「地図で読むアメリカ」 J.M. バーダマン / 森本豊富

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朝日新聞出版★★★
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今年刊行したばかりの本。表紙がきれいで新しいのを借り出すと気分がいいですね。

アメリカは州ごとに見ると細かすぎてアヤフヤになるけど、それを大胆に10地域に分割してみる。そしてそれぞれの地域の地形、気候、人々、歴史、産業などなどを解説。面白い本でした。

たとえば東北部分。メイフラワー地域ですね。こまかく小さな州ばっかりだけど、存在価値はかなりあるらしい。WASP。そもそも後発で到着した(1620年頃?)ピルグリム・ファーザーズの末裔がなんであんなに威張っているのか。実はかなり不思議でした。

その答えは、どうやら連中が教育と出版を重視したかららしい。みんな聖書を読まないといけない。つまり文字を読めないといけない。牧師も育てないといけない。ようするに他の地域にくらべて「発信力=声が大きかった」ということでしょうか。先行した他の州の連中は儲けることに必死で、宣伝とか高邁な教育には関心なかった。

というわけでニューヨークとは別あつかいです。ニューヨークは商業・貿易の中心地。北の州とは性格が違う。とくにエリー湖とハドソン川をつなぐ運河ができて大発展した。

あとは何だったっけ。わりあい常識で理解できる分け方ですが、ロサンゼルスはサンフランシスコとは別扱いで、南の州の仲間になっている。このへんは意外でした。また、ハワイもけっして楽園ではなく、いろいろ大変らしい。

印象として、どこの州もあんまり芳しくないです。みーんな問題をかかえている。それでも総体としては、世界でいちばん豊か。

北米大陸に初めて上陸したのがメイフラワー号のピルグリム・ファーザーズ。日本ではそう信じている人、かなり多いと思います。


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