しろばんばシリーズと西域ものが少し残ってるくらいだ。

というわけで図書館で探したらようやく文学全集で獅子さんの本が発見できた。内容は「父の乳」と「娘と私」。読み返してみると、もちろん面白いです。とんとん読んでしまう。

今回の発見としては、再婚当時の獅子さんが「中落ち」とか「中だるみ」という一種の性欲減退症候群に陥っていたらしいこと。昔読んだ記憶ではたまたま獅子さん夫婦が寝室を別にしていたため、ついつい不精して奥さんを放置してしまったような印象だったのだが、そうではなかったらしい。なんせ確かめるためわざわざ女を買いに行ってみたが、やっぱりダメだったというのだから。

ただ、この奥さんが亡くなってから三回目の奥さんとの間には息子さんができたらしい。60歳での長男誕生。溺愛していたという。


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