Book.19の最近のブログ記事

河出書房新社★★★
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河出の「大岡昇平」にて。短い「俘虜記」なんかを先に読んでしまって、そもそもの目的である「武蔵野夫人」はじっくりとりかかりました。正直、途中で止めようかと思ったけどようやく読了。

なるほど。そういう小説でしたか。なんといいますか、よろめき小説・姦通小説ともいえるし、心理小説でもある。作家が神の立場で、二組の夫婦と若い復員兵の心の動きをことこまかに説明するスタイル。いちおう悲劇的な結末ではあるんですが、あんまり深刻感はないです。

なんといっても大岡昇平ですから、武蔵野の「はけ」の地形描写が細かい。こっちが中心みたいな印象ですね。中央線の武蔵小金井から国分寺のあたり、線路の南側に野川という細かな流れがあって、その北と南ではガクンと標高がかわる。崖の連続です。いわゆる国分寺崖線。斜面からは所々で清冽な水が湧き出る。こういうところに広い敷地の家があり、主人公たちが住んでいる。

なかなか面白い小説でした。でもこういう本が当時のベストセラーになったというのは「はてな?」ですね。姦通ものではあるけど、まったく生々しくはない。抑制されていて品がある。ただし現代の感覚からすると、かなり七面倒くさい小説です。

そうそう。後半に二人が村山貯水池へ行き、台風にあってホテルに泊まるシーンがある。たぶん下の写真のことだと思うのですが、丸い屋根の取水塔の話があります。嬉しくなったので掲載します。

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河出書房新社★★★
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池澤夏樹個人編集の全集の一冊。

そもそも「武蔵野夫人」を読むために借りたんですが、比較的長いそっちはまだ時間がかかりそうなので、とりあえず手軽な後半部分だけ。後半は「俘虜記」「一寸法師後日譚」「黒髪」などです。

「俘虜記」というのは、いわば合本で「捉まるまで」「サンホセ野戦病院」「労働」などなど一連の短編の総称らしいです。知らんかった。フィリピン・ミンドロ島で俘虜になり、レイテ島に運ばれて収容所で暮らす。たしか「野火」というのもあって、こっちは昔に読んだような記憶あり。

で、その「俘虜記」。やはりいいですね。マラリアで死にかけている落後兵の前に、ひょこっとあらわれた若い米兵。撃つかどうか。右手は無意識に撃鉄を上げて()いたけど、だからといって殺す強い意志もない。撃ってもいいし、撃たなくてもいいし。ただしこの短編も大昔に読んだような気がする。何十年前ですか。完全に忘れています。

野戦病院とか収容所の記録もなかなかいいですね。ただしこれらをつい「実記」と思いたくなりますが、そうとは限りません。いかにも記録ふうの小説なのかもしれない。大岡昇平というのは、かなりクセの強い人の印象で、一筋縄ではいかない。ただしレイテ戦記」だけはさすがに小説とはいえないだろうなあ。

一寸法師後日譚」はそこそここ気の利いたおとぎ話。太宰の「御伽草子」にも似ていますね。「黒髪」は流れ流れる女の半生記。花柳小説とかいう分類らしいですが、それには少し違和感。坦々と書かれているようなのに余韻のある小編です。

(注) 撃鉄だったか遊底だったか、上げたか引いたか、このへんの記述は記憶が不正確。どうだったっけ。銃のことはよく知らない。

確認。「銃の安全装置をはずす」という表記でした。



新潮社★★★
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結果的に2巻をスキップして3巻に行ってしまった。はい、1巻はギリシャ民主政のはじまり。2巻はペリクレスのアテネとペロポネソス戦争かな。てっきり読んだような気がしてたんですが・・。

で、3巻は当然のことながらアレクサンドロスです。

スパルタってのはアテネに勝ったものの基本的に外交が素人感覚(毎年クジで5人の首脳を決めて合議)。ぐずぐずやってるうちに力をつけてきたテーベが巧妙な戦術でスパルタを破り、でも基礎体力不足(とくに人口)の小規模ポリスのたギリシャをまとめきる力がない。そしてはるか北の僻地から勃興したのがマケドニア。べらぼうに長い長槍をかかげた新陣形で勝ちまくる。ファランクスってのはマケドニアの言い方だったんですね。他のポリスでは「ホプリーテス」と称していた。

ファランクスの槍はあまりに長すぎて、そのままの形では持ち運びが無理。ふだんは2本に分けて運び、使用の際は中央をジョイントでつないだ。当然ながら重量もすごいので片腕では持てない。楯に通した左腕と自由な右手の2本で支えたらしい。へぇ・・・という新知識です。

