「クロストーク」コニー・ウィリス

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crosstalk.jpgコニー・ウィリスの「クロストーク」を借り出しています。読めません。

たぶん4年くらい前の刊行です。もろん早川書房。図書館で発見してすぐパクッと借りました。700ページくらいはありますが、ま、コニー・ウィリスはいつだって超長編なので驚きはしません。

ところが、読めない。50ページくらいは頑張ったのかな。脳手術が終わって、繋がりたかったカレではなく、困ったオタクと心が接続されてしまった。なんでだ! というあたりです。

好きな作家なんですけどね。

ドゥームズデイ・ブック」は大傑作。「犬は勘定に入れません」 も好編。「ブラックアウト」と続編「オール・クリア 」も傑作の部類でしょうね。みんな何回も読み直している。(ただし「航路」は駄作と思っています。ファンから猛烈にクレーム付きそうだけど)

ジャンルとしては時空SFなんだけど、ストーリーではなく細部で読ませる作家です。コメディといっていいのかな。必ず超うざい邪魔が入って落ち着いて考えられない。思考が混乱する。ドタバタしながら話が進んで、でも最後は泣かせる。初読ではイライラ。再読、再々読ではそのイライラ・ドタバタに味が出てくる。

ま、そういう人の本なのに、なぜ読めないのか。読み進められないのか。3週間の期限がすぎて、1週間の延長をつけて、だめでした。明後日に返却予定。不思議だなあ。