2013年11月アーカイブ

思いっきり下手(というより中盤以降の指し方がわからない)な将棋ですが、大きなタイトル戦なんかはテレビや棋譜進行を時折見ます。とくに竜王戦。

というより、そもそも渡辺明五段の頃から、彼のブログを見始めたのが将棋に興味をもったキッカケでした。棋士というより普通のニイチャンが日常を記したようなブログで、あれは面白かった。そして、ちょうど見始めた頃に結婚し、リーグを勝ち進んで竜王戦に挑戦、タイトルを奪取。一気に貫祿をつけていく。20歳が29歳になった。

将棋をよく知らないオヤヂにとっても、渡辺明の将棋は楽しいんですよね。え?というようなタイミングで攻めに転じて、その攻めが意表をつく。鋭くて、しかも続く。伝説となった羽生・渡辺の永世をかけた対決なんて抜群でした。3連敗から奇跡の4連勝。

ryuousen201305.jpgで、竜王タイトルを9年キープして迎えた今年。ついに負けました。永久にタイトル保持はできないんで、いずれは負ける。仕方ないことですが、もう「渡辺竜王」ではないのか。いまさら「渡辺2冠」というのも、なんか似合わない感じがします。

このまま静かになるような人ではないので、来年がまた楽しみですね。いつかきっと復冠するでしょう。

★★★ 文春文庫

アマゾンにときどき見受ける「¥ 1」という価格。いったいこれは何だ?と思っていたのですが、氷解。

要するに大手の出品業者はショバ代である出品料金がかなり優遇されるんですね。そして一定の送料分をアマゾンから還付してもらえる仕組みらしい。

たとえば価格1円なんて場合は出品料が取れない。計算上は0円になってしまうんだそうです。すると出品料金が不要になり、なおかつ送料250円という設定だけど実際にはメール便で送れば、その差額が業者にはいる。たぶん100円か150円くらいの利益になるんでしょうか。わずかな利益ですが、ブックオフかなんかで安く仕入れて、大量に売れればなんとかなる。

不思議な仕組みです。hokkyokukaihe.jpg

ということで今回低価格なのを3冊買いました。みんな1円ではなかったので、計900円ほど。メール便で到着したのを見ると、思ったよりきれいです。表紙なんかはたぶん手入れしてるんでしょうけど、一応は美本といってもいいくらい。

で、まず読んだのがこの「北極海へ」です。

何年か前に読んだことがある本でした。野田さんが初めて北極圏へいった時のものかな。下ったのはマッケンジー川です。カナダを北へ向かって流れている。

読んで楽しいかと問われれば、同じような本でも「ユーコン漂流」のほうがいいですね。同じように殺風景で、クマはウロウロしていて、何万匹のでかい蚊が押し寄せる。水は濁った茶色で釣りは不可能だし(サカナは餌が見えない)岸はひたすら殺風景。でもユーコンにはサケマスがいるけど、マッケンジーにはいないらしい。これが大きな違い。

ユーコン川へ流れ込む大小の川、たいていはサケマスで溢れています。これをヒョイと釣って、筋子をとって醤油に漬ける。あの一升飯がなんともうまそうでした。マッケンジーの時点ではまだカヌー犬もいないし。ちょっと寂しい。

あまり強調していませんが、川下りを終えて肉体も精神もかなりまいった雰囲気です。陰惨。そりゃそうだろうなあ。何カ月もかけてよくまあ。

★★ 小学館

sengokunokaturyoku.jpgけっこう分厚い本。読み物ではなく、参考書、資料本とでもいうべきですね。

内容は応仁の乱から豊臣滅亡まで。英雄豪傑も地方の小領主もほぼ等価値に扱っています。あくまで「当時の世相や生活を知る」ことが重点なのかな。したがって決して面白い本ではありません。

ただ、ひたすら(ダラダラ書かれたのを)ダラダラ読み進んでいると、戦国が本当に下克上の世であることがわかる。誰が誰と戦争し、和睦し、また戦争し、勢力を蓄え、あるいは没落し。守護代が大名になり、それがまた家来に殺され、将軍は京から逃げ出してはまた雌伏して再起をはかる。これの連続。