そしてマケドニアは若い国王フィリッポスの指導の下、南下してギリシャのポリス連合軍を撃破するんんですが、その初陣から大活躍したのが息子のアレクサンドロス。18歳で最左翼の騎兵(予備)をまかされて「勝手に動くな」と厳命されていたのに、勝手に動いた。しかも勝手に動いて大成功してしまった。このアレクサンドロス、いつも勝手に動くんです。大人の言うことをきかない。叱ると気心しれた仲間をつれてプイッと家出してしまう。何回も。

やがてフィリッポスは暗殺される。この暗殺に息子のアレクサンドロスは関与していなかったようで、たぶん無実。しかし没後に膨大な借金が判明したりして、あとをついだアレクサンドロスも内情はなかなか大変だったらしい。

ま、それやこれや、父フィリッポスの方針を引き継いで対ペルシャ戦争開始。天才だったんでしょうね。騎兵を実に上手に運用した。おまけに運もべらぼうに良くて、大きな会戦を次々と大勝利。勝因の半分くらいはペルシャ王ダリウス(ダレイオス3世)がだらしなさすぎた気配もある。ダレイオス、まだ完全に負けたわけでもないのにすぐ逃げる癖があったらしい。王様が逃げると他の兵士も将軍もいっせいに逃げる。逃げると追い打ちくらうし、踏みつぶしやら将棋倒しやら。

大学の運動部のノリ」という趣旨のことを塩野さんも書いています。若いアレクサンドロスとその仲間たち。いけいけドンドン、常識外れのスピード重視で戦って連覇。しかしインダス川のほとりでついに部下たちが「もう帰ろう」と言い出す。このへんが限度だった。

アレクサンドロスが病に倒れてからは、なんとなく主立った将軍たちがそれぞれ独立したと思っていましたが、そうでもなかったようですね。後継者戦争(ディアドコイ戦争)は実に40年ほど続いた。最終的に残ったのがエジプト(プトレマイオス朝)とシリア(セレウコス朝)かな。塩野さんによるとこれはアレクサンドロス王国の「分裂」ではなく「分割」だそうで、それに共通するギリシャ・アジア混合文化が「ヘレニズム」。後の世に大きな影響を及ぼした。

ようするにアレクサンドロスって、あんまり資料がないようです。塩野さんはアレクサンドロスを愛しているようだし、これが最後の歴史長編として力もいれたようですが、その割りには与える感動が薄い印象。アレクサンドロスにあまり人間の匂いがしない。はい。これまでアレクサンドロスをテーマにした本、いろいろ読んできましたが、正直「これは良かった」というものにあったことがない。難しいんだろうな。

あとさきになってしまいましたが、次は巻2を探さないといけない。民主制の仮面をかぶった独裁によって大成功したアテネの話です。けっこう面白そう。


光文社★★★
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荻原浩にしては珍しく主人公は破壊力抜群の暴力団員。組がどんどん合理化・会社化・スマート化していくなかで、本人は旧タイプの粗暴派でおまけに酒浸り。衝動を抑えきれず、ついつい暴力をふるってしまう(しかも常にやりすぎ)。

読むにつれ時代背景もあきらかになってきます。どうやら二度目の原発事故があったらしい。テロリストに乗っ取られた航空機が原発に激突。日本はダメになりかかっている。よせばいいのに海外派遣の自衛隊はまた「武力衝突」してしまったらしい。暗い。

で若頭の指令で病院へ通う。タテマエはアルコール依存症治療なんだけど、はて、謎がある。実際には・・・・というのがストーリーです。

医師の診断では、主人公はどうやら「反社会性パーソナリティ障害」というものらしい。他人の気持ちがわからない。罪悪感がない。とりわけ「恐怖」という感覚がない。だから徹底的な暴力を躊躇なくふるえる。何をやっても怖くない。

病院で妙に明るい幼い少女とも知り合います。こっちはウィリアムズ症候群。主人公のちょうど正反対なのかな。楽観的すぎる。相手を信頼しすぎる。ようするにすごく「いい子」なんでしょうね。ただし心だけでなく肉体的にもいろいろ障害が出てくる。

こうして主人公は(治療のすえ)だんだん症状が緩和。人間らしくなってくる。相手の気持ちがわかってくる。そして生まれた幼い少女との新しい関係。そして・・・。

最終的にあきらかになる「巨大な陰謀」とかは、あまり面白くないですが、話がすすむにつれて、困ったタイプの暴力団員なのにだんだん共感が生まれてくる。このへんが不思議ですね。

