「炎と血」」ジョージ・R.R.マーティン

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早川書房★★★
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だいぶ前からHBO(米ケーブルTV)の連続ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」がすごい人気らしいです。

見たいけど、もちろん有料。次々とDVDも出ていますが、高い。とうてい買える値段じゃないです。(5年か10年待ったらどこかの局が放映権を買ってくれないかなあ)

ま、そもそもは超長編歴史ファンタジー「A Song of Ice and Fire」のドラマ化です。ただ最初はそうだったけど、原作のマーティン親父ってのはテレビ畑で脚本やったりプロデューサやったりという人間なんで、たぶんテレビのほうが面白い。そのうちどっちが本業か不明になって、小説は未刊なのにテレビのほうが先を行く。へんな方向になってきた。ようするに本がなかなか刊行されていないわけです。

というわけでみーんな続編(第6部は「The Winds of Winter」の予定 )を待ってるのに、いつになっても出ない。もうダメかな・・と半分あきらめてたら()、こんな「炎と血」の巻1 巻2が書棚に並んでた。びっくりです。

あわくって借りたんですが、やはり続編じゃなかったです。本編の300年前かな、東の大陸のターガリエン家が、ついにブリテン島そっくり(ただし巨大)のウエスタロスに侵攻。たいした軍勢ではないんですが、なんせ3頭の竜をあやつる王と二人の王妃=姉妹がいる()。どこにでも飛んでいって、空から猛烈な火を噴く。どんな堅城も対抗不能です。

で、それからあーだこうだ。ターガリエン王朝と一族の年代記ですね。最初は兄弟姉妹の結婚に対して伝統宗教が抵抗。それがおさまると、今度は領主たちの権力争い。王家姉妹のケンカ。兄弟の競り合い。裏切り。殺害。予想できそうなことはすべて発生します。

そのうち争いは激しくなって、お互い竜をもってるから被害は悲惨ですね。飛ぶ。火を吹く、噛みつく、ひっかく。殺した敵は(肉親でも)自分の竜に食わせる。殺された側は憎しみを蓄積させ、怨嗟の連鎖。

そうやって殺し殺され、ターガリエンの竜たちは消えてしまった。ここでは描かれませんが、やがてターガリエン最後の狂王は倒され、新しい王家が立ち、そしてまた戦乱の7王国の世になり、しかし生き残ったターガリエン末裔の王女は逃げ延びた大陸で竜を孵化させ・・・・というのが本筋の「氷と炎の歌」です。

ま、それなりに面白くは読みましたが、こんなん違うぞ。早く本編の続編を書け!


いちおう7部までで完結という話ですが、現状はまだ5部まで。それぞれが上下巻とか分厚いし、次の6部もはたして刊行されるかどうか。なにしろマーチン、いまにも死にそうな過度の肥満体です。運動しろ!
ターガリエンは血族結婚です。紫の瞳、プラチナブロンドの髪の美形だけど、時折へんなのが生まれる。

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このページは、kazが2021年3月18日 10:40に書いたブログ記事です。

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