日経BP★★★
リビングに置いといたら「あっ知ってる」とか奥さんに言われましたが、もちろん違います。バーネットじゃなくて中身は滝沢馬琴。厳密にいうとこれも間違った呼称で正しくは曲亭馬琴。滝沢は由緒正しい本来の姓です。ペンネームとは違う。
先日終わったNHKの「べらぼう」。なかなか良かったんですが、後半に登場の馬琴(若いころ)はいけません。演出がちょっと方向違いの感じでした。そりゃ馬琴というのは偉そうで偏屈な男だったと思いますが、だからと言って世話になってる主人(蔦重)にあんな侍言葉はないでしょう。耕書堂の朋輩たちに殴られます。客もくるんだし、慣れない感じではあっても手代なら手代らしくしゃべらないと。
ということは別にして、この本の馬琴もいい思い出なんか何もなかったのに、若いころの侍奉公を誇りに思っています。本が売れて豊かになってからは苦労して御家人の株を買ったりして。「滝沢」の再興ですね。こだわっている。
そうそう、失明してからは息子の嫁に口述筆記。町人の娘でも難しい読み書きができるんだな・・と思っていましたが、実際は大変だったみたい。なんせあの八犬伝の口述です。使う漢字が違う。えらく難しい。
ついでですが友人(?)の北斎もドラマほど不作法ではありません。ま、行儀がいいとはいえないけど、原稿を食いちぎったりはしません。
気がついたら年の暮れまであと10日ですか。早い。
ページ右の「カテゴリー」を見ると「駄文・・」が68、「読み・・」が21。えらく少ないです。
日々、目が悪くなったとか、さしたる出来事がなかったのもありますが、やはりキーボードが原因でしょうね。40年続けた親指シフトをローマ字入力に変えたのがこの1月。理由はWindows11導入に備えた新しいマザーボードです。これ、要するに旧式の『PS/2出力ポート』がついていない。ついていないから古い富士通の「FMV-KB211キーボード」が使えない。
じゃPS/2ポート付きマザーボードはもうないのかというと、あることはあるんですね。ただかなりマイナーで特殊(※)。小型のMicroATX サイズで割合安いゲーマー向けでしょうね。多分まっとうなユーザーは余裕のあるATXを選択する。世の中は数十年前からUSB。あたりまえです。
で、そんなPS/2ポートなしマザーボードでも、USB変換器を使えば古い親指シフトを使える・・と信じたのが失敗だった。いや、あるていどは使えるんです。ただOSインストールとか認証とかややこしい際には認識してもらえない(※)。盲点だった。ま、ここだけしのげば後はUSB変換器でなんとかなるはずなんですけど。
ま、いいか、切り替えるか。いつまでも日陰者のPS/2じゃあなあ・・・と思い切ったのわけです。で、購入したRealforceの新キーボードは非常に満足なんですが、でもやっぱりローマ字入力は隔靴掻痒ですね。疲れる。遅い。特定の指だけに負担がかかる。気持ちよくない。あらためて親指シフト入力ってのは素晴しかったんだなと思います(※)。
いま、正直、なにか書こう・・と思ってもあまり楽しくないんですね。ちょと面倒・・と感じてしまう。因果です。
※ゲーマーご用達の限られた品番でもいいじゃないか・・という選択肢もあるにはあったんですけどねえ。先細り。
※まだWindowsが効いていないからかな。MS相手の初期認証が変換器経由ではうまくいかなかった。
※富士通はよくサポートしてくれたと思います。ただなあ。それしかないUSB親指シフトキーボードが3万円は高かった。高いなあ、高いなあ・・・と躊躇してたらある日発売終了。情報ゲットが遅すぎた。で、いまが高価で有名なRealforceキーボードなんだから、は、なんのこっちゃ。
このトラブル、いまのところ解決不能。
システムを10月分、9月分のバックアップと差し替えてみた。→ 変わらず。
ネット解説を参考にややこしい「クリーンブート」実施。→ 疑わしいプログラムは発見できず。
残念。けっこう不便なんですが当面あきらめです。
ふと気がつくと、ファイルやフォルダをドラッグしたとき、サイズが変に大きくなることに気がつきました。単に(マウスで)つまんで動かすだけでもサイズが変わる。
