ミッチェナーの「人間の歴史」

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アマゾンをうろうろしていたら、珍しい本(古本)を発見。J.A.ミッチェナーの「小説 人間の歴史」というものです。河出書房で全3巻。
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なんせねぇ、発行が1967年。昭和42年ですか。訳者は中野好夫。古いです。関係ないですが大昔、中野さんを(話したわけではないけど)見かけたことがあります。背が高くて声の大きな爺さんでした。いかにも元気で頑固そうな雰囲気。

それはともかく、作者のミッチェナーってのは堂々たる長編ばっかりで、みーんな滔々たる時代の流れをたどるような作風です。数代にわたる家族の歴史を扱うことが多く、下手すると人類発生以前から話が始まったりする。米西部史の「センテニアル」なんかはたしか地質時代(金鉱脈の誕生)から始まったような記憶がある。風呂敷がべらぼうに大きい。拡げすぎ。

よく知らないけど、細かい部分はかなりいいかげんなのかな。ポーランド史を書いた本(これも長大だった)では訳者の工藤幸雄さんが(たぶん怒りのあまり)、数十ページにわたる長い長い補正後記をつけていた。珍しいほどのボリューム。ミッチェナーの野郎、こんな不正確なポーランド史を書きやがって・・という雰囲気でした。専門家から見るとそうなんでしょうね、きっと。

(またまた脱線ですが、ポール・セローの「鉄道大バザール」では、やはり訳の阿川弘之が不正確さに憤って、後記で訂正をいれていた。何時何分発の特急ナントカはナントカ駅に停車しないぞ!とか。鉄道オタクとしては、このへんをいいかげんに書かれると腹がたつんでしょう、きっと)

そういうわけで、だいぶ痛んだ古書を3冊購入。2000円弱。たぶん内容はユダヤ人の歴史です。当時とくに評判になったとも聞きませんが、ま、ミッチェナーですからある程度は読めるはず。気力が充実したらとりかかります。それにしても、暑い


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