大軍が衝突したり派手な城攻めなんてめったにないです。それぞれの領主たちは百姓対策に智恵を絞ったり、文句をいう家来たちをなだめたり、成敗したり、逆に暗殺されたり。百姓も百姓で税金逃れに奔走したり、仲間を裏切ったり、土地を手放したり。要するに、みんなそれぞれの「日常」があった。けっこう退屈な日々。

厚いのを読み終えて、なるほどね・・・というのが感想です。読まないよりは読んだほうがいい・・という一冊。

nihonshiwakonna.jpg★★★ 文藝春秋

半藤じいさんが各分野の碩学たち(ばっかりでもないけど)と対談。例によって講談調です。

とりあげた内容は聖徳太子から始まって最後は丸谷才一との阿部定事件だったかな。真面目な話もあるけど、ほとんどは酒の席での無駄話みたいなもんです。だから面白いともいえる。

へぇーという事実(たぶん)もいろいろあって、たとえば満州事変の石原莞爾がキリッとしたいい男だったとか。ただし後年になって取材しようとすると取り巻き連中のガードがえらく堅くて、それへの挨拶が大変だったとか。神様に祭り上げられてたんでしょうか。

天皇=軍人説なんかもけっこう面白かったです。そりゃ子供の頃から厳しく軍人として教育され続けたらずっーと「善良な学者」でばっかりはいられない。また何よりも(国民よりも)皇統を強く意識していたんじゃないかという説にも納得。母親(貞明皇太后)との微妙な関係についても初耳。

玉音放送に関しては、雑音まじりはともかく、話している内容や言葉は非常にわかりやすかった。難しい単語は使ってるけど要するに常套句・定型文です。あれを「難解でわからなかった」説が流布しているのはかなり変。発音が聞き取りにくかったとしても、アナウンサーが直後に非常にクリアに読んでいるし。確かに。

何事によらずエピソードってのは、耳に馴染みやすい説がいつのまにか定説になる傾向はありますね。みーんな確かめたりせず孫引き、孫々引きで書くから圧倒的に増えて、ゆるぎない常識になってしまう。あとになって「あれは違う」という人のほうが少数派になる。関係ないけど戦時中の英語教育なんかもそうですね。ストライクを「よし!」と言っていたという説のほうが面白い。

阿部定事件は新聞マスコミにやけに大きく取り上げられた。なんか想像以上の大事件だったみたいです。時代の閉塞感がきつくて、それで逆に破天荒の大騒ぎになったんじゃないかとか。一いわばガス抜き。

読みやすい内容ですが、けっこう考えさせられる部分も多い一冊でした。

bushitachinosaho.jpg★ 光文社

中村彰彦という作家、たしか保科正之かなんかの本を読んだ記憶あり。けっして駄作ではないけれど、ちょっと鼻につくというか、飽きる感じ。またぜひ読みたい・・という著者ではありません。

で、今回はエピソード集とでもいいますか。少し期待しましたが、やはり底が浅い。わりあい陳腐な知識が多くて水増しも多々。へーっ!という部分は全体の1割もありませんでした。0.5割かな。ちょっと残念。

eikokuonospeech.jpg岩波書店

オーストラリアの言語療法士が吃音に悩むジョージ6世をサポートしたお話。映画はけっこう面白そうで、見に行こうかと思ったくらいです。結局、行きませんでしたが。

で、この本。映画とどっちが古いのかは知りませんが、要するに世によくある「伝記」でした。事実だけは羅列してあるけど、感動がなにもない。きれいごとがひたすら並べてある。共著に「マーク・ローグ」という名前があるんで、たぶんライオネル・ローグの息子でしょうね。それじゃ面白い話が出てくるわけがない。

失敗でした。★なし。

フィリピン台風関連ニュースで、アナウンサーが「レイテ湾」が云々・・と言っているのを聞いて不審。タクロバンのあるレイテ島北東部、サマール島南部、あれはレイテ湾じゃないぞ。レイテ島の東部って、湾というほどの深い地形じゃないような気がするんだけど。

leyteGulf.jpg自分の記憶の中のレイテ湾は、レイテ島の西側です。たくさんの島に囲まれた内海のような部分。そこに栗田艦隊が突入しようとして米艦隊と衝突した。

数日たってから念のためネットで確認してみました。あららら、完全に自分の記憶違いだった。内海(シブヤン海)をレイテ湾と思い込んでいたらしい。戦艦武蔵はこのシブヤン海で沈んだんですよね。