かなり不便です。ファイルを例えば実行ファイルのショートカットにのっけて(重ねて)起動させようとすると、目標がずれて結果的に移動になってしまったり。大サイズのアイコンで目的のプログラムアイコンが隠れたり。神経使わないとデスクトップがグチャグチャになります。整列しなおし。
調べてみましたが、けっこうややこしそう。クリーン ブートを実行しろとか書いてある。時間と手間のかかる方法みたいです。なえる。
暇なときをみてCドライブの再構成をしようと思っています。つまり数カ月前のバックアップとそっくり入れ替える。問題のMyDocumentなんかは用心のためCじゃなくてDドライブにおいてあるんで、そんなに手間はかかりません。
これに限らず。なんかWindows 11にしてから変なトラブルが増えた気がします。先日もテキストファイルをドラッグ&ドロップしたらパっと消えてしまった。どこにも見当たらず、ゴミ箱探したら隠れていました。不審行動。初体験です。
図は実例。Win10とかいうファイルを横に移動させたら左上みたいに大きな白アイコンになります。
追記:その後ためしにCディスクを10月に退避したバックアップと入れ替えてました。あらら。まったく同じ症状。そうか、そんなに前からトラブっていたのか・・・。仕方なく1時間前のバックアップと差し替えて元通りに。また考えようっと。
Simcity 4の日本語化、ようやく成功。以下はメモです。絶対に忘れる。
(1) 日本語版のSimCity 4 Deluxeを安く購入。DVDの中の「Japanese」と「Sku_Data」を抜き出して、インストールしたあったSteame版SimCity 4に放り込む。
(2) 定番MODであるNAM(NetworkAddonMod)のversion49をダウンロード。解凍。
(3) まず4gb_patchを実行してSimCity 4 Deluxe/AppsのSimCity 4.exeに適用。これでメモリが2Gから4Gに拡張される。
(4) あらかじめJava実行可能な環境にしておく。なければダウンロード。
(5) Version49_rev1.jarを実行。(Javaマークが付いているか?)
細かい字で読みにくいが、まず最下段の「了承」をチェックする。
(6) Files > 0 NAM Controller_LHD_4GB_Fullをチェック。
(7) Files > 8 The Texture and Drive Side Support > US > LeftSideチェック。
あとはそのままで実行。
■ショートカットのコマンドライン
"C:\Program Files (x86)\Maxis\SimCity 4 Deluxe\Apps\SimCity 4.exe" -intro:off -CustomResolution:enabled -r1920x1080x32 -CPUCount:1 -CPUPriority:high
解像度1920x1080はまだ考慮が必要かな。
開始してチュートリアルや地域を読み込むと、最初は非常に時間がかかる、30秒か1分か。そしてそのままダウンしたり。その後、いろいろ変えているうちになぜか安定。
・Englishフォルダはリネームして無効に
・EULAフォルダも同様に
・Sku_Dataも入れ替え
これが正しいかどうかは不明。でも結果として動いています。で、最初の地域の読み込みだけは延々と待たせるけど、読み込んだ後はスムーズになる。
ネットで「NAMをインストールした後、ゲームの初回起動時や最初に都市タイルを開くときは、読み込みに時間がかかるのが一般的です」という一文を発見しょました。安心。
以上です。環境は整えたけど、これからどれだけ遊べるかは疑問です。なにしろひたすら時間を食うゲームだからなあ。
もう10年以上、たぶん20年ぐらい使っているカッターナイフ、NTカッターですが、だんだんお尻が抜けなくなりました。滑りが悪くてグイッと押しても動かない。これが抜けないと刃を替えられません。
