「遺伝子 親密なる人類史」シッダールタ・ムカジー

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早川書房★★★
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面白い本だったのに、読み切れず。最近、こういうパターンが多いなあ。

しっかりした「遺伝 科学史」です。古代ギリシャから始まってメンデル、ダーウィン、優生学の台頭、もちろんワトソン・クリック、遺伝子組み換えetc...。

どうでもいいようなことですが、メンデルってのはオーストリアの修道院の目立たない修道士です。真面目にやっていたので大学で学ぶことを許され、教師試験(のようなもの)の受験をすすめられた。これに受かれば昇進できる。でも残念なことに落ちてしまった。

何年かたって、また修道院長から受験を許されたんだけど、これもまた落ちてしまった。落胆したでしょうね。でもその代わり、エンドウマメの実験は続いた。植えて、育てて、選別して、また植えて、育てて、選別。この連続ですね。非常に地道。辛抱が必要。

ま、そういうことができる人だった。庭を使ったエンドウマメの実験は、神の世の精密さ偉大さを証明することが目的なので、修道院長も文句を言わなかった。

で、控えめな論文を書いてどっかの地味な学会誌に掲載。ただ論文そのものも非常に控えめだったので、誰も注目しなかった。エンドウマメがどうしたって?

そういうわけで論文は埋もれたまま。メンデルは研究者としてはまったく注目されなかったけど、たぶんさして落胆もせず、その後も誠実に神につかえ、最終的には修道院長。ま、それなりの人生だったんでしょうね、きっと。

本筋とは無関係ですが、面白かったです。


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