追記 イーリアス(筑摩世界古典文学全集)

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なんとかイーリアスを読了。読了なんて言葉を使うのが不遜なくらいの飛ばし読みです。

chikuma01.jpg意外なことに、アキレウスがヘクトールの遺骸(さんざん引きずりまわしたけど傷はなし)を返し、トロイ側が悲しみながら火葬するところで終わってるんですね。したがってアキレウスの死は描かれないまま終了

ついでに次のオデュッセイアも冒頭を少し読みかけてみましたが、こっちは息子のテレマコスが父オデュッセウスを探す旅から始まっている。いきなりオデュッセウスの章ではないんです。意外でした。

このテレマコスの旅、実はアテナ神がずーっとサポートしている。かなりの依怙贔屓です。ま、オデュッセウスの放浪というのも海神ポセイドンの怒りが原因ですからね。トロイ戦争もオデュッセウスの放浪も、すべての原因は神々にある。

そうそう。トロイ戦で神々がそれぞれ人間に贔屓することは知ってましたが、ちょっとズルしすぎの感あり。怯えている武将にむりやり勇気を吹き込んで(結果的に)殺したり、贔屓が危なくなるとすぐ靄かなんかでかこんで安全地帯へ飛ばしてしまう。フェアーじゃないです。

神様同士の集団直接対決なんかもあったんですね。色気だけで喧嘩には弱いアフロディテがぶっ倒されたり、嫌われものの戦神アレスも傷つけられたり。傷つけられるとすぐゼウスのとこに駆けつけて泣き言をいう。それを聞いてゼウスはけっこう楽しんだり。

困ったもんです。人間たちは神様同士が対戦する壮大なチェスの駒。駒に自由意志はありません。駆り出されて戦って、あっさり死んでいく。ま、そういう趣旨というかテーマのお話なんでしょう、きっと。

本筋に関係ないですが、こうした神様たち、どれぐらいのサイズが本性だったんでしょう。もちん変幻自在でしょしが、だれかが倒れた箇所で「三町にわたって倒れ・・」とかいう表現もあった気がする。すると巨大ウルトラマン・サイズだったのかもしれません。ウルトラマン・サイズのアフロディテが色っぽいかどうかも問題ですが。


追記
再確認してないので自信ありませんが、呉茂一訳の「三町」は土井晩翆訳で「七ペレトラ」のようです。「ペレトラ」をネットで検索したけどヒットなし。古代ギリシャの面積の単位なんでしょうか。


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