丹波の大江山

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福知山から宮津湾、天橋立へ   (1) 天橋立、宮津湾から福知山へたどる丹波の山道。やがて京都丹後鉄道の運賃表示になんか見覚えのあるような地名が続きはじめる。
  1 ルートが逆でした。訂正。

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まず、大江山。そうか、このへんに鬼がいたのか。ただし駅名は「大江・・」が多いです。「大江山」というフルネームはあんがいない。ま、当然ですわな。山は山頂であって、その山の近辺は山ではない。あとで調べたら「山中に鬼たちが住み着いて、都へ出向いては人を食った」とある。ずいぶん遠出をしたものです。

むかし丹波の大江山 鬼どもおおく籠りいて 都に出ては人を食い かねや宝を盗みゆく」と唱歌にもなってるから、ま、出かけたんでしょうね。どうせ食べるなら都の人のうほが美味い。ヤボですが、金銀財宝を集めて鬼がどうしようっていうんでしょう。何か買うアテでもあったのか。(※注2)
で、豪勇四天王をひきいる源頼光が、勇猛にバッタバッタと退治したような印象ですが(そもそも金太郎=坂田金時の華々しい出番はここしかないはず)、唱歌によると山伏に変装してしのびこみ、鬼たちを騙して毒酒を飲ませ、酔ったところを殺した。汚い。そういえばヤマタのオロチも同じような作戦でしたね。

よく知りませんが、なんかの能によると、酒呑童子たちはもともと比叡に住んでいたらしい。追い出されたんでしょうね。仕方なく山奥にひっこんで酒飲んでたら、汚い五人組に騙されて退治された。

で、話は違ってこの山道沿い、そのうち「元伊勢」とか「内宮」「外宮」などなど、尋常ではない地名が続く。窓からはけっこう大きな神社らしい建物も見えます。いったい何なのか。こんなところに昔は伊勢神社でもあったのか。

これも後で調べましたが、この大江町には「元伊勢内宮皇大神社」「元伊勢外宮豊受大神社」「天岩戸神社」がある。あわせて元伊勢三社。とくに皇大神社と豊受大神社は元内宮、元外宮ということになっているらしい。

昔、どうやら朝廷が大和のあたりから天照大神の神体をもってきたとき、その置き場所に困った。いい場所がなかったのか、地元が不穏だったのか、詳細は不明。とにかくそうした暫定置き場のひとつがこの大江山だったらしい。暫定といっても、それなりに豪勢な建物をつくって安置したわけなんでしょうね。

この元内宮、元外宮と天岩戸の関係もまた諸説ありそうですが、今回は調べきれませんでした。たしかタヂカラオが岩戸をぶんなげて、落ちたのが信州戸隠だったような記憶もあります。ずいぶん飛ばした。

ずいぶんといえば、日本三景です。宮島と天橋立はわりあい畿内にも近く、いい景色と噂されたのは理解できますが、でもなぜそこにポツンと松島が入ってしまったのか。都と陸前松島、ずいぶん距離があります。そんな遠隔地のニュースがよくまあ伝わってきた。それとも、この日本三景という考え方、実はかなり最近になってのノミネートなのか。

誰が言いだしたんですかね。あんがい、江戸期に入ってからだったりして。


2 鬼が財宝つかって何をするかは疑問ですが、先日亡くなったアーシュラ.k.グインなんかのファンタジーでは、ドラゴンは宝石や黄金を珍重する。洞窟に選りすぐりの宝物を集め、その横で巨大なドラゴンはまどろむ。なんか宝石や黄金の冷え具合がいいらしいです。