「百年の孤独」 マルシア=ガルケス

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hyakunennokodoku.jpg★★ 新潮社

前々から気にかかっていた本ですが、意外に入手しにくい。文庫もないようです。で、ついに図書館の本棚で発見しました。

内容はなんというか、非常に説明しにくい。南米のとある開拓村というか集落のリーダーである一家一族の歴史。歴史というのも変ですね。年代記。とにかく同じような名前の男たち、女たちが次から次へと生まれては生きて死に、また生まれる

熱帯の風土と一族の破天荒な生き方が一体となっています。ちょっと気を抜くとアリやらシロアリやらサソリやらが進入してくる。家がボロボロに風化します。奇妙な病気が蔓延したり、幽霊が彷徨したり、美女が昇天したり、だらしのない革命が起きたり、飲んだり恨んだり愛欲にまみれたり。ファンタジーともいえるし、土俗小説ともいえる。

で、傑作か?と問われると少し困ります。ページがどんどん進んだかと問われても困る。けっこう飽きるし、うんざりもする。でも一回くらいは読んでおいて決して損はないような印象。

このところ読んでいるノーベル賞の莫言(もう胃炎 モウイエン)と確かに似てます。同じようなテーストの作家なんですが、莫言には東アジアふう、白髪三千丈的悪ふざけと寒さがあるのに対し、マルシア=ガルケスは底抜け暴力的かつ蒸し暑い。ジャングルの猛威。(なんか意味ない言葉の羅列ですね) 
うーん、莫言の暴力シーンは非常に痛そうです。マルシア=ガルケスの暴力シーンはひたすら笑えて、共感の余地がない。

マルシア=ガルケスの他の本も読むかと言われると、ちょと躊躇しそうです。莫言のほうが合ってるみたい。

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