「武田信玄」 新田次郎

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文藝春秋  ★★

 

shingen.jpg多分、未読だったと思います。

新田さんが晩年、力を入れて書いた本という記憶があったので、けっこう楽しめるかなと期待。風林火山4巻を一気に借り出しました。

結果はというと、うーん・・微妙なところですね。もちろん悪くはないんですが、好著かというと違うような気がする。武田晴信という人物、欠点も感情もある人間として最初のうちは描かれているようなのですが、巻が進むにつれてだんだん知略縦横、完全無欠の神様になってきます。というか、今川にしても北条にしても、上杉にしても、信玄に比べると二段も三段も格の落ちる矮小な人物として描かれてしまう。

ごく荒っぽく表現すると、人間としての面白さが感じられない。山本勘助にしても諏訪御前にしても、他のキャクターに魅力がなく深みがないから、結果的に主人公の信玄だけが金無垢の仏様みたいになってしまう。ま、そういう印象でした。

全4巻のうち3巻半ばまで読んで、ページを閉じました。残念。

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