「太陽の王と月の妖獣」 ヴォンダ・N. マッキンタイア

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ハヤカワ文庫 ★★

 

sunsnadmoon.jpgネビュラ賞受賞作。太陽王ルイ14世のヴェルサイユ宮殿を舞台にした空想歴史小説とでもいいましょうか。考証のけっこうしっかりしたファンタジーではあります。妖獣うんぬんのストーリーそのものは、はっきりいってどうでもいい感じ。

老王の不老不死の食材として使われそうになった「妖獣」が、海に沈んだ財宝船の所在を教えてくれる。ファンタスティックでいいですねー。最後の最後でも海の妖獣たちがルビーやエメラルドやダイヤや黄金細工をどっさりプレゼントしてくれます。いいですねー。

女主人公は王弟(オルレアン公かな)の娘の侍女。自然科学が大好きという設定にはなっていますが、それでも当時の娘ですから、基本的には当時の価値観で行動しています。平安朝の「虫愛づる姫」みたいな存在ですね。そのへんの設定がちょっと面白い。

ま、ヴェルサイユが好きな人にとってはなかなかの一冊でしょう。

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