坂の上の雲「二〇三高地」

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楽しみにしていた坂の上の雲、第三部。うーん、あいかわらず作り込みはしっかりしてますが、当然のことながら戦闘シーンが多いなあ。これじゃ視聴率は上がりません。上がらないけど、ま、仕方ないです。

初回の「旅順総攻撃」第二回の「二〇三高地」、主役は乃木と児玉になるわけですが、児玉さん、立派すぎて少し違和感。桃太郎侍の殿様が熱演してる。酷な言い方ですが、堂々たるお芝居の臭いがし過ぎるんですよね。

ま、文句は言いません。二〇三高地の肉弾戦では文字通り醜い死闘でした。目玉かきむしってでも、耳を齧り切ってでも相手を殺す。きれいごとの好きなオナゴ衆はちょっと引きそうです。でもま、これが戦争ですわな。貫通銃創できれいに倒れて、急にシーンと効果音が消えた中で、しっかりせよと助け起こす戦友に「頼む、コレを田舎のお花ちゃんに・・」と伝えたり「母ちゃん・・」とか言い残して死ねるもんでもなし。ふつうは五月蠅くて汚くて冷たくて誰も見ていないところで豚みたいに死ぬんでしょうね。、きっと。

これも仕方ないですが、旅順、二〇三高地、遼陽会戦などなど、複雑怪奇でややこしい戦況を短い放映時間で説明しようとしても困難。あまりにも困難なのでNHKさんもみんなに理解してもらうことを放棄したような印象です。いくら戦況図や軍団配置の図で説明したって、わからないものはわからない。だからなんかわからないけど、ひたすらドンパチやり続けていて、なんだか知らんうちにクロパトキンが奉天に撤退した印象。

一兵士の視点にも似てますね。進め!と言われるから進んで、怖いよぉ死ぬよぉと泣きながら進んでいたら、よくわからないけどポッカリ前が開けていて、敵が逃げた。するとオレたち、勝ったのかなあ。

「旅順総攻撃」「二〇三高地」、どちらも悪くはなかったけど、やはりカタルシスという面では海戦のほうがいいです。話がスッキリ単純ですわな。来週は「敵艦見ゆ」ですか。タイトルからすると奉天会戦と、たぶん敵艦発見の通報で連合艦隊出動あたりまでかな。いよいよクライマックスが近くなってきました。

話は違うけど、二〇三高地に使った28サンチ砲。そもそもは海岸砲と思うのですが、いったい何台持っていったんだろ。1台や2台じゃないですよね。そもそも据えつけ砲は「台」と数えるんじゃなくて専用の単位があると思うんですが、残念ながら知らない。「」かな。

追記
ネットで調べてみたら旅順攻囲戦に参加した28サンチ砲は「18門」だそうです。独クルップ社砲のイタリア版コピーのまたコピー品。「延べ16,940発を発射」と書いてありました。そうか、砲の単位は「」か。わかってみれば当然ですわな。トシくうと、基本的なことをポッカリ忘れてしまいます。

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