独眼竜政宗の再放送 第41回 海外雄飛

大船つくってエスパニアに派遣して、あわよくば艦隊をよびこもうと画策する政宗。うまくいけば最後の大博打がうてる。ま、家康のほうが一枚上手でしたが。

印象に残ったこと。

冒頭のシーン。引いたカメラ。左手の座敷に正室(病後)が座っていて、右手から側室がご機嫌うかがいにくる。いまどきドラマみたいに無遠慮にスタスタ歩いて来たりはしません。ちゃんと女中やら何やらが取り次いで、けっこう時間がかかる。座敷をいくつも通過してくる光景がきれいです。

越後の松平忠輝、真田くん、木刀もっての殺陣がすごい。迫力ありました。相手をさせられる家臣はたいへんだ。江戸から駕籠でやってきて、着くなり廊下をせわしく小走りの五郎八姫ですが、着替えもしないで走ってきたんでしょうか。理屈にはあわないですが、これもきれいなシーンでした。

ついに原田芳雄の最上義光が退場。立派な老け役でした。時間もつかって老残を演技。そばで世話する妹の志摩さんもこの時点で60代の媼嫗です。まだきれいだけれども不自然な若さではない。これも見応えありました。

dokuganryu2014.jpgあんまり知らなかったんですが、松平忠輝はいきなり処分されたわけではなかったんですね。いろいろあってけっこう長命している。同じような印象の松平忠直とかなりゴッチャになってしまった。忠輝は家康の6男、越後少将。忠直は家康の孫(結城秀康の長男)で越前宰相。

そうそう。本筋ではありませんが、家康の平椀。たぶん焼き魚の骨に湯をそそいだものですね。美味しそうに飲んでいました。いかにも食べ物を粗末にしない戦国武将。細部の演出がよかったです。