獅子文六全集

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秋晴れ

数カ月前、駅の周辺をうろうろしていたとき、品揃えのいい古本屋さんを発見した。市役所前あたりの古いビルの一階、3室くらいのブースを抜いて古本を並べてあり、全集本なども揃っている。いかにも古書店という感じ。

ここで獅子文六全集を発見した。全16巻。一冊500円で計8000円。この人の本、今は図書館へ行ってもなかなか置いてないんです。もちろん今どきの書店になんか絶無。うーん・・と迷って、でもたまたま手持ちも少なかったので撤退。

それっきり忘れてました。

ところが数日前、子供が吉川英治の宮本武蔵の全巻を買い込んだという話を聞いて(これも変わった子ですね)、ふとそれを思い出した。思い出して、奥さんに何気なく話をしたら、買いに行こうかと言う。瓢箪から駒です。いきなり話がまとまって、秋の夕暮れ、一緒に散歩ついでに出かけました。もう置いてないだろうな、とは思ってましたが。

で、ありました。まだ最上段の棚に並んでいました。おまけに『全商品4割引き!』なんて札が店内にブラさがっている。

あるじのオバサンに確認すると「これでも多少の儲けがある。みんな割引!」という。全16巻がなななんと4800円。パクッと買いました。パクッと買って、奥さんと二人で荷を分けて家に持ち帰りました。重かったです。私も重かったけど、腕力のない奥さんはもっと大変だったでしょうね。感謝!

帰ってから、まず「大番」を読み始めました。箱は多少汚れていましたが、本体は表紙もページもまだ新しいです。儲け物でした。 

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