独眼竜政宗の再放送 第46回 離縁状

大きな事件は何もなし。片倉小十郎(シニア)が亡くなり、松平忠輝と五郎八が離縁しただけです。

西郷輝彦の片倉景綱 、いい老け芝居でした。時間もかなり長く使いましたね。冥土の土産に笛を吹き、政宗に三つの遺言献策を残し、という内容なんですが、いかにも体力を使い果たした病人らしい迫真の演技です。本職でもないのに、こんなに達者な人だったんだ。

というより、どうして最近の大河の「瀕死のお芝居」は心に訴えるものがないんだろう。そっちのほうが不思議です。病人は決められたセリフをけっこう明瞭にしゃべって、いきなりパタっと息をひきとる。周囲はわざとらしく騒ぎたてる。それどころか、なんかの大河では主君が足音荒くドカドカ枕元へ闖入なんてのもありました。スペースがないもんで、病人の布団を踏んづけたりして

真田広之の松平忠輝も、なかなかでした。悍馬ではあるけど馬鹿ではない。すべて承知している。でも我慢できない・・・という設定。今回でついにすべてを諦めて、五郎八へ離縁状をしたためる。長命だったらしいですね。

五郎八のかぐや姫、えーと、名前はなんだっけ。そうそう、沢口靖子。しかし下手だったんだなあ。最近見かけるドラマではそれなりですが、若い頃はほんとうに棒だった。ま、可愛いけど。

本筋に関係ないですが、佐竹に逐電していた叔父のイッセー尾形、えーと、国分盛重ですか。久しぶりに登場しました。ヨボヨボに年取って、歯も抜けて、でも身のこなしはさすがに軽いし相変わらず喰えない。

dokuganryu2014.jpg石牢は寒いから嫌じゃ、水牢はもっと嫌・・と這いつくばりながらバッタのように逃げ回る。笑ってしまいました。達者だなあ。

このドラマも残りわずか。惜しいです。