「双調平家物語」 橋本 治

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★★★ 中央公論社

soujou.jpg長い々々本です。全13巻。ずーっと以前に巻1を読み始めて、ななな、なんだ、玄宗・安禄山が延々と続くので呆れかえった記憶があります。


それから十数年(たぶん)。またフッと気が向いた。かったるいけど、読んでみるか。図書館に揃ってるし・・・。

で、巻2から開始しました。巻1を読了したかどうかも記憶にないですが、巻2は蘇我入鹿のようなので、ま、たぶん読めるだろう、きっと。

結局薬局郵便局で、巻11だけ除いて読みおおせました。巻11はなぜか欠本。誰かがこの巻だけ借り出したらしい。不思議な借り方をする人がいます。なんか調べ物でもあったのかな。

はい。面白いです。でも非常に疲れます。人間関係、系図、ごっちゃごちゃで、しかも橋本調で表現がもっちらねっちら粘って、おまけにスパイラルしている。エネルギーの必要な本です。だれそれ中納言の親の兄弟の3番目の娘が大納言の養女になって、それが○○の中将の甥の養女の亭主の二番目の息子と結婚する。これが関白にとってどういう意味をもつか・・・・。知るか。

たぶん橋本治もそうだったと思いますが、平安末期を読むと、なぜ院政という仕組みがなりたったのか、疑問をいだきます。院政という形が成立すると、摂関藤原のパワーの源泉がなくなってします。なんせ天皇に中宮、皇后を差し出して外戚として力をふるうのが摂関家のエネルギー源。いやーだよ、と退位した天皇、つまり上皇や法皇が勝手なことをしたんじゃ「外戚」の意味がなくなってしまう。

関白も摂政も、天皇に対しての地位ですからね。院ではこうした官位役職に関係なく、院に気にいられた男が権力をふるい、院宣なんてのをふりかざす。どういう男が気に入られるかというと、能力もあるだろうけど、院の寵愛するイケメン(ただし太りぎみの中年)だったりする。平安期、男色が蔓延していたようです。

ま、そんな具合で、かったるい部分は飛ばし読みしながら1~2カ月かけて終えました。あー、疲れた。

追記
全13巻ではなく「全15巻」です。13巻は以仁王の令旨まで。まだ清盛が死んでなかった。


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