中公文庫★★★
とうぶん読めないだろうと思って本棚を眺めていましたが、ふと、なぜか読めました。購入して3年目、とりあえず巻1だけです。(なんせ全16巻もあるんで先は遠い)
巻1は唐の安禄山からです。つまり平氏の前は藤原、そのまた前は蘇我氏。さらには中国の叛臣たち。唐朝の叛臣は安禄山・史思明で安史の乱ということになってるけど、ほんとうにそうか。彼らの名だけ残っているけど、ほんうに悪かったのは楊貴妃の縁戚の楊国忠じゃなかったのか。知っておく必要があるんじゃないか。
などなど。安禄山と楊国忠と李林甫(当時の宰相)の話で1巻の3分の2くらいは要します。で、そこから急に話は変わって本朝。蘇我蝦夷と入鹿です。
橋本治のネチネチ文にも慣れてきて、けっこう楽しく読みすすんでいるうちに、細かい話ですが「中大兄皇子」の「大兄」の意味が分かりました。単なる「皇子」ではないんですね。皇位継承の資格があるとみられる有力な皇子。皇子がいっぱいいても「大兄」は一人とか二人とか。大兄が多すぎても世がみだれる。なるほど、そういう意味だったのか。齢80に迫ろうとしてようやく理解した。
知らないこと、たくさんあります。年取るにつれてどんどん検挙 謙虚になる。首を垂れる稲穂かな。
扶桑社★
本棚で発見。すぐ前に奥さんがいろいろ整理してたようなので、どこかで発見して拾ってきたんでしょう。
それはともかく。まったく記憶がない文庫です。かなり分厚い。派手なカバー絵。扶桑社ミステリー? こんなの買うかなあ。不審です。
読んでみました。やはり初読の感じですね。30年くらい前の刊行。アメリカの若い司祭がなんか超能力を発揮する。暗躍するバチカン。怪しい美魔女の女子修道院長。色っぽいデレビキャスタ-。殺し屋。うーん。ブラム・ストーカー賞だそうです。ブラム・ストーカー、ドラキュラ作者ですよね。
真ん中へんまで読み進んで、ようやく記憶シーンがありました。キリストの再臨(?)が嫉妬に狂って、友人の心臓をわしづかみにする。もちろん見えない手でです。透明な手を胸に差し込んで、ギューッと握って、殺す。うん、これ、記憶がある。
けっこう読めるんですが、でもひどい本です。やたらオーバーなB級映画感。次々に派手な設定のキャラが登場して、でもたいした行動はしない。なんというか、主役級が20人登場するドラマですか。なんでこんな無意味な重量級ばっかり出すんだ。
ハンサムな再臨キリストが派手に動いて、なぜか教皇までアメリカにわたって、デレビ伝道師が殺人指令をとばして、ローマの修道女が卒倒して・・・。意味不明。
二日間、せっせと読みました。読みましたけど、時間を損した感じ。
MS-Officeの代わりを探していろいろ試行錯誤していましたが(※)、ようやく最終結輪。Polaris Office lite。日本のソースネクストが販売している統合ソフト Polaris Officeの簡易版みたいです。筆まめもソースネクストなので、ちょっと不本意でもあるんですが、ま、仕方ない。決定的に文句あるわけじゃないし。
理由はわりあいMS-Officeに操作が似ていること。統合ソフトである必要はなかったんですが、結果的にそうなった。また3000円しなかったのも大きいです。そもそもMSのExcelが高すぎるのが敬遠の理由なんですから。
簡易な表計算ソフトとPDF関係なんかを担当してもらう予定。たとえ3000円弱といえどもわざわざお金出して買ったんで、ずーっと使いきるつもりです。
※操作には文句なくてもやたら広告やらおすすめメッセージが立ち上がると萎えますね。なるべくほっといてほしい。うるさいのは嫌いじゃ。
岩波書店★★★
読んだのは冒頭に収録の「冬の鷹」です。前野良沢。
