『秘密の花園』朝井まかて

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himitunohanazono.jpg日経BP★★★

リビングに置いといたら「あっ知ってる」とか奥さんに言われましたが、もちろん違います。バーネットじゃなくて中身は滝沢馬琴。厳密にいうとこれも間違った呼称で正しくは曲亭馬琴。滝沢は由緒正しい本来の姓です。ペンネームとは違う。

先日終わったNHKの「べらぼう」。なかなか良かったんですが、後半に登場の馬琴(若いころ)はいけません。演出がちょっと方向違いの感じでした。そりゃ馬琴というのは偉そうで偏屈な男だったと思いますが、だからと言って世話になってる主人(蔦重)にあんな侍言葉はないでしょう。耕書堂の朋輩たちに殴られます。客もくるんだし、慣れない感じではあっても手代なら手代らしくしゃべらないと。

ということは別にして、この本の馬琴もいい思い出なんか何もなかったのに、若いころの侍奉公を誇りに思っています。本が売れて豊かになってからは苦労して御家人の株を買ったりして。「滝沢」の再興ですね。こだわっている。

そうそう、失明してからは息子の嫁に口述筆記。町人の娘でも難しい読み書きができるんだな・・と思っていましたが、実際は大変だったみたい。なんせあの八犬伝の口述です。使う漢字が違う。えらく難しい。

ついでですが友人(?)の北斎もドラマほど不作法ではありません。ま、行儀がいいとはいえないけど、原稿を食いちぎったりはしません。