恥ずかしいですが、こういう思い込みがけっこう増えている。自分なりに確信もっているのに、調べてみると真っ赤な嘘。たびたびあるんで、自信を持って断言するのがだんだん怖くなる。ちょっと反論されると「うん、そうかもしれないけど」と曖昧に誤魔化しておくようになった。

いやですね。子供の頃、ギリシャの陶片追放システムを「陶片で人気投票し、いちばん人気のある政治家は(独裁者になる危険性があるから)追放」と納得してしまったことがあります。そう思い込んでたんで、中学の世界史の時間では先生の説明に食ってかかった。

なんでそう思い込んだんだろ。でも、けっこう有効性のあるシステムじゃないかなと、いまでも思っています。日本だったらコイズミとかアベとか、とっくに追放になってる。民衆に媚びるような政治家、妙に国民に人気のある人物は公職追放。追放されるのがイヤだったら、ときどき国民に嫌われるような政策を提示しないといけない。

けっこう面白いような気もしますね。

hyakunennokodoku.jpg★★ 新潮社

前々から気にかかっていた本ですが、意外に入手しにくい。文庫もないようです。で、ついに図書館の本棚で発見しました。

内容はなんというか、非常に説明しにくい。南米のとある開拓村というか集落のリーダーである一家一族の歴史。歴史というのも変ですね。年代記。とにかく同じような名前の男たち、女たちが次から次へと生まれては生きて死に、また生まれる

熱帯の風土と一族の破天荒な生き方が一体となっています。ちょっと気を抜くとアリやらシロアリやらサソリやらが進入してくる。家がボロボロに風化します。奇妙な病気が蔓延したり、幽霊が彷徨したり、美女が昇天したり、だらしのない革命が起きたり、飲んだり恨んだり愛欲にまみれたり。ファンタジーともいえるし、土俗小説ともいえる。

で、傑作か?と問われると少し困ります。ページがどんどん進んだかと問われても困る。けっこう飽きるし、うんざりもする。でも一回くらいは読んでおいて決して損はないような印象。

このところ読んでいるノーベル賞の莫言(もう胃炎 モウイエン)と確かに似てます。同じようなテーストの作家なんですが、莫言には東アジアふう、白髪三千丈的悪ふざけと寒さがあるのに対し、マルシア=ガルケスは底抜け暴力的かつ蒸し暑い。ジャングルの猛威。(なんか意味ない言葉の羅列ですね) 
うーん、莫言の暴力シーンは非常に痛そうです。マルシア=ガルケスの暴力シーンはひたすら笑えて、共感の余地がない。

マルシア=ガルケスの他の本も読むかと言われると、ちょと躊躇しそうです。莫言のほうが合ってるみたい。

★★★ 集英社

gakumonogatari.jpg以前から本棚にあるのは知っていましたが、ついに手にとって読みました。

うーん。成長する少年、父、ついでに妻。けっこういい味のお話なんですが、全面的に「感動した!」とは言いたくない気分がある。岳はいかにも能天気な小学生で、可愛いいとも言えるけど、傍から見たら非常に困った悪ガキでもある。父親にしても、いい父親なのか、それとも自分勝手な押しつけ男なのか判断に迷う部分もある。

理由は何なんでしょうかね。なんか特定の価値観をやんわり押しつけられたような・・・。


話は逸れますが、この小説(私小説?)に登場するカヌー乗りの野田知佑は非常に気に入っている書き手です。乾いた感じのスッキリした叙情。ハードボイルドですね。あんまり書くのが好きではないような気配もありますが、とりわけ「ユーコン漂流」はよかった。

自分勝手で、エゴイストで、もちろんそれは百も承知。とにかく好きなことだけやって生きていきたい。カヌーに乗り、魚を採り、一升飯を食らい、酒をあおり、時には怒り狂うグリズリーを銃で追っ払い、雨が降ればテントの中で本を読む。運が悪ければのたれ死にも覚悟。

椎名誠の本の中に登場する野田知佑、長いカヌーから帰ってくるとげっそり痩せこけていることが多いようです。そりゃそうでしょう。3カ月も川を漂っていたら、連日の重労働と単調な生活で痩せもする。でも「ユーコン漂流」の中ではほとんど弱音を吐いていません。好きなことやってるんだから、文句いっちゃ罰が当たる・・ということなんでしょうか。

