大英博物館展 東京都美術館

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ちょっと涼しい日を選んで上野の東京都美術館へ行ってきました。混んでるようなら向かいの東京国立博物館(鳥獣戯画)でもよかったんですが、どっちも行列にはなっていないようでした。

天気予報の連中は「気温は少し低いが湿気があるからムシムシする」とか言ってましたが、いやいや、けっこう爽やかでしたね。帰宅してからの天気ニュースでも「今日はムシムシしました」とあいかわらず言うておる。言ったことにこだわってるな、お主

東京都美術館のだしものは「大英博物館展 100のモノが語る世界の歴史」です。大英博物館のコレクションから100点を選んで展示というもので、けっこう良かったんですが、惜しいかな、展示スペースがちょっと狭い。狭いところに100点ですから、たいして混んでもいないのに余裕がない。あんまりゆっくり眺めるような設置になっていませんでした。

コレクションの中では、そうですね、有名なクローヴィスポイント。新大陸で発掘の小さな尖頭器ですが、展示されていたのは完全に芸術品ですね。こんなに精緻で美しいものとは知らなかった。あの時代、石をこれだけていねいに細工しようとした連中がいた。説明書には「一定の手順通りに(坦々と)作業して作成したものだろう」というような趣旨が書かれていました。なるほど、美術品ではなく、実用品なんだ。

そうそう。アボリジニの編み籠とかいうのも驚きでした。なんとなく粗い繊維で編んだ袋をイメージしていましたが、とんでもない。コーティングしたような精緻なものです。材料表示がなんかの繊維と樹脂とあったので、松脂(ではないでしょうが)のようなものを塗り込んだんでしょうか。たぶん防水。水を入れて運べるような綺麗なトートバッグでした。実際に見ると、イメージがまったく違って楽しいものです。

帰路、せっかくなので池之端の伊豆栄で食事。いちばん安い鰻重の松が2700円でした。甘みを押さえた味で、個人的には好み。大きな店舗ですが、雰囲気は良くも悪しくも下町ふうです。上野ですからね。ちなみに鰻重と鰻丼があり、どっちも値段は同じ。なんででしょうか。やはり下町感覚で「お重なんざ偉そうで喰えねぇやい」という人向けなのかな。

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このページは、kazが2015年5月29日 12:44に書いた記事です。

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