『ターヘル・アナトミア』を翻訳した『解体新書』の刊行は有名ですが、たいていは杉田玄白しか紹介されていない。杉田玄白、前野良沢、それに中川淳庵。三人の名が列挙のケースはすくないです。
ま、そのへんに興味をもった人はこの本を読むといいです。杉田玄白はもちろん超優秀で熱意あふれる医師。社交性もあったけど、語学者ではなかった。で、前野良沢ってのは語学至上主義、学問至上主義。有名になるために勉強してるんじゃないわい・・という、かなり偏屈な人.。
蘭語に正面から取り組み、たぶん当時の日本ではならぶ者がいないほどの語学力になった。あ、有名な平賀源内なんかはキラキラ輝く多才多彩の人ですが、良沢あたりからすると「あの山師が」でしょう。良沢ってのは付き合いづらいタイプだった。彼とうまくつきあい、とりこめたのは杉田玄白の才能です。
で、解体新書刊行。幕閣の取り締まりを恐れて良沢は名を記さなかったという説もあるようですが、「まだまだ訳として未熟と自覚」というのが吉村昭の考えのようです。こんな程度の訳者として後世に名を残したくない。もちろん真実は不明です。ちょっと綺麗すぎる理由のような気もしますが。
ま。そうやって、良沢は特に名をあげることもなく、地味に生涯をおえた。もちろん玄白は華やかな成功者として生きました。いまでも教科書に名前は大きく残っています。
一緒になって何十年の記念、ナントカ婚式。とくに何も考えていなかったら子供が「どこか温泉にいこう」と言う。ありがたく受けました。
ちょうど桜の季節。中央線『かいじ』で甲府へ。予約方法もそうだし座席の在席点灯LEDシステムにもびっくり。田舎のネズミです。甲府なんて初めてかと思ったら、ずーっと前にも来ていたという。イチニのサントリー!。ワイナリー見学をしたらしい。
何もしない。ただ行って,泊まって、食べて、寝て、帰宅。悪くなかったです。
甲府の城、残ってるんですね。復元でしょうね。たしか近藤勇がここの城主になるつもりだった。20~30万石くらいはあったんでしょうか。そうそう、甲府勤番なんて言葉もひょいと思い出しました。旗本御家人の次男三男、素行の悪いのを実質島流しにした。甲府と聞くと一丁前のワルが震えあがったという。だれが書いていたんだったか。たぶん子母澤寛あたり。
軽い一泊だけでしたがけっこう疲れました。畳に座椅子、畳にふとん、筋肉がなくなっているんで、起き伏しだけでも大変です。スクワットでも始めるかなあ。(城は駅前にあって、ただ見ただけ。中には入っていません)

テレビを眺めていたら、新井素子が出ていました(※)。亭主と碁を打っていました。そもそものテーマは猫だったのかな。でもなぜか(昔にくらべれば)丸く太った新井素子が静かな顔をして盤に向かっている。
新井素子というのは、えーと、大昔の美少女SF作家で、練馬の方向音痴で「ヌイさん愛好家」です(愛好家は正しい表現ではないですが、当てはまる言い方を知らん)。また本物の美少女じゃないかもしれませんが、ま、当時はそういわれていた。SF作家でパソコンなんかを使っていた。それだけでも大変です(※)。おまけに親指シフトだったかな。物書きには多かったです。
というのが前振りで、トイレに入っていたら(関係ないけど)ふと「矢野徹さん」のことを思い出した。翻訳家でSF作家。確か80年代にNECの「PC88」を使っていた。で、偶然「ウィザードリィ」にはまってしまって毎日10時間だったかな、ひたすら没頭。たしか60歳過ぎです。60過ぎてパソコンゲームなんてほんとにまあの時代でした。(ちなみに私は来年80です。わるいか)
その矢野徹さんの「ウィザードリィ日記」。連載は「ログイン」だったかどうだったか、たしかASCII系雑誌の記憶です。ASCII、面白い雑誌でしたが、そういう本は難しくて続かない、たいてい。脈絡なくの思い出しですが小田嶋隆は「Bug News」だったか「遊撃手」だったか。ギラギラ光ってました。彼も安い原稿料でゲーム評を書いていた。