そうそう。海馬はもちろん「かいば」と読みます。脳の奥深く、タツノオトシゴみたいな部分ですね。


中央公論新社★★
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新井素子という人は、昔から名前を知っていました。たしか高校時からSFを書いていたはずで、練馬在住で進学が立教だったかな、意識的なカマトト文体(主語は「あたし」)で、この点はあんまり好かん感じでしたが。

その後は「ぬいぐるみ」の話題とか、吾妻ひでおとの交換日記エッセイとか、ま、それなりに読んだ記憶もあります。

で、結婚してから夫婦で碁をやっていたらしい。例の「ヒカルの碁」に触発されて始めた。そういう人、多いですね。で、面白いというので日本棋院から頼まれて「週刊碁」にエッセー連載。以来ずーっと棋院の教室に通っている。現在は1級だそうです。

完全な初心者目線の読み物で、けっこう楽しく読めました。そうだよなあ。著者も強調しているけど、「初心者用!」と題した入門本、ちっとも易しくないのがほとんどです。プロや高段者になると、ド下手の気持ちがわからなくなる。というより、プロクラスの人って、そういう初心者段階をほとんど経験していない人が多いんですよね。ハッと気がついたらもう上達している。

sarusuberi.jpg別件ですが、タイトルの「サルスベリ」、意味がわかりませんでした。そうか、裾空きの形で対峙したときに、下からスルスルっと侵入してくる。あれがサルスベリ。なるほど。確かに初心者にとっては、対応が難しいです。うかつに咎めようとすると大幅に荒らされる。


早川書房★★★
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例のFIRE AND FURYの訳本です。訳書刊行が2018年2月。

なんとか最後までたどりつきましたが、読みにくい本ですね。訳文のせいも多少はあるでしょうが、内容はかなり品がないです。言葉が汚い。なにしろ暴露本です。おまけに登場する多数の人物群、富豪とかジャーナリストなんかでしょうが、日本人には馴染みのない名前がズラズラ出てきて閉口します。あくまで本来「米国人が米国人のために書いた本」です。

著者はフリーのジャーナリストらしく、ワイワイやっている選挙運動のさなかに雇われた。ホワイトハウス西棟に入ってからも、なんせプロ不在の素人集団なので、きちんとした取材ルールがない。何を取材してもいいとか、何は口外するなとか、決めようとする人もいなかった。

だれも注意しないので著者はこれ幸い、ホワイトハウスを自由に歩き回ってはいろいろ面白い話を聞く。当然、自由放任はせいぜい数カ月と思っていたら、いつまでたっても制止がかからない。誰も気がつかなかったんでしょうね。それでずーっとホワイトハウスをほっつきまわることができた。とくに不満をためていた中心人物のバノンは悪口、中傷、たっぷりしゃべってくれたらしい。

ザックリ言うと、トランプは尻めつれつの困ったオヤジです。確固たる自分の考えなんてゼロ。強烈な好き嫌いはあるけど知恵はない。活字は読まない。人の話も聞かない。すべて自分で決めたがる。女に関しては自制できない。特技は「忘却」で、自分の言ったことをすぐ忘れることができる。

フラフラ目移りするトランプをなだめたりすかしたりして引っ張っているのが、この集団で唯一戦略をもっている雄弁のバノンです。しかしそのバノンの天敵がイヴァンカとクシュナー。知りませんでしたが、基本的にイヴァンカ&クシュナー=ジャーヴァンカはリベラルなんだそうです。だから右翼バリバリのバノンと一緒に行動なんて無理なんですが、父親のトランプが大統領になった以上、そうも言っていられない。なんとかトランプの軌道を修正し、結果的にトランプファミリーに益をもたらす必要がある。はい。リベラルも大事ですが、いちばん大切なのは「ファミリーの利害」です。

というわけで、プロ不在の大混乱集団なのに権力だけはたっぷりある。ハイエナやキツネの群が利権を狙ってすりよってくる。混沌の中で主導権争いをしているのはバノンとジャーヴァンカ。どっちも汚い手を使うことに躊躇がなく、メディアに情報リークしたり中傷しまくったり。肝心のトランプ(影響されやすい)はそのたびに右をむいたり左をむいたり。

で、苦労しっぱなしなのが広報担当です。何か事件がおきる(というかトランプがまき起こす)たびに責任を問われて(あいつのせいだ。無能だ! FIRE!)首になる。したがって歴代の広報担当を列挙するとすごい数になるはずです。

この暴露本はモラー捜査官の任命、バノン失脚あたりで終わりになっています。しかし現実はこの後がもっとすごくて、更にどんどん首を切られたり辞任したり。外交面でもなにがなんだやら、右往左往。後書きにもありましたが、こんな暴露本を出版されても、トランプを支える岩盤支持層は微動だにしないでしょう。なにしろ彼らは本を読まない。反トランプのテレビニュースもみない。世の中、さして変化はないようです。


