「杜甫のユーモア ずっこけ孔子」 興膳宏

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★★★ 岩波書店
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興膳宏という人、中国文学者ですか。その世界では有名な人らしい。泰斗。こうぜんひろし。文章は達者で、ほのかな香気があります。

ま、そうした大先生の書いたエッセー集なんですね。主に荘子と杜甫の話

荘子という人、「蝴蝶の夢」とか「轍鮒の急」とか、馴染みの逸話も多々ありますが、著書の中で大胆に孔子をアホあつかいしているので有名らしい。もちろん中国では孔子を叩くのはタブー感覚で、時代によっては酷い目にもあう。したがって正面切って孔子を批判しているのはこの荘子くらいしかいないらしいです。

杜甫については、実はユーモア感覚のある詩人だったんだよォと強調しています。ちょっとバージョンは違うものの、人麻呂のような部分もあるのかな。出世もできず、いろいろ辛い境遇だったけど、晩年の数年だけは少し落ち着いて、奥さんや子どもとの生活も楽しんだらしい。

ま、特筆するような内容でもないし、タイトルは(岩波らしくなく)ちょっと品がないですが、読後感はまずまず。荘子とか杜甫ってのはこんな人だったんだ・・という入門書でしょう。


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