卓球の11-0というポイント

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アジア大会卓球で、福原愛がどこかの選手(モンゴル?)から11-0でセットを奪ってしまったという記事を読みました。あとで仲のいい中国選手から「やらかしたんだって?」と言われた。どうも暗黙のルールとして、10-0の一方的な展開になった場合、さりげなくサーブをミスするとかして10-1にして相手のメンツをたてる。それからおもむろにポイントを奪って11-1。そういうことになっているらしいです。ふーん。

福原はつい反射的にいいプレーをしてしまったらしい。で、結果が11-0。1点もらったとして相手の選手が嬉しいかどうか、かなり疑問ではありますが、いかにも英国発祥ゲームらしいです。

そういえば以前、野球で圧倒的にスコアをリードしていた側が盗塁したとかバントしたとかで、なんか非難されていたような。大リーグかな。これも同じように暗黙のルールなんでしょうね。強いんだからそんなにガツガツ点を稼ぐなよ、ということ。情けをかけてやれ。

実はサッカーでも、選手がケガして倒れたようなケース。中断のホイッスルが鳴ってる場合はもちろん問題ありませんが、一応試合再開の雰囲気なのにそんなにダラダラやってていいの?と感じることがありました。これも調べてみたら、やはり暗黙ルールがあったらしい。

つまりケガさせた側の選手は意図的にボールを外に蹴りだして時間を稼ぐ。なるほど。でも蹴りだすと相手側ボールになってしまいます。それは困る。で、スローインされたボールは何故か(怪我チーム側が)再度外に出すことで、またボールを戻してやるのが「暗黙」らしい。へえー。

ややこしいですが、ま、筋は通る。でもこの「暗黙」を利用して、わざと倒れてグズグズ痛がる選手も頻出する。当然ですわな。でFIFAかどうか知りませんが「暗黙ルールは禁止!」と通達を出してるんだとか。

タテマエ上は暗黙ルールなし。でも実際には、暗黙ルールなんですから、たいていは暗黙のうちに従う。このスレ違いで、トラブルになった事例もあるらしい。「暗黙ルールなんだからボールを返せよな」vs「ふん、そんなルール知らんわ。文句あるか」。

エスカレーターの片側立ちなんかも、一種の暗黙ルールでしょうね。そもそもを言うならエスカレータは歩くものじゃない。急ぐんなら階段を駆け上がれ。したがって右側に立とうが左側に立とうが人それぞれでいいんですが、実際には前をふさがれると舌打ちして無理やりすり抜けるような奴もいるし、後ろからせっつかれると、悪いことしたみたいにあわてて道をゆずったりする。

自分はもうトシなんで、可能な限りエスカレータでは歩きません。やむをえず右側の列に入ってしまった場合は、一応はゆっくり歩くふりをする。そして、うまく空きを発見したらすぐ左側に移る。どっちつかず。あいまい。右側歩きに積極的に賛同しないけど、断固として立ちはだかる立場もとらない。ずるいような気もしますが、処世術ですか。