大河ドラマ「江」 幻の関ヶ原

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たまたまテレビをつけたら大河ドラマの再放送をやっていました。NHK大河はここン十年、ブツクサ悪口を言いながらも、だいたいは観続けていたんですが、さすがに今年はあきれ果ての極致、かなり前から放棄してました。

したがって、久しぶりの「江」です。

ふーん。たしか以前はすごい善玉みたいだった北大路家康が雰囲気変わったんですね。急に腹黒そうになってる。家内が「この人、ホワイトの犬でしょ」というので「うん、そう。犬。」

なるほどなるほど。小山の軍議ですか。あれ、なんでここに真田幸村がいるんだ。会議が終わってからこっそり家来つれて上田まで逃げ出すんでしょうか。

なんか家康が江と話をしています。「亭主は戦に向いてないから・・」とか訴えてますね。へんなの。おまけに嫁と舅の距離が近すぎる。舅が気安く嫁の膝なんか叩いてさ。口さがない侍女連中がなんとウワサするやら。

秀忠は「幸村と話がしてみたい」という理由で上田城までわざわざ行ったんですか。ふーん。もっとはっきり「血祭りにあげてやろう」とか断言したほうが理解しやすいです。

京極高次と初、抹茶色のペアルックはよごさんした。あんがいありえたかもしれない。

高台院の使者として孝蔵主が手紙をもって来ますが、これでもNHKの恒例、いきなり天守にワープしてきます。「高台院さまのお使者がお見え・・」とかなんとか、5秒前でもいいから家来なり侍女なりが先触れしないのが不思議です。セリフ付きの役者を増やすと経費が問題なんでしょうか。

それに、あんな微妙な用件、みんなの前で伝えるなよ。すぐそばに高貴な竜子はんがぶっ倒れたままなのに誰も介抱しないし。

そんな小さなことより、全体を通して奇妙だったのは「豊臣と徳川の戦い」という位置づけにしていることですね。小山へ進軍した武将たち、「豊臣と戦う」なんて明確に思っていた連中はほぼ皆無でしょう。あの時点ではあくまで建前として「三成と家康」です。これはけっこう大きな問題のような気がします。

また「豊臣が徳川に弓を引く」ってのも非常に不思議な言い方ですね。弓を引くのは目下が目上に対して歯向かうことなんで、「家康が豊臣に弓引く」ならまだ理解可能ですが。

ま、それはともかく。久しぶりに観ましたが、あいかわらず山ほど突っ付きどころのあるドラマです。・・というか、早く坂の上の雲が始まらないかなあ・・。