今は四国あたりで川の子供教室を主催してると聞いてましたが、 ネットの噂ではアルコール依存症になったとかならないとか(こういう不確認情報はいけないですね。削除)。若い頃からずいぶん飲んでるふうだったし、ま、仮にそうでも仕方ないですか。カッコいい人の老後は難しいです。

何の気なしにモンテクリスト伯なんて書いてしまって、昔からの疑問が頭をもたげてきました。エドモン・ダンテスが孤島の地下で発見したスパダ家の財宝、いったいどれくらいの価値があったのか。

子供の頃はこの本、特に財宝発掘の箇所が大好きでした。地下から金貨がザックザク、貴重な宝石もジャンジャラン。いいなあ。

で、当時の印象としてはなんか一国の予算くらいの額はあったような雰囲気。何をやろうとしても、不可能はない。スパダ家ってのはすごい資産を持っていたんだ。

で、少し調べてみたらそんな資産家はいなかったようですね。ローマにスパダという家系(いちおう枢機卿を出すくらい)はあったようだけど、でもそんなに大金持だったかどうか。狙われてボルジアに毒殺されるほどの資産家であったかどうかは疑問。Wikiにはスパダ家=メディチ家という説もあると紹介されていました。

で、試しに検索してみたら、やはり偉い人はいるんですね。ここです。

それによると本の中で「スパダの財宝=1300万フラン」と書かれているそうで。その後なぜか「伯爵の総資産=8000万フラン」とも書かれている。なんか当時の利率は高かった雰囲気だし、上手に運用すればこれくらい増えても不思議はないかな。

で、当時(19世紀の前半ですか)の1フランはどの程度の価値があったのか。これが実は難しい。リーブル、フラン、エキュといろんな通貨が出てくるし、換算方法もいろいろあるけど、紹介のブログの方は「1フラン=1000円」が妥当な気がするという。

パリで銀行家のダングラールが伯爵に「100万フランほど用意しますか?」とフッかけるシーンがあります。もちろん相手がひるむことを想定している。この100万フラン、1フラン=1000円なら10億円です。なんとなく妥当な感じがありますね。それに対して「そんな額なら財布にいつも入れている」と、伯爵が手形(だったと思う) を見せます。2枚くらい入っていたっけか。

それにしても、伯爵の資産総額、1フラン=1000円なら800億。うーん、多いというべきか、たいしたことないと言うべきか(ビル・ゲイツは資産数兆円、かつてのオナシスも1兆円近かったはず)。ただ、会社経営しているとか、子供に残そうというんならともかく、ぜんぶ自分が使い切ってもいいんだ!と割り切ればすごい額であることに間違いないかな。

でも小説の最後のあたり、ギリシャ美人と一緒に暮らすような雰囲気になっています。王族出身の若い豪華な美人がその気になってバンバン使いだしたら、はて、800億は十分と言えるかどうか。あの宝石、欲しいわ・・で5億、10億。豪華ヨット買ってクルーズしましょ・・で20億、50億。あんまり持ちそうな気もしません。色気に負け てしまった伯爵の運命やいかに。

でも伯爵、しっかり者だからけっこう財テクしてるかもしれません。鉄道株を買ったり不動産に投資したり。

今回も無駄話でした。

急に冷え込んできました。新聞とりに下へ降りるだけで体が冷えきってしまう。まるで冬みたいです。

フィリピンのレイテ島はものすごい台風に襲われたみたいです。風速90m。タクロバンとか、あのへんの地名を新聞で見ると、大岡昇平さんのレイテ戦記を思い出します。あの本を読み通すには、ある程度レイテ島の地理概念がないと無理。地図と首っ引きで読み進めた記憶があります。

leyte.jpgで、最近は変な天気が続くわねと家人と会話。地球温暖化のせいかしら。

温暖化、人為的な影響もたしかに大きいような気がしますが、でもそれだけじゃないでしょうね。たぶん大きな地球規模の気候変動の流れがあって、可能性としては、人間の作った炭酸ガスがそれを加速しているかもしれない。加速しないほうがいいには違いないんですが。

なんかの本で、そのへの解説を読んだことがあります。もし人為的な二酸化炭素発生が主原因なら、19世紀初頭あたりの産業革命から変化の兆候が見られるはず。でもこの頃、世界は大幅に冷え込んだ。だから化石燃料の影響がなかったともいえませんが、必ずしもスッキリしたグラフにはなっていないみたい。

