独眼竜政宗の再放送 第1回 誕生

大河「独眼竜政宗」の再放送が先週から始まりました。これ、当時も時折は見ていたものの、せいぜい3週に1回くらいだったでしょうか。再放送を知ってしっかり録画(土曜の6時から見るのはちょっと無理)。数日後の昼飯前に再生してみました。

うーん、いいですね。密度が濃い。テンポがいい。役者がうまい。北大路欣也がこんなに上手だったとは知らなかった。岩下志麻も年齢的に若妻は大変そうですが、でも演技がしっかりしているんですぐ忘れます。原田芳雄(伊達の仇敵 最上義光)もまだ若くてギラギラしてます。いいなあ。まったく飽きずに見ることができました。

dokuganryu2014.jpg冒頭のシーン、伊達家臣団が野っ原で最上からの嫁入り行列を待つシーンからジーンとしてしまった。主立った4人くらいの重臣が騎乗していて、もちろんそれぞれ馬の口取りもいる。背後には万一のために兵を置いている。ま、当然ですわな。で、若い最上義光と伊達の重臣が口論するわけですが、それぞれが家柄自慢というか先祖自慢というか、いかにもありそうなパターン。笑ってしまいました。

その後のイノシシ退治はまあ、ご愛嬌。で、次の婚礼シーンもいいですね。初対面の嫁さんは一応下座でしおらしく、花婿はいちおう上座。なんかの大河みたいに、新妻に好きだった女の話なんか打ち明けない。当然ですわな。その後の夫婦も一応は亭主のほうが威張っている。内心ムッとしても奥さんはちょっと引いた形を作る。ま、これも形としては当然でしょう。

そうそう。家臣の謀叛で城下が焼かれたときの北大路欣也も反応もよかったですね。もちろん怒り狂ってんだけど、責任ある当主です、大声で矢継ぎ早に的確な指示をくだす。緊急時、ぼんやりなんかしていられないです。いつも急ぎ足で歩いてる。

最上に里帰りしたお東の方と最上義光の会話もいい。いかにも仲のいい兄妹が話をしている感じですね。途中で柱にちょっと寄っかかったりして、二人だけの立ち話。

なんでこんなに良質なんだろ。久しぶりに楽しいものを見ました。非常に得をした感じ。