「転生夢現」 莫言

| コメント(0) | トラックバック(0)
tensei2013.jpg★★★ 中央公論新社

再読です。

うーん、やっぱりいいですね。半世紀にわたる激動の時代。ひたすら翻弄される、あるいは波を利用しようと策動する中国山東省高密県の農民たちと一族の物語です。

村人たちに散弾銃で頭をふっ飛ばされた地主が恨みをもって転生を繰り返す壮大ドタバタ・ストーリーはもちろん覚えていましたが、最後のほうの破滅的な悲恋ストーリー部分はすっかり忘れていました。そうだったか。

この最終部分、語り手が大ぼら吹きの「莫言」になってからはトーンが変わりますね。あんまりこの著者っぽくない。一途な愛とそれによって引き起こされる悲劇。放浪の猿まわしのカップルが登場して、若くタフな警察副所長の心がかき乱され・・・・もの悲しい大団円へ。

莫言の本ではこの「転生夢現」と「白檀の刑」がいちばん好きです。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.min6.com/mt/mt-tb.cgi/1166

コメントする

アーカイブ