エレベータの落ち方

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「フェイルセイフ」という考え方がありますね。機械や装置はいつか必ず故障するが、故障したときには危険な側ではなく、必ず安全側に着地させる。ま、そんな思想です。

たとえば刑務所の塀の上を歩いているとき。へんなタトエですが、履いている靴底の高さを変えて、刑務所側の靴のカカトだけ斜めに厚く5センチにしておくとか。これだとまだうっかり刑務所側に倒れる可能性があるか。それならずーっと道路側から太いゴム紐で引っ張っておくとか。ゴムを引っ張りながら伴奏者が道路を走る。

ムリです。あんまりイメージの沸くタトエじゃなかったです。

実は大昔、エレベータの仕組みを少し本で少し読んだ。あれは万一ロープが切れた場合、自動的にブレーキがかかるメカニズムになっている。つまり絶対に滑り落ちないようになってるんだそうですね。エレベータそのものは人力とか、紀元前からあったといいますが、この画期的な安全装置は19世紀の中頃に発明。以降、エレベータは「原則として落下しないもの」になりました()。

mado.jpgストッパー。たぶん歯車かなんかを使っていると思うんだけどな。どんな仕組みで可能か、眠れない夜なんかに考えることもあります。この種のピタゴラスイッチ式のメカ、好きなんです。かっこうの思考材料。ま、考えつく前にまた寝てしまいます

で、なんでこんなことを書き始めたか。実は家のオーブンが壊れました。壊れるのは不思議じゃないです。万物すべからく壊れる。エントロピーは増大する。しかし問題なのは「勝手に熱くなる」ことですね。あってはならない方向に壊れた。要するにタイマーの故障。かなり昔、イタリアの有名ブランドが事情あって中国に製造工場を移した。その造り始めの頃の年度のオーブンです。

家人によると、タイマーが切れるとチンと鳴る、最近鳴らないことがあるなあ・・という感じだったんですが、ある日、タイマーが勝手に動きだし勝手にヒーターが熱くなりはじめた。昼間だからよかったです。その後も再現を確認したので、ま、完全に壊れたんでしょうね。

恐ろしいなあ。ニュースでときどきMade in Chinaのバッテリー発火とか目にします。今回は物理的なメカニズム故障なので違うんでしょうが、それでも致命的になる可能性がある。メーカーの名前は出しませんが、ご用心。人生、なにがあるかわからない。


実際にはタマに落下します。だからエレベータ坑の底には念のためスプリングクッションがついてる(はず)

もうひとつ。カウンターバランスも重要なんでしょうね。滑車を通して反対側に箱とほぼ同じ重量のオモリをぶら下げる。これで昇降エンジンの負担を減らせるわけです。

田舎の中学時代、校舎は旧兵営利用で、ごつい上げ下げ式の窓でした。イギリス式? バランサーがついてて手動で上げ下げする。ただ内部のヒモが切れると(たいてい切れてた)非常に重くなるし、手をはなすと凶悪に落ちる。手をはさむと悲惨です。

 

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このページは、kazが2022年7月17日 14:34に書いた記事です。

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