資料に残っていないだけで、地球は何回も何回も暖かくなったり冷えたりしてるようです。ごく最近でも、世界規模という実証はされていないけど中世温暖期(10~14世紀)というのがあったらしいし、その後の15世紀から19世紀半ば頃は小氷期。シャーロック・ホームズが徘徊していたロンドンは非常に寒かった。

そういえば中世のパリ、城壁の周囲が大雪に埋もれて、郊外から薪炭をはこぶ百姓が通れなくなり、市内は氷漬けになったとかいう記録があった。何で読んだんだったか。で飢えたオオカミの群れが(連中も食うものがなかった)壊れた下水道出口から城内に進入して、市民たちが大騒ぎした。シャンゼリゼをオオカミが走ったんだったかな。よほど寒かったんでしょうね。

ただしシャンゼリゼってのは、ちょっと前まではパリ中心部ではなかったと思います。たぶん、ちょっと外れた閑静な街。だからモンテクリスト伯がシャンゼリゼに邸宅を構えたと聞くと友人たちが意外性に驚く。雑踏の市街地ではないけど完全な田舎ではない。なるほど、さすが伯爵、素晴らしい趣味である・・。

話が飛びすぎるなあ。それはともかく、化石燃料の影響が甚大にしろ少ないにしろ、それとは関係なく地球は大きく冷えたり暖かくなったりしている。そのたびに海面水位も上がったり下がったりしてるんでしょうね。だから南洋のなんとか島が水没しそうだと聞いても、ま、仕方ないんでないかいと感じてしまう。

富士山だってそのうち爆発するだろうし、極冠の氷が溶けだすこともあるだろう。日本の傾斜地に建てられた家なんて、みんな危険です。これから数百年レベルではすべからく崩れるでしょう。抵抗できないエントロピーの増大。

裏日本の海岸っぺりに住んでいたことがあります。あっちはあんまり海岸(の砂浜)がありません。古老に聞くと、数十年前までは砂山が2つ3つと連なっていたもんだ。それがどんどんどんどん浸食されてきて、もう最後はテトラポットで防ぐしかなくなっている。テトラポットがズラリと並んだ海岸はあんまり綺麗なもんじゃないです。

大昔のアフリカ北部は豊かな農耕地だったらしいし、レバノンのあたりも緑したたる地方だったらしい。それが何世紀かたつとみーんな旱魃化して、荒れ地になる。アフリカ北部、中東、パミール高原・・・と続く地球の乾燥ベルト地帯、みーんな同じ原因・理屈で水不足になったとは何かで知りました。面白いなあとその大気循環モデルを記憶したつもりなんですが、すぐ忘れてしまった。どういう理由でそうなったんだったか、もう何も覚えていないです。


うーん、読み直すとぜーんぶ無駄話ですね。何か言いたいことがあったんですが、何を書くつもりだったかも忘れてしまった。ま、いいか。要するに今日は底冷えする。

こういうことはあんまり書きたくないんですが、なんか酷すぎる。あ、以下は完全に独断、偏見です。面白い話ではないので、読まないほうがいいと思います。


安倍政権がやりたい放題ですね。秘密保護法案ですか。何も理解してなそうな大臣がオロオロ弁解して、頭の悪そうな野党が質問。何を秘密にしているかは秘密だから公開できない。秘密。いつか公開するかもしれいけど、しないかもしれない。関連があれば民間にも適用する。マスコミはいちおう例外だけど、その「マスコミ」の定義が明快ではない。

戦後の大転機、自衛隊創設日米安保改訂に匹敵するくらいの大問題だと思います。その割りには世間が静かです。たぶん各地でデモくらいやってるんだろうけど、聞こえてこない。さんざん偉そうにしていたリベラル派マスコミも妙に静か。

どうしても秘密漏洩が問題なら、公務員に限って漏洩罪を思い切り重くすればいい。そもそも公務員ってのはそういうもんだから、問題ないと思っています。秘密を漏らすときは、覚悟を決めて漏らしてもらいたい。