で、ついに梃子でも棒でも動かなくなった。メーカーのサイトで「抜き方」なんかも調べたんですが、要するに親指で押せ。親指で押してるんだけどなあ。諦めました。
駅前のドンキで見ると並んでいるのは「オルファ」ばっかりです。あとはコクヨが2~3種類。NTがない。うーん、オルファでもいいんだけど何枚かストックしてある替え刃が合うかどうか。ちょっと不安です。
仕方なく駅の反対側にある文具売り場にも行ってみました。いやはや、ここでもオルファばっかり。NTはどうしたんだ。もうどうにもならないので、座り込んでスマホをとりだし、両方の互換性なんかを検索・調査。で、結局オルファカッターの小型を購入。275円。思い切って安いです。きっと替え刃で商売する方針なんだろうな。
家に帰って、買ったオルファカッターをじっくり眺めて、はて、これのお尻はどうやって抜くのかな。モゴモゴやってたら、スルっと抜けました。ん? 待てよっとひらめいた。
これまで下写真のNTの「B」を親指でぎゅっと押してたんですね。腹で下に押し付けながらつま先で突き出して抜こうとしていた。それが間違いだった。そんな難しい押し方ではなく、シンプルに「A」をつま先で突き出す。「A」に押されてふしぎに「B」が抜け出る。
はい。かんたんでした。うーん、これまで20年。いや、初めて使いだしてからなら60年以上か。ずーっと誤った使い方をしていた。はー、いやー、驚いた。
ずーと前に買ったゲーム「Simcity4」。この夏にWindows11にクリーンインストールしたので、ゲームも入れ直し。といっても別ドライブに退避コピーしてあったバックアップフォルダをガバっとぶちまけただけですけどね。しょっちゅうクリーンインストールするので、大切なデータやソフトはみんなコピーしてあります。こういう癖をつけると便利です。
Simcity4、面白いんですが、あいにく英語だらけなのが困ります。いえ、Wizardryなんかももちろん英語なんですが、根本的な量が違う。市長になって都市を運営するSimcityでは毎日市民の声を聞いたり新聞を読んだり、とにかく「読む」「聞く」が重要なんです。そうした「声」で市政のいろいろを決定する(※)。
で、簡単に(無料で)日本語化できるという古い情報にぶちあたりました。Steam(※)で同じゲームの古いマック版を探して日本語データだけ抜き取る(マック版は日本語データが入っていたらしい)。そりゃ素晴らしい・・と訳のわからない英語サイトを何日も何日もうろついて・・・結局ダメでした。コマンドがエラーになる。たぶんデータベースの仕組みが変更になってたんでしょうね。
しかしいったん火がついたんで、以後も必死に調査。で、古い日本語版のDVD版を入手すれば日本語を抽出できると判明しました。(日本語版があるんならそのまま使えばいい・・と思うんですがそこは落とし穴で、Windows11ではDVD版が遊べないらしい。混乱するなあ)。
ま、そういうわけで安い日本語版DVDをネットで発見し、購入。(ふつうは遊べない古いゲームですから、当然べらぼうに安いです)
なんかトータル3日、4日、思い切って頭を使った気分です。つかれた。でも面白かった。あらためて発見したことですが、検索で最近すぐ出てくるAIの解説はウソが多すぎますね。え?と不審で調べなおしたことが何度もある。まったく反対のことを堂々と述べていたりする。ゆめ、だまされまいぞ。
※市政というのは道路を引いたり病院つくったり原発なのか火力発電なのか等々。下手すると 市民の転出が増える。リコールに会う。
※SteamはPCゲームなんかの巨大ネット販売情報サイトです。世界中のゲーマーにとって必須。ただ最近は日本ユーザーを軽視の傾向があって・・仕方ないか。
年金機構からハガキが来て「扶養親族等申告書」を出せという。なんかスマホかPCで出したほうがいいらしい。最近はみんなそうね。はいはい。
で、例によってPCで作業。ただこのての作業、何回やってもスムーズにいかない。アプリがないとか拡張機能がなんとか。たいてい毎回インストールしなおしです。不思議だなあ。
で、なんとか年金ネットに入って「扶養親族等申告書」を探す。これもなぜか素直には発見できないんですよね。不思議。
