「会えてよかった」安野光雅

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aeteyokaata.jpg朝日新聞出版★★★

時々思い出しては数ページずつ読んでいます。

内容を書いても意味ないかな。安野光雅が出会ったりすれ違ったりした人たち(たいていは有名人)のことを、例のとぼけた調子で綴っている。へぇーというエピソードもあるし、どうでもいいこともある。どうでもいいことのほうが多いかな。

たいていの場合、挿絵とか表紙絵の仕事で会った人たちです。そうでないケースもあって、そうそう、関係ないですが安野光雅はNHK FMの「日曜喫茶室」の常連だったんですね。はかま満緒のコーナーで、何回かは聞いた記憶がある。他は轡田隆史、池内紀、荻野アンナなんか。

轡田でまた思い出したけど、アメリカ史の猿谷要。ちなみに「轡田」「猿谷」、まったく字は違うのになんか同じ匂いがして、たぶん自分の脳内では繋がっているんだと思う。で、安野さんはいつだったか訪米した折り、アメリカインディアンの哀しいエピソードを知って大感動。それを隣にいた猿谷に熱弁した。ひとしきりしゃべってから、ふと猿谷さんがアメリカ史の専門家であることに気がついて愕然、赤面。

ま、たしかそんなシーンです。文字に書いても面白くないですね。それをなんか面白く感じさせるのが安野光雅です。始めて見た「ABCの本」。ショックだったなあ。調べてみたら1974年の刊でした。キラキラ輝いていた。すごい人が出てきたと思ったもんです。

ふしぎなえ」もあった。たぶんデビュー作で、こっちは1971年。