これまでTPPで嘘いってるぐらいは、ま、どうしてもやりたいんだろうな・・と暖かく(はないけど)見てましたが、だんだんエスカレートしてますね。図にのってる。

道徳を正式教科にするらしいです。どうして自民の族連中はこれをやりたいんだろう。教科書にすれば何か解決すると思ってるんだろうか。教科書に何を書かせるんだろ。それを担任のあの先生方が教えるんですか。あほくさ。顔色を見るのが上手な嘘つき生徒が増えるだけです。

おまけにドサクサ紛れに、フィリピンへ自衛隊を派遣してもいい、とか。これが成功すれば大偉業ですね。相手政府の要請があり、人道的任務なら軍隊派遣もいいじゃないかという理屈。とりあえずは救助部隊だし、イラクの例もある。ふんとにまあ。韓国や中国が大騒ぎしそうです。しなかったらアホ。

大震災の復興、福島の避難民と除染に関しても、もう何をかいわんや。小泉御大が何か威勢のいいこと言ってるそうで、それは、ま、いいでしょう。小泉ってのは基本的に政治家じゃなくて単純アホですから、単純アホなりの良さがある。うさん臭くて信用していないけど、嫌いではない。はい。どんどん主張してほしい。

安倍は、嫌いです。ホクホクしてる顔を見るたびに気分が悪くなります。他に政治家はいないのか・・・うーん、いないなあ。トシとると我慢がきかなくなります。イライラ。

異見があるかもしれませんが、この件に関してコメントいただいても返事はしません。トシヨリの単なる愚痴、イライラ解消、。腹ふくくるのはイヤだから。

碁よりももっと下手なんですが、将棋も好きです。ただし対局するのではなく、一流のプロの指し方を見るだけ。見ていたってほとんど分かりませんが、詳しく手順を解説してあると、ふんふん、なるほどなあ・・と一応は感嘆します。

とはいえ、たいして熱心じゃないので、ここ数年は渡辺明竜王の対戦だけ真面目に見ています。金を払ってニコニコ動画見るとかは遠慮して、公開中継サイトのリアルタイム棋譜だけを見ている。それだけでは飽きる(なんせ、なかなか指さない)ので、某巨大サイトの無駄話進行を眺めながら、ときどき指し手をチェックする。BSで生放送がある時間帯は、そっちを見ています。

ryuousen201303.jpg昨日は竜王戦3局、渡辺vs森内。珍しく1局2局を渡辺が落としたので、ここで1つ返さないと按配悪いという進行。ところが序盤はその1局2局となんかまったく同じ戦法をたどったそうです。どっちも頑固なんですね。「アレで悪かったはずがない!」と、意地はって進めると、相手のほうも「なにを生意気な」と同手順にする。こういう部分、けっこう好きです。自分の非を認めるのがてんから嫌いな連中なんでしょう。

で、昨日は渡辺得意の「(守りが)固く・細く・切れない」攻めが、結果的に成功した。肉を切らせて骨を絶つ。いかにも無理攻めふうの雰囲気だったんですが、素人から見ると曲芸みたいな指しまわしで、あれれれれっ・・と勝ってしまった。ひぇーと感嘆。これが渡辺将棋の醍醐味です。面白い勝負でした。

次の対局はまたさ来週。楽しみです。金のとれる勝負(払ってないけど)って、あるんですね。

suushikinihikare.jpg★★ 日経BP社

第一次大戦の頃、インドから英国に渡った数学者、ラマヌジャンという人のお話です。独学で素数論とか整数論とかゼータ関数とか(受け売りです。知らん)、とにかく天才的な公式を泉のように考え出した。

独学というのは、このインド人、正式な勉強をしたことがない。貧しいバラモンの家に生まれて秀才として学問をおさめるはずだったのが、たまたま受験用みたいな分厚い公式本に出会ってしまって、すっかりはまった。たぶんパズル感覚だったんでしょう。面白くなって自分でも次から次へと公式を作り出す。ただし、証明はゼロ。そもそも「証明」という概念をもっていなかった。だって正しいんだから問題ないだろ?