それでもようやく目的の書類を発見してパスワードいれて、とんとん運ぶはずがなぜか止まる。エラー。やりなおしもエラー。結局最初からやりなおしで、たしか去年もその前も同じパターンでした。単純なはずの作業がえらくてまどる。
30分以上はかかりました。これなら紙で書き込んだほうがはるかに簡単です。ほんと、不思議。ものすごく優秀なプログラマが雇われて、わざわざ罠をしかけているんじゃないかと、いつも思ってしまう。
※年寄りだけど、PC使って40年。このてのPC作業はわりあい慣れてるほうなんですけどね。ま、昨日はコンビニのレジでモゴモゴしたけど、それは(1)初めての形のレジで(2)お札をつっこむ穴が暗くて発見できなかった。まさか眼鏡が必要なパターンとは思わなかったなあ。
Wizardryネタです。
この6月ぐらいからずーっとMarten's Chestに挑戦し続けていて、目標はThe AvengerとZatoichi Boの両方を同時にゲットすることでした。
Wizardryをご存じない方のも簡単に説明すると、古い古いパソコンゲームで、冒険キャラたちの成長と宝探しが主な目的です。単に「ラスボス倒したぞお・・」だけでは終わらない。苦労して探した宝箱を開けて、貴重な宝物を得る。それが嬉しいんですね。だからラスボスがいなくなっても何回も何回もくりかえす。四半世紀前のゲームでもまだ遊べる。
で、Wizardry8の場合ですが、ゲームの中盤、カニやら背高バッタやら海賊幽霊だらけの孤島の洞窟にMarten's Chestという宝箱がある。うまくするとThe Avengerという宝剣が出る。あるいはZatoichi Boというレアな武器が出る。どっちか片方を得るだけでも大変です。達人の計算ではどちらも出現率が6%程度。しかし両方を同時というといったい何%になるのか。
大昔、一回だけ成功したことがありました。いまから14年前です。以後はとんと皆無。
それを再現してみよう・・・と考えたわけです。どうせ暇なんだし。できれば毎日、PCの電源おとす前に肝心の部分を2~3回トライしてみる。そうですね、平均すると週に10回から15回くらいのトライ回数になるでしょうか。島に上陸して何組かの敵を倒しながらルートをたどって、1回あたりだいたい10分から20分(※)。正直飽き飽きしながらほぼ6カ月。さすがにもうやめようか・・と思いかけていたんですが・・。
ついに出ました。おそらく300回から400回目での成功ということになるんでしょうね。そんなアホがいる。コケの一念。

※たとえば運悪くAdamantium Slime二匹なんていうのに遭遇したら即座に撤退です。べらぼうに皮が固いスライムで一匹倒すのに20~30分かかったりする。やってられません。
扶桑社★★★★
大昔に買った本。たぶん機内で映画(1995年)を見て(※)それから買ったんだろうから1996年か1997年ごろ。
久しぶりに本棚から抜き出しました。少しずつ少しずつ読んで、読了。うん、いい本です。幸せな気分になれる。
内容は映画の原題をみたほうが早いかな。
The Englishman Who Went up a Hill but Came down a Mountain
脚本・監督のマンガーが、ついでに小説にもした。うまい人ですね。映画も良かったけど本も面白い。平地のイングランドから辺境ウェールズに入る道筋にある最初の山・・あるいは丘。それが山なのか丘なのか、村にやってきたのが大英帝国地図測量部の二人のイングランド人。若い連中がみーんな徴集されてからっぽになった第一次大戦末期のころです。
山か丘か。それは誇り高き(それしかない)ウェールズ人にとって決して軽い話ではありません。名誉にかけて丘を山にする。村人総動員でバケツをもって丘を登り汗を流し、血豆をつくり、作業する。そして・・・。
心あたたまる本でした。
※機内ではストーリーの細かい部分がいまいち??だった気がします。英語版だったのか、うまく字幕が出なかったのか。善良そうな若いイングランド人はヒュー・グラント。良かったです。