「伊勢参宮」宮本常一

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八坂書房 ★
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丹波の「元伊勢跡」の件。つい気になってこんな本を借り出してしまった。はい。宮本常一にしてはえらく難しいし、正直おもしろくもない内容です。ひたすら伊勢神社の歴史とナニヤカニヤを真面目に記述してある。人間が登場しないと、宮本常一さんの魅力も消えるんですね。

というわけでろくに読んでもいないんですが、たとえば「元伊勢外宮」。これは豊受大神社であって農耕神。早いころから日の神である天照大神と一緒になり、たぶん5世紀後半頃、雄略天皇の時に丹波国から遷宮したらしい。ただこれも一直線に「丹波」→「伊勢」というものでもなく、あちこちいろいろ寄り道した末に、最終的に伊勢に鎮座した。

で、こうした神体の移動はたぶん斎宮なんかが(名目上)仕切ったのかもしれない。もちろん女性だけが神体もって歩くのは無理なので、実際にはそうそうたる武将連中が周囲につきしたがった。しかもこの時代というのは、朝廷の勢力が大きく東へ波及した時代と重なる。

ちょっとマンガチックにいえば、斎宮が御神体を捧げ持ち、武将連中が(もちろん兵士をつれて)進軍する。まるでサッカーのスクラム突進です。スクラムの後から聖火をもった女性がついていく。ちなみに各地に神体を据えたということは、負けを認めた地元勢力からそれなりの土地の提供をうけたということですね。進駐軍。

こうしてスクラム突進で平坦になった後背地に、場所を選んで大きな基地を建設する。それがたぶん伊勢神宮。東国をにらむ拠点地なんでしょう、きっと。

ザッと読んで、この本の冒頭部分に書かれたこと、ま、そういう趣旨なんだろう・・と理解しました。正しい理解かどうかは保証できません。間違っていたら陳謝。それにしても読みにくかった。

ちなみに雄略天皇ってのは、ワカタケルとか彫られた鉄剣がそうです。獲加多支鹵大王。一応第21代天皇ということになっているそうです。ほとんど神話の時代ですね。


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