そんなことばっかりやったんで、他の勉強にまったく興味を持てず、あっと言うまに落第、落第。数学の縁で港湾事務所の経理員として拾ってもらい、乏しい給料で暮らしながら、あちこちに公式を発表していた。発表というより、見せびらかしですかね。

でもさすがに詰まらなくなって(だって本当に理解してくれる人が誰もいない)英国ケンブリッジ、トリニティカレッジの有名な若手数学者G.H.ハーディに手紙を出します(友人に代筆してもらった)。通常なら破り捨てられそうな手紙(ほとんど意味不明な公式の羅列。証明ゼロ。読む気になるか!)ですが、ハーディはなんかひっかかりを覚えて、再検討。その天才に気がつきます。

ということで、ハーディたちの懸命な努力の末にケンブリッジへ呼び寄せられたんですが、あいにくパッピーエンドにはなりません。まず第一に、暑いインドから寒さと湿気の英国の移住だったこと。おまけにラマヌジャンは熱心なヒンズー教徒で、完全菜食主義者。ただでさえ大変なのに、ちょうど世界大戦が始まって英国も物資不足になったこと。

インドからカレーの材料を取り寄せるのは至難だし、戦時下の英国で新鮮な野菜をを探すだけでも苦労です。そして天才=自尊心の固まり、かつ繊細なので、人に相談したり助けを求めるのが嫌い。トリニティの寮に帰るとすぐ故国の衣装に着替えて、狭い台所で大量の豆をコトコト煮て食べる。悲惨な単身生活。体を蝕まれ、数年で死んでしまいます。

(この本では大量の豆を煮続けた鍋の鉛が、香辛料との反応で溶けだして中毒になったのではと示唆しています)

ハーディはラマヌジャンに公式の証明を書かせることを諦めたようです。ラマヌジャンのほうが自分より天才なんだから、ラマヌジャンが公式を書く(寝ているとヒンズーの女神が舌に数字を告げてくれるらしい)、自分はコツコツとその証明式を作ってやろう。そして共同で学会に発表する。

というようなストーリーが一応は一本道なんでが、ボリュームとしてはケンブリッジにおけるハーディの生活や心理描写が圧倒的に多いです。天才(彼も十分天才です)ハーディ、実は同性愛者で独身。なんかトリニティには同じ性向の学者が山ほど存在しているようで、そうした愛の衝動に悩んだり、たまに愛が成就したり、同僚の妻と(いんぎんに)いがみあったり。

ただし同性愛者といっても、そこはエリート学究ですからはしたないことはしない。かなり節度を守っています。ほのかに恋し、夜でも昼でも好きな時に研究し、自由に暮らし、愛する猫と生きる。それ以上は求めない。時折、昔の恋人の亡霊が話しかけてくれたりもしてくれます。

このケンブリッジでの暮らし方、(同性嗜好は別にして)なかなか良いですね。周囲はすべて当代一流の学者で知的エリート。エリートといったっていろんな奴がいるけど、なるべく他人の領分を荒らさず、荒らさせず、自分なりの節度をもって生きる。そうした生き方が尊重される。

ただし、戦争が始まるまでは、です。戦争が始まると雰囲気がガラリと変化して、信じられないことに反戦派が自由と良識の府であるカレッジを追放される。あるいは(バートランド・ラッセルのように)騒ぎたててわざと自分を追放にしむけるフェローもいる。

ラッセルの目的は自分を訴えさせ、公開の場で相手を論破してやろうということだったんですが、あいにくラッセルの超高度な(一部の隙もない)論理展開を、意外や意外、普通の民間人は理解してくれない。カレッジでの学究同士の論争と同じつもりで想定していたらしい。相手が悪かった。誤算。ま、それでもラッセルは金持ちですから、たいして不自由はしなかったみたいですが。


ま、結局は薬局で(この地口も古いなあ)、英国に馴染めず死病を得たインド人は国に帰ります。帰ってから病状は悪化して死んだそうです。ただ体調のいいときにヒンズーの女神が彼に告げた公式は山のようにあり、それを記したノートが残った。解析(というか証明)するのにそれから何十年もかかったらしい。

数学者ラマヌジャンに興味を持ってこの本を読んでも失望するでしょう。しかし1900年台初頭のケンブリッジの知的エリートたちの考え方や生活、信仰や戦争に対する姿勢などを知るには非常に面白い本でした。英国の上流社会って、パブリックスクールの寮生活の影響という説もありますが、ほんとホモが多いんですね。

先日、市ヶ谷へ所用。久しぶりに神楽坂へまわろうと思ったのですが、あんがい乗り継ぎが不便です。正しくはJR市ヶ谷から飯田橋まで1区間乗り、そこから地下鉄で神楽坂というのが筋なんでしょうが、実は飯田橋での乗り継ぎがけっこう歩く。

