2018年8月アーカイブ

筑摩書房 ★★
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なんか面白そうな気がして借出し。うーん、悪い本ではないですが、どう感想したらいいのか・・・。

要するに、徳川時代ってのは閉鎖的な暗い時代なんかではなくて、それなりに文化が花開いた時代だっだのだ。たとえばコレとかアレかと・・・・という事例集。そりゃそうだろ、という感じで、あまり驚きがなかった。

あ、驚きというか新事実。あの「折たく柴の記」の新井白石。彼がイタリア人宣教師から聞き書きした「西洋紀聞」の話が紹介されているんだけど、そこで白石がかなり小柄であることが判明。要するに背が低かった。小さい白石がでっかいイタリア人を尋問している。

だからどうということでもないですが、知らんかった。私、背が低いとか高いとか、牛肉が好きだったとか嫌いだったとか、瑣末なようでいてその人間を知るためにはけっこう重要と思っています。だから森鴎外が飯に餡を乗せて食べるのが好きだったなんて話、すごく面白いと思います。


NHKスペシャルで「駅の子・・」という番組を見る。

駅に寝泊まりしていたこうした浮浪児、戦災孤児たちがその後どうなったのか。ずーっと疑問に思っていた。浮浪児狩り(たしかそういう言い方だったと思う)で保護されれば、たぶんなんとか生きながらえることができたんだろうけど、多くは飢え死にしたり凍え死にしたり。火垂るの墓ですね。

子供の頃、お祭りになると見かけた白衣の傷痍軍人。あの人たちもそれからどうなったのか。親は「見るな」と言っていたから、多くは偽だったのだろうか。

なにしろ戦後生まれなので詳しいことはもちろん知らない。しかし実際にみかけたり、あるいはニュース映画の一場面としての知識はあった。そして、いつのまにか見かけなくなった。

小学校低学年、髪が伸びたり爪が伸びたりすると家のおなご衆から「浮浪児みたいだ」と言われた。女の人って、クリクリ丸坊主の子供が好きなんですね。ちなみに爪が伸びると「オニの爪」とか「天狗の爪」と言われる。

で、「浮浪児」はごくふつうの言葉でした。それがいつ「駅の子」になったのか。「浮浪児」は差別語ということになったのだろうか。そうそう。「戦争孤児」という言い方も知らなかった。記憶していたのは「戦災孤児」。なんか違いがあるんだろうな、きっと。

言葉の使い方、なんか変化しているようです。つい先日もテレビののど自慢でアナウンサーが参加者を「ナントカの和菓子職人さん」と紹介していた。おかしくないようだけど、「さん」に少し違和感がある。包丁鍛冶師さん。解体業者さん、リベット作業員さん。どれも、少しずつズレている。でも「ズレてる」と言うと「え?」と驚かれる、きっと。

ヘリからリポートしているテレビ記者が「あちらに見える橋が言問橋になります」などど言う。「言問橋です」と断言するのを躊躇する気分があるんだろうな。なるべくアイマイに、無難なように。迷ったらより丁寧に。だから「犯人の父親がお帰りになった際に」なんて奇妙な言い方が登場する。

Docomoからパンフの類をまとめたものが届いた。毎月1000円しか使わない客になんの用だろ?と開封したら、ま、要するに「新しいスマホはお薦めですよ」という種類のものでした。富士通からかな、シニア向けの新スマホができたとか、ついでにドコモにはちょっと安い料金体系もあるのでご紹介。Docomo with。おすすめでーす。

ザッと読んでみましたが、どうも「スマホ、欲しいけどよくわからないし、高いし・・」という人向けらしい。つまり、最初から「ほしい・・」と思っている前提。「知ってるけどいらない」「あんな高額を払う気は毛頭なし」「イヤだね」という依怙地な人は想定していない。

もう少し説明すると、えーと、まず表示文字が大きくて、メニューも絞ってある。あんまり使わない人なら、割安な料金プランもあるぜよ、とかいろいろ。最低なら2700円だったかな。どっかに「毎月1500円割引」とかもあったけど、計算上は安そうに見えてもかかるのがスマホなんで、うーん、正直、あまり魅力を感じませんでした。

そもそもデータ量なんて気にしないで使うのがスマホの良さです。とうぜん、使い放題じゃないと意味なし。安く抑えるんならスマホじゃなくてガラケーで十分なんで、いろいろ矛盾が生じている。

とはいえ、そのうち「スマホ持ってないトシヨリは買い物できません!」なんて未来もありえますね。多少の情報だけは時折仕入れておくことが肝要。

朝日出版社 ★★★★
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たぶん「大草原の小さな家」は読んだことがあるような気がします。その前作がこの「大きな森の小さな家」。これは読んでないんじゃないかなあ。もうひとつ、「プラム・クリークの土手で」は土手に家をつくるようなストーリーのようで、たぶん読んでいない。「Little House books」シリーズです。

で、安野光雅のイラストがたっぷり(ほんとにたっぷり)入った本を発見。新訳で、いちおう安野が監訳したらしい。読みやすいように、わかりやすいように。

いい本でした。「こんなに挿絵をいれる本、もう無理」と安野が言ったようで、そりゃそうだ。ほとんど「絵本」ですね。シリーズの他の本も新訳で刊行する予定だったけど、作業が大変すぎたしあまり売れないのでやめた。

内容は大きな森でのインガルスー家の一年をていねいに描いたものです。鉄砲の手入れの仕方、保存食の作り方、キツネやクマの様子。雪が溶けて春になって、夏が過ぎ、秋。そしてまた冬。ウィスコンシン州あたりの森の生活がなんか楽しいような(もちろん実際は過酷)錯覚に陥る。

ウィスコンシンってのは北がスペリオル湖に面した州です。冬はそりゃ冷えるでしょう。まだ人が少なくて、森の中は動物たちが主役だった頃の話です。アメリカにはそういう森と草原の時代があった。


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