矢野徹さんがはまったのは初代のWizardryです。シンプルな黒画面に白線でドアや廊下のフレームが描かれている。一歩一歩ゆくたびにそのフレームが切りかわる。歩いているという感覚がありましたね。で、突如モンスターとの「Encounter」が発生。ドキ!とする。あれは確かに名作でした。世界中のゲーマーが熱中。私もキャラクタを一人作るのに何時間かけたか。良い数値を求めてPCサイコロを振る単調な工程を何百回何千回くりかえす。飽きませんでした。
そうそう、その「ウィザードリィ日記」にカピバラのことが出てきますね。当時カピバラは謎の動物。矢野さんの調べによると「CAPYBARA」は南米に生息。歯のおおきい巨大ネズミだそうです。そんなやつがWizardryでは暗闇のなかに潜んでいた。
Wizardry、その後もシリーズが発売され続けましたが、最後はWizardry 8ですね。これがまた超優良作。素晴らしい。ほんと素晴らしいのに制作会社が下手で、販売に失敗。おまけにゲームの根幹をつくったデザイナー(天才)が退社してしまった。よせばいいのに続編の制作権を日本の会社がとってしまった。もう終わりです。英国のゲーム批評誌が「良いゲームなのに販売は失敗」の典型例としてノミネートしてたくらいです。悲しい。
そいうわけで、いまだに(もう四半世紀前のゲーム)多くの愛好家が遊び続けています。
で、現在進行中のゲームは2週間ほど前から新しく開始です。 Samurai、Ranger、Ninja、Monk、Priest、Bishop。6人のレベルはようやく10に到達。全員スキル60を超えました。
※呼び捨ては失礼みたいだけど「さん」も合わない感じがする。けっこう読んでた人です。
※吾妻ひでおと組んで本もだしていたなあ。けっこう良かった。
講談社★★★
関ヶ原の合戦についてはたくさんの本が書かれています。ま、有名・名著とされているのはやはり司馬遼太郎の「関ヶ原」と 岳宏一郎の「群雲、関ヶ原へ」でしょうね。独断ですが。
で、それは事実と違う・・という主張の本があるという新聞記事を読んでびっくり。多少の違いなんかではなくて根本から違うという。あらま。一読。
なるほど。最近は研究がすすんで新しい一次史料がどんどん発掘されているらしい。今回の「シン・関ヶ原」も歴史学者や作家ではなくて民間の歴史研究者みたいな雰囲気です。とにかく先入観をすてて一次史料を見ていく。一次史料ってのはようするに書状です。電話もメールもなかった当時としては当然ですが、膨大な量の手紙がやりとりされていたんですね。で、そのうちのごくごく一部が旧家の蔵かなんかに残っている、たぶん。そうした一次史料を読んで素直に出来事を追っていく。
「徳川家康は関ヶ原合戦の以前から実質天下人だった」「西軍の首謀者は石田三成ではなくて三奉行たち(※)」「毛利輝元はやる気まんまんだった」「小早川秀秋は合戦開始時から東軍だった」「開戦前にもう和睦が決まっていたが、事情のわからない武将たちが衝突」
なるほどねえ。延々とつづく証拠の手紙(現代語訳)を読んでいくと確かに納得させられます。論より証拠。説得力。これほど確かなものはない。そうだったのかあ。
ただし、です。たまたま見つけた呉座勇一(歴史学者)の反論なんかも読むと。それほど単純ではないらしい。採用された書状をすべて信頼していいのか。主張にとって都合の悪い一次史料はなかったのか。適当に取捨選択はしていないのか。科学的、公正な主張といえるのか。
面白いですねえ。真実なんてもちろんわかりませんが、こうした議論が始まっている。通説の関ヶ原にたいして読みやすい新書の形で石が投げられたわけで、これを機にわさわさ激論がかわされるといいと思います。