幸い天気もいいのでショートカットして歩くことにしました。目的は地は神楽坂通りの真ん中あたりです。

市ヶ谷駅から橋を渡ってお堀沿いに少し歩き、大日本印刷の看板を過ぎたあたりから住宅地に左折する。牛込通りというのかな、正式な名前は知りません。坂をだらだら登って、適当なところで今度は右折する。ちょっと古びた住宅街をいいかげんに曲がったり下りたり上がったりしていると神楽坂の真ん中へんにひょこっと出ました。20~30分くらいですかね。たいした時間ではなかったです。

出たところにPAULがあったんで(前からあったっけ)バゲットを1本。混んでいました。少し坂を降りて五十番で肉まんを5つ。ここもオバはんたちで混んでいました。神楽坂商店街、平日でもけっこう人出が多いです。

で、ちょっと厚着してたせいか汗をかいてしまった。

たぶんそのせいでしょう。翌日から不調。風邪ひき。通常パターンなら必ず鼻水から開始なのに、この風邪はいきなり熱が出る。翌日は39度近くまでいきました。関節も痛まないし、喉も痛くならない。頭痛もない。ただ、熱。これくらい熱がでると歩くのが不便になります。やたらフラフラして、かなり注意していても転びそうになる。

背筋が弱って、平衡感覚が乱調で、物との距離感覚がへんになる。ベッドから起き上がるのが苦労で、スリッパ履いて立ち上がるのも大変。転倒するとみっともないので、かなり注意深く動くんですが、それでも危ない。

結局、3日間ほど寝てました。すっかり寝飽きました。で、最後は汗をかいて回復。

わかったこと。

たった3度近く体温が上昇するだけで人間の体はずいぶん不自由になる。食べ物がちっとも美味しくない。文字通り砂を噛むような味になる。白湯がいちばん美味しい。思考が定まらない。活字が読めない。テレビも見たくない。コーヒーカップに湯を注ごうとするだけでヤカンの口がカチカチ当たる。ほんと、役にたたないもんです。

パソコンの熱暴走みたいなもんで、あっちこっちが訳わからなります。よく聞く、オレは病気なんかに負けないぞ!という方、すごいですね。この点、どうも自信がなくなりました。

人間、健康が第一ですわな。

先月も内幸町のホテルで恒例の兄弟昼食会。ホテル名をいうと「豪華だなあ」と言われることが多いのですが、ディナーじゃなくてランチ、それもバイキングなんで、それほど高くはないです。今年はワインも1本だったし。高くはないけど、安くもないか。

兄姉のみなさん、元気でした。上は80歳過ぎ、下も四捨五入すると80という歳だけど、ほんと元気。とくに姉なんか、山盛りの皿を3回くらいはお代わりしていた。見ていて心配になるほど。本人は「いまでもプールは1000メートル泳ぐ」とか豪語してるし、民謡で入賞したとかケータイの写真をみんなに見せて自慢してる。戦前生まれは強い。体力があるんです。

kashimaya.jpgその姉から数日後、梅干しが届きました。採れた年度が違う2種類、梅酢、梅ジュース、梅味噌。ずっしりした宅急便です。これは正直、ほくほく嬉しいです。手作りの酸っぱくて塩っぱい梅干し。そう、ジャムは濃厚に甘いのが美味いし、梅干しは塩の効いたのが美味しい。

恒例の加島屋への新巻き注文も「いつも通り少し塩をきかせて」と添え文しました。デフォルトだとちょっと甘めなんです。

もちろん、スーパーなんかで買う塩鮭の「甘塩」はまったく問題外です。ただし辛塩と称する、単に塩をなすり付けた代物はもっといけません。塩が辛いだけ。やっぱ、すり入れた塩が身に馴染んだものが美味しいですよね。

そうそう別件。カメラに凝っている2番目の兄、キャノンのPowerShot G1 Xでした。てっきり一眼かと思っていたら、いわゆる高級コンデジですね。たしかセンサーが大きいモデルです。

重さが500g程度のものと思ったけど、持たせてもらうとそれほどの重量でもない。設定次第ですがメモリ4ギガを入れて、撮影可能枚数2000枚とか。あは、2000枚ですか。連写で撮って、いらないのを捨てたりもするんだと言うておりました。

以上、身辺雑記。メモ代わりに。

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