朝日新聞出版 ★★★
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安心印の荻原浩です。面白いにきまっている。この本、当然読んでいるはずと思っていましたが、意外なことに未読だった。

えーと、急に田舎暮らしをする家族の話です。転勤(左遷)で地方に飛ばされた中間管理職の父。ひよわ(と思い込んでいる)息子の健康を心配している母。仲間外れになりかかっている雰囲気の中学生の女の子。サッカーが下手なふつうの小学生の男の子。認知がかかった祖母。なぜか田舎暮らしにロマンチックな夢をもってしまった父は、よりによって築100年超の古民家を契約してしまう。

で、その古くて大きな家には、どうやら「座敷わらし」が居ついているらしい。座敷わらし、特に怪異というほどでもないし、けっこう不器用で可愛げのある存在です。

ま、そういうことです。それぞれの視点から座敷わらしを発見したり接触したり、遊んだり。最後まで座敷わらしの姿を見ることのできない人もいます。望んだらいつでも出没するわけでもないし、いつも見えるとは限らない。

そして男の子には男の子の、女の子には女の子の世界があり、悩みがあったり辛いことがあったり。もちろん夫にも妻にもいろいろ抱えている事情はあります。そうやって田舎の短い夏がすぎていく。

楽しく読みました。


山と溪谷社★★
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血迷って借出し。

大昔、まだ高校生のころにたまたま串田孫一の講演をきいた。面白いオジサンでした。でも単に面白いだけの人ではないだろうな・・とは、さすがに田舎のアホ高校生でも思った。

で、いまだによくわかりません。山を愛した人。感性の人。いいエッセイを書く人。水彩スケッチ。なんだか知らないけど、品のいい人。みんなに好かれた。

「アルプ」という山の文学誌みたいな本、ずーっと刊行し続けたみたいですね。で、没後、そのアルプ誌が特集号というか追悼号を出した。それを図書館で見つけて借り出して、なんとなくパラパラと読みました。

表現が非常に難しいですが、詩人の魂をもった知識人で山男で、欲がなく人品があり、行動的でもあり出すぎず、しっかり器用でおおきな手をもっていた。うーん、できすぎみたいな人です。

パラパラつまみ読みしかできませんでしたが、後味の良い本でした。


角川書店 ★★★
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貴志祐介はけっこうアタリの作家です。いろんなジャンルに手を出していて、ちょっと叙情性のある少年ものの「青の炎」、ブラックユーモア系の学園バイオレンス「悪の教典」、FSでは長大な「新世界より」とか。ただしアタリではない小説もときどきあって、今回の「ミステリークロック」もその類かな。

「ミステリークロック」には「ゆるやかな殺人」「鏡の国の殺人」「ミステリークロック」「コロッサスの鉤爪」の4編が収録。失敗作とは思いませんが、どれも密室殺人のカラクリが複雑すぎて、すんなり理解は難しい。真面目に追っていくと疲れます。

そうそう。最後に収録の「コロッサスの鉤爪」だけは割合とっつきやすかったかな。「ゆるやかな殺人」も要点が少なくて比較的スッキリした短編でした。

ちなみにミステリークロックとは、たとえば透明な円盤に針だけが浮かんで動くような、不思議な作りの時計のことです。内部構造が見当もつかない。傑作と称されるようなミステリークロックは非常に価値があって、ほとんど美術品。そういうもののようです。


文藝春秋 ★★★
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先月、半分読んだところで返却してしまいましたが、やはり気になったので再借出し。えーと、第二次大戦あたりからです。

戦後のニュルンベルクの軍事裁判、非常に画期的なものだったんですね。戦争に負けた国家の指導者に対して、個人的な責任を問う。これは当時として常識外れの概念でした。

たとえばあれだけ欧州を騒がせたナポレオンだって、戦争責任を問われてはいません。国家の責任を個人にかぶせるという考え方がそもそもなかった。だからナポレオンも有罪ではなかった。あくまで形式的にですが、エルバ島とかセントヘレナ島に「逗留していただく」という形だった。

だからゲーリングにしてもヨードルにしても、自分が裁判で有罪になるとは思っていなかった。ま、責任とって自殺するとか、殺される覚悟はあったでしょう。しかし英米から道義的に責められての絞首刑とは考えもしなかった。そんな権利があいつらにあるのか。

実際には、なかなか大変だったようで、米国にしても英国にしても、彼らを裁判にかけることが可能かどうか、あまり自信はなかった。しかしなんやかんや、いろいろ論議を重ねてようやく理論武装。できあがったのが「平和に対する罪」とかいう概念です。しかも事後、遡及的に断罪できることになった。というか、そうした。法の不遡及という大原則のひっくりかえし。

