「ワカタケル」池澤夏樹

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日本経済新聞出版★★★
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なぜか池澤夏樹の小説とは相性が悪くて、面白かったのは唯一(初めて)「マシアス・ギリの失脚」だけです。あとはみーんな途中で挫折した。あ、小説以外なら大丈夫。

で、今回。ワカタケルは「大悪天皇」とも称された雄略天皇。乱暴で野望むきだしの強い人だったらしい。発掘された鉄剣の銘に名が彫られていたような。新聞で見たような気がします。

なんせ大昔、黎明のころです。王である兄の死後、ワカタケルは競合する継承者を次々に殺して強引に大王位を獲得、夢見の妃や女、豪族たちの協力を得てしばらくは君臨し権勢をふるった。そして衰え、支持を失い、消えた。

人も、神も、動物も、みーんな混在、なにが起きても不思議ではない混沌の時代。ギリシャ神話の世界にも近い。ま、そんな雰囲気をつたえるような一冊でした。関係ないですが、表紙の絵は神使(つかわしめ)のカラスやキツネでしょうけど、「・・・・」ですね。なんとも云いがたい。

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