「海賊オッカムの至宝」 ダグラス・ブレストン&リンカーン・チャイルド

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講談社 ★


kaizoku.jpgタイトルを見て危惧した通りの結果となった。愚作。

海賊・血まみれオッカムが20億ドル相当の金貨や宝石をとある島に隠匿。それを発掘しようと近代的装備のトレジャーハンター隊がのりこむ。しかしお宝を隠したのは当時の天才的設計家であり、数百年を経てなお次から次へと仕掛けられた罠が発動・・・・というストーリーそのものは悪くはないんだけど・・・。

登場人物がみんな浅い。動機があいまい。罠も平凡。最大の仕掛けである「ミカエルの剣」の秘密さえ、途中ですぐ見当がついてしまう。凡庸な作家が凡庸な思いつきだけで書くと、こんな本になってしまう。

それとも最初から映画化されることを予想して書かれたのかな。B級映画としたら実にぴったりの舞台。派手な設定と手に汗握る決闘と、そしてヒーロー&ヒロイン脱出の背後ではお決まりの大崩壊で、金銀財宝は底知れぬ海底へ沈みこんでしまう。

でも、読んで損をした、というほど悲惨ではなかったのが救い。それにしてもこの「ミカエルの剣」という代物、誰がどうやって鍛え、装飾したというんだろう。人間ワザではないな、たしかに。


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