思い起こすと、1928年のパリ不戦条約を境目としてルールが変化したんですね。現在、国家は戦争する権利をもちません。また武力によって他国を獲得したりはできない。これが国際連合のルールです。だからもう戦争によって国土を拡張することは不可能。国境が確定してしまったんです。

国家と国家は戦争できない。それはけっこうなことなんですが、しかし現実には「国家といえないような国家」もある。こうした未成熟な国家は、対外的に戦争はしない代りに、国内でドンパチやる。内戦。宗教戦争。あるいは民族浄化。こうした「うちわの戦争」をなんとか制止させたいんですが、そのためには武力が必要になる。戦争をやめさせるために戦争をする。すごい矛盾です。

あるいは、平和の警察官であるはずの大国が、みずから率先して侵略したりもする。中国が南シナ海に飛行基地を作ったり、ロシアがウクライナからクリミアをかっさらったり。これ、どうすればいいのか。拒否権をもつ国家をどう処罰したらいいのか。おまけに世界の警察官だったはずの米国までもが、自分勝手なことをし始める。

混迷です。決して楽観はできない。しかしどんなに不十分であっても、この「新世界秩序」によって戦争や侵略が激減したのも事実で、強国が力にまかせていい思いをする「旧世界秩序」はもう戻ってきません。完全ではないにしろ、なんとかこの新ルールで工夫してやっていくしかない。

ま、そういう内容だったような気がします。面白い本でしたが地味でもあり、しっかり読むのは大変でした。ただし、くどいですが「逆転の大戦争史」というタイトルはひどすぎます

別件
文中のエピソードです。エジプトのナセル。暗殺者の銃弾8発をよけもせず、平然とかわした(運がよかった)。ついでに「オレを殺しても第二、第三のガマル・ナセルは出てくるぞ」とか大見栄をきったとか。これが男らしくて人気ふっとう。不動の地位をきずいた。

ついでですが、ムスリム同胞団の理論的リーダー、サイイブ・クトゥブという男をつかまえて無理やり絞首刑にしたのもナセル。これで過激派を押さえ込んだと思ったんでしょうが、結果的にクトゥブを殉教者にしてしまい、原理主義組織であるムスリム同胞団は支持層を拡大した。その影響下にビンラディンも誕生。またISも同じ系譜にあるらしい。


東京創元社 ★★
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本棚に転がっていたのを引っ張りだし。思ったより面白くて読み続けました。自分で買った記憶ありません。2000年の刊行だし、子供かな。

タイムトラベルもののSFだけど、設定が古いわりにはあんがい味がある。東京創元社の本って、そういうのが多いですよね。やけに(とくに昔は)誤植が多くてひどい訳が目立つけど、内容としてはけっこう良質だったり。

今回は、田舎の一軒家が実は時間旅行の中継点だったという設定。これってシマックあたりに同じのがなかったかな。ま、シマックがどんなストーリーだったかもう覚えていませんが、なんとなく同じような匂いがします。


文藝春秋★★★
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それにしてもひどいタイトルだなあ。表紙デザインも不可思議。文春の担当は何を考えてたのか。かなり責められていいです。こんな外見の本、想定読者のほとんどは手にとろうとも思わないでしょう。大損している。おまけに解説してもらった船橋洋一の名前に比重をかけていたり。なんかセンスが違う。

中身はかなりまっとうな「法的観点からみた戦争論」です。要するに「なぜ戦争では人を殺しても罰せられないのか」「なぜ宣戦布告が必要なのか」「なぜ国連は武力を行使できるのか」・・・といったような内容ですね。したがって著者二人も法律が専門の人らしい。

そもそもは17世紀初頭のグロティウスです。天才的なオランダの法学者ですが、実はこの人、オランダ東インド会社の弁護士でもあった。で、そのころマラッカ海峡あたりでオランダ商船が(真の動機はともかく)ポルトガルの商船を拿捕。膨大な財宝を確保した。オランダにとっても船長にとっても嬉しい出来事だったんですが、でもその行為が「正義である」と対外的に証明する必要にせまられた。なんせオランダはスペインとゴタゴタやってはいたけど、ポルトガルと正式に戦争していたわけでもないし。下手すると海賊行為です。

でまあいろいろあった末、結果的にグロティウスは「戦争中に敵国の船を沈めても殺しても、奪っても罪にはならない」という大論文を作成した。かなり無理筋ですが、オランダ船はそのとき「戦争」をしていたのだという理屈です。

