PCケースの話

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たぶん関心ある人はいないと思うけど、PCケースの話。パソコンのケース。筐体です。

ここしばらくいろいろ(楽しく)調べた末、ついに決心。買ったのは25年ぶり。人に話すと「パソコン買ったの?」とか聞かれますが、たんなるスチール製の外箱です。外箱だけですが、8キロ近くあります。

単なる箱なんですが、いろいろ進化していますね。下に写真をのせましたが、大きな変化としては
電源ユニットをケース下部に追いやる。上下の区切りをつけて、電源の発生熱は下の区画だけで排気。
ケースの中をのたうちまわってエアーフローを妨げていたケーブル類の処理。ケースの大部分を占めるマザーボード室を左右二つに分け、隔壁をたてて右側の狭いスペースを「ケーブル取りまわしスペース」にする。楽屋の背景書き割りの裏側に、スタッフの行き来できる通路があるようなものです。

まず古いPCケースに取り付けてあるマザーボード(設置盤です。CPU()とかメモリが乗っている)をそっくり外し、GPU(ビデオカード )も外す。うーん、あらためて見ると、ずいぶん混み合っている。こんなんでよく風が通ったもんだ。

埃だらけボール紙製の手作り通風ダクト()なんかも捨てて、ついでに寿命の迫っていた電源ユニットも差し替え。そもそもを言うと、いままでの古い電源ユニット、ケーブルがえらく太かった。大蛇(たしかアナコンダをイメージとメーカーの曰く)みたいに太くてかさばる。これが新ケースのケーブルスペースに収まるかどうかが心配で、それでわざわざ「ケーブルスペース 26.5mm~34.5mm」と余裕のありそうなAntec P10 fluxにしたわけです。

pccase.jpgしかし考えてみれば古い電源はあと数年もつかどうか。この際、思い切って買い置きの新電源(実は何年か前に予備として用意しておいた)にするか・・と決心。たまたまこれもAntec製の550w電源で、ケーブルなんかずいぶん細く変わってはいましたが、でも、それでもきつかった。裏側でケーブルが重なっていて、裏蓋を締めるのにギューッと力が必要でした。

他にもいろいろ大変で、なんせマニュアルはほぼ皆無。開けられない仕切り、回せないネジ、はまらない蓋、用途のわからないコネクタ。すべからくが「推理」の連続です。

diskinfo-202302.jpg1時間か2時間でカタがつくかと思っていたのに、4時間半かかった。中でももっとも苦労したのはネジです。そりゃインチネジとミリネジの違いくらいは知ってますが、知っててもどうにもならないのが、パソコンの自作というものですね。規格は同一のはずなのに、なぜか回らない。細工の精密さがいいかげんなんだろうなあ、きっと。

理不尽です。腰が痛い。明日、ギックリは大丈夫だろうな。少し心配。

右上の図は組みあがってから冷え具合の検証です。室温は20度くらい。左は巡行運転、右はCrystalDiskMarkを一回走らせた後の上昇温度です。もちろん下段が新しいPCケース使用。かなり優秀ですね。Cドライブは WD Black SN750 NVMe。マザーに張りつけたM.2規格SSD。

12cmファンが5つ標準装備なので無音とはいきませんが、ま、静かな部類で、サーッと背景音みたいに鳴っています。気が向いたらファンの静音化にトライしてみる予定。

 

通風ダクト → 厚紙でダクトを設置して風の進路を変えたり、冷却の工夫。けっこういろいろ楽しみました
CPU= インテル、入ってる?ですね。Central Processing Unit
GPU= Graphics Processing Unit