AOLでのメールトラブル

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知人のメールアカウントが、どうも乗っ取られた模様。相談を受けました。AOLのWebメールです。たぶん数百人に怪しいメールが発信されたみたいで、私も受信しましたが、一見するともっともらしい内容の英文。旅先でトラブルにあってお金に困っているというような趣旨。

helpMail.jpgアカウント詐称のなりすましだけなら珍しくないですが、ヘッダの記述はいかにも本物っぽい。実際、騙されたふりをして試しに返事を出した人もいたという話ですが、きちんと返事が返ってきたとか。これはすごい。で、不審に思ってヘッダをもう一回調べなおしたら、本人アカウントと非常にまぎらわしい別のアカウントが Reply-To にこっそり書き込まれていました。わざわざ紛らわしいAOLアカウントを作ったんか。

たぶんそのままやり取りをしていくと、お金を振り込ませたり、あるいはフィッシングページへ導入するんでしょうね。

数百人に送られたということは、アドレス帳が盗まれたということです。通常、こうした場合はパスワードを盗まれた可能性が高いので、入念にセキュリティソフトを走らせたものの、とくに汚染されているような気配もない。聞いてみたらPCのローカルにアドレス帳は作ってないそうです。直繋ぎではなく一応ルーターを仲介しているし、ソフトも走らせているし、回線を通じて乗っ取られたとも考えにくい。

で、パスワードを変更して一安心かと思ったら、なんかそれでも具合がおかしい。そのうちPW変更がきかなくなったり、アカウントが使えなくなったり、また元に戻ったり。おまけに「メールが届かないなあ」と思っていたら、なぜか削除箱に大量に仕分けられていた。メチャクチャ。

なんせAOLですからね、電話をかけて相談というわけにはいかない。それどころか問い合わせも「フィードバック」という扱いで、回答をくれるわけではないらしい。情報は受理するけど返事はしないよ。仕方ないから該当のメールアカウントを削除してしまおうと思ったら、それはできない仕様になっている。アクセスが途絶えてから60日だか90日経過するとようやく削除になるらしい。その間、やりたい放題ということかな。やれやれ。

数日バタバタしたあげく、AOLメールとは完全に縁を切ることにしたそうです。ただし接続会社としては特に問題はないようなので、プロバイダとしてはそのまま継続。メールアカウントだけ他の会社のものを利用します。ま、人ごととして言うなら、そもそもWEBメールなんかを信用するのがいけない。私、個人的信念ですが「クラウド」ってのは大嫌いです。