しかしこれが論理的に「戦争に殺人罪や強盗罪は適用されない」というコンセンサスのバックボーンになった。ついでですが、当時の認識として、戦争中なら兵士以外の非戦闘員を殺すことも問題なし。強奪強姦も問題なし。領土を奪うのも当然です。戦争という言葉さえあればなんでもOKだったんですね。それをグロティウスが堂々と立証した。

面白いのは、なんでもありの「戦争」なんですが、たとえば経済封鎖とか、非戦闘の意地悪や仲間外れは違法。やっちゃいけない。堂々と物理的に戦争しろ! いまと逆です。

これが「旧世界秩序」です。当事国は両方とも「自分が正義」と主張する。正義の戦いなら、何をしてもいい。また下っぱ兵士は自分が正義の側かどうか判断する方法がないので、ま、とりあえず正義という立場で戦う。そうした兵士を罰するのはおかしいから、やはり兵士は何をしても無罪。で、勝ったほうは賠償金をとる。領土をもらう。当然です。戦後になってから「あの土地、返して!」はない。負けたのが悪い。

ペリーに脅されて、この「旧世界秩序」の仲間入りした日本です。勉強して、先輩の真似してせっせと頑張る。日清日露。しかし日本(ドイツ、イタリア) がせっせと頑張っているとき、世界の主流は変化していた。つまり悲惨な欧州大戦の反省として生まれた1928年のパリ不戦条約です。

180度の大変化。ルールがかわっていた。戦争は犯罪だ。物理力の行使はいけない。そのかわり経済封鎖するとか、みんなで仲間外れにするとかならOK。完全に逆ですね。ちなみに新規の侵略はいけないけど、過去の侵略は大目にみる。大国の植民地なんかはもちろんそのまま。ずるいけど獲ったもの勝ち。

そんなバカな・・・とタカをくくって従来路線をゴリゴリ突っ走ったのが満州事変とか国連脱退なんですが、予想外に世間の空気は冷たくて、ま、いろいろあって日本は孤立する。(ほんとは世界列強も日本の処置に困っていた。「新世界秩序」も一枚岩ではないし、さほど自信もなかったらしい)

・・・と、このあたりまで読んだところで返却期限がきた。うーん、読むのが遅くなったなあ。なかなか面白い本でしたが半分くらいしか読めなかった。また機会があったら借り出します。

面白い実例。第7騎兵隊がスー族を殺しまくったウンデット・ニー虐殺の直後、仲介におもむいた士官がスー族の若者に後ろから射殺された事件。殺人罪として裁判になったが「当時は戦争中だった」との認識から無罪になった。平和時なら殺人だが、戦争中なら単なる戦闘とみなされる。もしこれが「殺人」ということになると、直前のウンデット・ニー虐殺の指揮官もまた殺人の罪に問われなければならない。というわけで公式には「虐殺」ではなく「ウンデット・ニー戦争」の呼称。


原書房 ★★★
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同じ原書房から「王妃たちの最期の日々」とか「独裁者たちの最期の日々」という本があったらしく、ただし著者はそれぞれ別らしい。ま、いかにも食いつきそうなタイトルです。

この本で最初に出てくるのはシャルルマーニュ(カール大帝)。そこからズラズラと列挙して、最後はナポレオン3世。みんなフランスの王たちです。馴染みのあるのはやっぱしフランスの王で、英国ならまだしもですが、ジグムントとかヤン(ポーランドか)とか並べられてもイメージがわかない。

ということで通読。なるほど。ほとんど知らないことばっかりでした。シャルルマーニュの名前は多少知っていても、最後にどんな状況で死んだのかなんて、まったく知らない。槍試合で死んだアンリ2世のことは知っていても、槍先が刺さってからどんなふうに経過したのかは読んだ記憶がない。

あっ、関係ないけどアンリ2世ってのはカトリーヌ・ド・メディシスの亭主です。ついでにその愛妾が有名な魔美女ディアーヌ・ド・ポワチエ。シュノンソーの城主です。ずいぶん前に家内とロワール渓谷をふらふらしたとき、この城も見物しましたが、白くてきれいな城でしたね。たしか亭主が死んだあとディアーヌはカトリーヌに城を追されたんだったかな。

総じて言えるのは、王様の最後はたいてい惨めな雰囲気になる。死んだらすぐに解剖されてバラバラとか、心臓や骨が奪い合いになるとか。そして愛する者のために必死に書いた遺言書は、たいてい紛失してしまう。現代の某国政府に限らず、宮廷や役所の大事な書類はなぜか行方不明になるんです。

おまけに名医を集めたはずの侍医団はたいてい役にたたない。医者だって責任もつのが怖いから、危険な手術とか薬は投与したくないんです。よせばいいのに余計な浣腸とか瀉血とかやりすぎて体力なくして、苦しんで死ぬ。なかなか大変です。

