「鯨の王」藤崎慎吾

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★ 文藝春秋
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藤崎慎吾という作家は初めて。要するに体長50mクラスの巨大クジラたちが深海に棲息していたら・・・というお話です。

深海で何を食べているのか(相当の量を食べないといけないはず)、どうやって呼吸しているのかというあたりは、あまり詳述がありません。なんか鳥のような空気袋(気嚢)をもっているから深海に何時間も沈んでいられるらしい。

また超低周波から超高周波まで発信できる。この巨大クジラたちが怒り狂ってレーザービームと化した超高周波攻撃をしたら・・・。ま、読んでのお楽しみ。

やけに盛りだくさんです。米軍の陰謀。原発廃棄物。怪しげなベンチャー企業。狂信イスラムの美少年(なぜか日本人)。イルカを偏愛する少年のような女(これも日本人)。そうですね、大昔の原潜もの、レッドオクトーバーのトム・クランシーふうでもあります。テクノロジー解説が多い。ちょっと多すぎる。

そこそこは読めましたが、評価というと・・・・。うーん。