そうそう、おなじみの「関ヶ原 東西布陣図」なんかもかなり違ってる可能性があるらしい。家康がやけっぱちで赤坂から桃配山に進出・・もはて、どうなのか。
※なぜか武将から家康宛ての書状で「三成、大谷吉継らが首謀」になっていたらしい。家康もしばらくそう思っていた。
※どうでもいいことですが、本書では大垣ではなく「大柿」が使われています。最初はどこかと思った。
※そうそう。家康と「秀頼の母」の結婚話なんかもある。あとになって大野と関係があるとか言って破談になった。
Wizardry8やってる人ならわかる珍しいシーン。
修道院の二階で毒液トカゲのたむろする部屋に戦闘モードで飛びこみ、そこを素通りしてさらに奥の扉を開ける。そのまま突進する。はい、出てきました、ロボットかアンドロイドみたいなメッセンジャー(Aletheides)。こちらの問いかけにはなにも反応してくれません。しかしトカゲが10匹ちかく群れなして追いかけてくるので、寄らば大樹でロボットの背後に隠れたところです。おい、なんかしろよな。
で、どうなったか。ロボットメッセンジャーはなーんにもせず立ったまま、ひたすら傍観。ときどき毒液が当たるとあほくさくよろめくだけです。あほか。
しつこい毒液攻撃に閉口して逃げました。仕方なくトカゲの横をすりぬけて、隣のまた隣の部屋まで一目散。一匹だけしつこく追いかけてきたので、これは仕方なく退治です。で、ゆっくり体力回復してからまた見に行ったら、もうトカゲたちは消えていました。そこでまた奥の部屋。こんどはAletheidesロボットは無事メッセージをしゃべってくれて、敵対の幻も出現してセレモニーは無事終了です。
面白い経験でした。

半分あきらめていたのに橋本治「双調平家物語」の巻1、少しずつ読んでいます。巻2以降はまあ一応読めるストーリーがあるものの、巻1ってのは中身がそもそも唐の玄宗皇帝やら安禄山やらです。これでなんで平家物語なんだ。
ま、それが読めるようになった。橋本治のネチネチ文もさして苦にならない。不思議ではありますが良かった良かった。うまくいったらあと15巻あります。ずーっと楽しめる。
先日は所用で東神奈川へ。東神奈川で降車なんて何十年ぶりだろ。立派な駅ビルができていました。昔はさみしいイメージでしたがすっかり面替わりです。ただ駅から離れると太い道路が殺風景に走っていて車がガンガン走っています。南側に運河かと思ったけど海っぺりなんですね。
妻とふたり、ただ延々と電車に乗っていただけでしたが、なかなかに疲れました。疲労は移動距離に単純に比例するという説がありますが、なんか納得です。
今週はとくに予定もないので、久しぶりにWizardryです。ただ前回から時間をおいたせいか執着がなくなって、またまた新しく開始。ほとんど(というより完全に)病気です。Zatoich BoとAvenger同時出すのに半年もかけたのに。
今回のテーマは「男のNinjaに槍をもたせる」、「Valkyrieに槍ではなく剣を持たせる」のふたつ。NinjaはずっとFaerieだったんですが、だいぶ雰囲気がかわるはずです。またFighterは使いたくないが、誰かExcaliburとかAvengerを装備する奴がいないとさびしい。Valkyrieってほとんど「呪文の使える戦士」ですから。
修道院の玄関先でお決まりのStealth修行。戦士系が45、他が50くらいまで修行したところで、飽き飽きした相手の小ガニが遁走してしまいました。あえて探しにいってもいいんですが、ま、これでよしとしますか。それから二階に上がって、こんどは橋の向こうの宝箱相手にイジイジとInspect修行。NinjaはなんとかLockスキル40に達しました。もういいかな。