そうそう。どうでもいい話ですが、ルイ18世(ルイ16世の弟。プロヴァンス伯です)は牡蠣のルイといわれたそうです。えらい大食漢で、亡命してベルギーだったかに着いた日に牡蠣を100コ、ぺろりと食った。その後も体重はべらぼうに増えて、晩年は数人ががりで運ぶのも大変だったらしい。体重が倍になった逸ノ城みたいなものかなと想像しています。

すべからく、あんまりスマートに亡くなった人はいません。ん? いたのかもしれないけど、そういうケースは後世に伝わらない。だいたい真面目に国家に尽くした王様ほど、国民には評判がよくない。地味はダメです。だから英国でいちばん国民に好かれた王様はたしかヘンリー8世。奥さんの首を斬りまくったけど、なんせ押し出しが立派で派手だったから好かれた。不公平なものですね。


anokoro.jpg 中央公論新社 ★★★★

けっこう数多く書いてる印象だったけど、落ち穂拾いみたいなこの「収録エッセイ集」も100本くらいはあるだろうか。なかなか分厚い本です。

一人娘の武田花さん編。死後に本は出すなという約束を破っての出版らしい。いけないんだろうけど、読者としてはやはり有り難い。武田泰淳の死後、本人的には「未亡人になって」から亡くなるまでが約16年ほど。その間にあちこちから頼まれて書いた雑文を花さんが選んだんでしょう。

楽しみながら読んでいたら、あっというまに期限がきてしまった。最近はこればっかり。結局、500ページ余りのうち半分しか読めませんでした。もったいない。

知らなかったこと。武田泰淳は肝臓に転移しての死だったらしい。富士日記だけではそのへんがモヤヤしていて、なんか急に亭主が原因不明、霞みたいに軽くなって消えたような印象しか残っていない。

書かれたものはみんな面白かったけど、戦後できた「世代」という同人誌と、その編集長をつとめた遠藤麟一朗という秀才については初聞。エンリン、よほどダンディな人だったらしい。腐ったようなパンプス履いて(たぶん)ドタドタ歩いていた百合子(神保町ランボオの貧乏ウェイトレス)を見るに耐えかねて、高い靴を買ってくれた話。美意識的にガマンできなかったんじゃないか、と本人は分析している。自分の給料の二カ月分と書いてあった。

原民喜だったか誰だったか。純粋そうな人に、たまに会うと「あんたはダメになった・・」と小さな声で叱られる。叱られると、確かにね、と本人も納得している気配で、このあたりの空気がなんとも楽しい。吉行淳之介たちの悪グループに誘われて百合子が逃げる話もいい。「毒牙にかかりたくないから」といわれた吉行はどんな顔をしたんだろう。

花さんによると「とにかく派手な女」だったそうです。また機会がきたら借り出しますか。


岩波書店 ★★★
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奥付を見ると2018年9月刊行。上下2巻。図書館が購入してからまだ誰も手を触れていないような雰囲気で、中央あたりのヒモしおり(スピン)がきれいに畳まれている。すこしトクをしたような気分です。

この著者は初めてです。カナダの作家。3部作シリーズの2作目らしい。一応は近未来のSF仕立てというか、ま、ファンタジーですが、オーウェルの「1984年」に似ている。ディストピアですね。

小説の舞台、多くの自然動物や家畜たちはほぼ絶滅して、その代わりDNA操作による合成動物が徘徊している。たとえばライオンと小羊をゴチャまぜにしたやつとか、人間の髪の毛を生やしたモ・ヘアという便利動物とか(たぶん植毛用)。人間に匹敵する知能をもった犬(危険)とか、賢い豚(怖い)とか。社会ぜんたいを巨大な科学カンパニーが支配し、カンパニーに勤務するエリート以外の一般下層民は、みんな汚物にまみれた暴力スラムで暮らす。

で、そうした科学万能享楽主義に抵抗する疑似キリスト教ふうのカルト教団もあり、スラムのビルの屋上で畑をつくって暮らしている。すべからく生命は奪いません。虫も殺しません。肉も食べません。ビーガン。生活に必要な物資はゴミ廃棄物を再利用して作ったりしている。ただ、絶対に食べないわけじゃなくて、ま、原則としてですね。たまに鳩のタマゴをいただくとかはいいんじゃないかな。

