「座右の名文 ぼくの好きな十人の文章家」高島俊男

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★★★ 文藝春秋
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高島俊男といえば「お言葉ですが」のシリーズで知られる、非常に達者で明晰で面白くて困った人です。惜しむらく金を稼ぐ才能だけはない。たぶん。

ま、そんな高島センセが「ぼくの好きな文章家・・・」というんだから、読まないわけにはいきません。

10人とは新井白石、本居宣長、森鴎外、内藤湖南、夏目漱石、幸田露伴、津田左右吉、柳田國男、寺田寅彦、斎藤茂吉。いい顔ぶれです。

内藤湖南と津田左右吉に関してはほとんど知識がなかったので、ひたすらヘェー!という内容でした。もちろん新井白石、本居宣長もよくはは知らない。宣長は根幹の一点だけをのぞけばなかなか合理的で話の分かる人だったとか。白石は超天才で超自慢コキだったとか。

さしたるページ数もない新書なので、読み終えるのが惜しかったです。