この清貧のカルト教団に、殺されそうになったヨレヨレの女が逃げ込んできます。そこからストーリーが始まる。かなりゴチャゴチャした内容だし、けっこう宗教臭もあるので、数十ページを我慢できるかどうかがカギかな。最後まで読み終えても、はて、傑作なのか駄作なのか、どうもよくわかりません。アーシュラ・K. ルグウィンの「オールウェイズ・カミング・ホーム」みたいな感じですね。魅力はあるけど、けっこう辟易する。

最後まで読めたんだから、面白いということになるのかな。

そうそう。「洪水」は、水ではなく、厄災の洪水です。つまり正体不明の疫病の襲来。少数をのぞいて、人類が滅亡してしまう。残った連中がどうなるのかはまだ不明。


白水社 ★★★
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以前に一回借りて、期限がきて途中返却。ちょっと悔しかったので返却してから数十分後に棚をみたら戻っていたため、再度の借出し。ま、読んでみたかったわけです。

少し前の連続テレビドラマ、ダウントンアビーの舞台は1900年代前半、大戦間の英国でした。だんだん貴族が力を失っていった時代ですね。で、この「おだまりローズ」もほぼ同時代。貴族の栄光に陰りがみえ、庶民が少しずつ自信を持ちだした時代です。たぶん。

そんな時代にヨークシャー出身(なぜかいつもヨークシャー!)、賢くて鼻っ柱の強い娘がメイド勤めをする。比較的世間体もいいし、うまくすると各地を旅行もできるってんで、貴婦人付きの女中を目指す。甲斐あって、アスター子爵夫人のメイドに採用。当時かなり有名な人だったらしいです。初めての女性下院議員。

子爵夫人、アメリカ人だったんですね。そして亭主もやはり金持ちのアメリカ人。そういえばカズオ・イシグロの「日の名残り」でも、アメリカ人のご主人に仕えていた。この時代、金満家のアメリカ人が英国に戻ってきて、貴族になったりすることが多かったんですかね。

ま、そういうわけで有名女性のメイドになったわけですが、このご主人は頭もいいし優しいときもあるけど、べらぼうに気が強い。しかもあんまり品はよくない。すぐ気がかわる。気まぐれ。メイドにとっては地獄の悪魔のような人です。しかしメイドのローズは負けない、ゆずらない、謝らない。なにしろヨークシャー生まれだから。

で、最後は「おだまりローズ」の鶴の一声。言われたらメイドは身分をわきまえてひきさがります。これを何回も何回もやっていると、だんだん好敵手のような関係になる。腐れ縁ともいいます。

という具合でなかなか面白かったんですが、やはりダメだった。半分ほど読んだところで期限がきました。さすがに次はすぐには借りません。そのうち気がむくかもしれませんが。

追記
気がつかなかったんですが「日の名残り」でもレディ・アスターが登場していたらしい。覚えてなかった。

中央公論新社★★★
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著者は元北海道新聞の人だそうです。たしか根室支局にもいたことがある。

で、まあタイトル通り、延々と続いた北方領土交渉の経緯ですね。日露(日ソ)とも、ひたすら政治にひっかきまわされてきた。うまく行きそうになっては失敗する。いつも複雑怪奇な思惑と権力闘争が背景にあった。

要するに「日本国民、庶民も政治家もメディアも、総じて北方領土になんか関心は薄かった」というのが結論なんでしょうか。「そんなことはない!」と怒る人は多いだろうけど、ほんとうはさして関心なんてない。心から気にしているのは根室あたりの住民、漁民、元島民だけ。

そうそう。自分自身のことをいうと、大昔に「戦争に負けたんだから当然」という意見を聞いたときのショックがまだ残っている。少年はずーっと「日本は正義でソ連は悪」と思い込んでいた。そうした気持ちに冷や水ぶっかけたのが「理不尽なのが戦争」という事実。正義や理屈でどうにもならないことを無理やり解決するのが戦争ですわな。確かに。

それとは別ですが、日本も戦後しばらくは「せめて2島」というのが本音だったらしい。2島だけならなんとか世界に胸はって「正義はニッポン」と言える。おまけに根室から出港した漁師がすぐ拿捕されるし。目と鼻の先(水晶島との中間線あたり)でつかまる、撃たれる。切実です。

で、ソ連と交渉して、ようやく2島返還を約束。そしたら米国が文句つける。当時の米ソ関係ですね。米国の子分としては、逆らうわけにはいかない。ここから4島一括返還論が通るようになった。その後も交渉がまとまりそうになると、事情でつぶれる。ソ連、ロシアは経済援助がほしい。日本は返還という実績がほしい。メンツの問題あるし、政敵もいるし、どっちも政治絡みです。

それにしてもちょっと前までウキウキしていたシンゾー、どうしたんでしょう。北方領土に関しても拉致問題に関しても、最近は妙に静かです。


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