2015年の最近の記事

やれやれ。窓ガラスも拭いたしサッシ網戸の汚れも落とした。かねて用意のハンドスプレーは水圧が弱くてさして効果がなかったけれども、ま、多少は役に立った。加島屋の新巻も届いていて、尻尾のほうは味見もしてみた。ちょっと塩が強かったけど、そもそも「きつめに」と注文しているんだから仕方ないです。

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ハンドスプレーで思い出したけど、ベランダのプランター用に使っている先端のとれたジョーロ、ついにプラスチックの底が破れて水が漏りだした。あわてて買い換えるほどのものでもなし、頑丈なガムテープで暫定補強しました。これでまた何カ月かはもつでしょう、きっと。使いだして15年か20年か。ジョーロの底に穴があくなんて、まったく歳月というものは・・・。

なんやかんや、今年ももうすぐ暮れます。子供も仕事がようやく片づいて、今夜は帰ってくるらしい。明日は吉祥寺へ買い物に行くとかいう段取りになっているそうです。

特に大きな病気もせず、無事に過ぎました。ただしちょっと無理するとテキメンに腰にくる。農協(あるんです)で大きな白菜と重い大根を買ってきたら、それだけで痛んだ肩がかすかに悲鳴を上げている。

そうそう。白菜、大根、それぞれ300円でした。レシート見せると銀杏の掴み取りもさせてもらえますが、今年はなかなか立派な銀杏で粒が揃ってました。これは放置すると乾燥するので、早めに殻割り。家内がすぐ茹で処理して冷蔵庫にしまったようです。折りにふれて食卓に出てくるでしょう。

そうそう。PCも一応は筐体を開けてペコペコと空気を吹きかけ、埃だらけのファンの羽根は綿棒で落とす。仕上げは掃除機で吸い取る。ごくあっさりな掃除ですが、ま、気は心。来年もまたお世話になります。

年賀状の印刷も終了。ただこの時期だけ使うキャノンのインクジェットが、今年もなかなか言うことをきかなくて苦労しました。1年前にはまだ残量あったはずなのに、1年たつと「インクが足りません」と文句を言う。そう来ることは予想済なので、もちろんインクは購入してるのさ。

しかしインクを交換して万全で印刷かけてもまだシーンとして応答がない。何故なんだろ。確か去年も同じように苦労した記憶あり。何故だぁ!としばらく悩み、あれやこれや焦りだした頃になるとようやく印刷を始める。いまだに原因は不明。相性悪いのかな。PCとかIT関係とか、あんがい相性って、あるような気がします。


おや、子供が帰って来た。なんかチーズを買ってきたとか申しております。今夜はワインかな。

ポーランドボールの世界

「ポーランドボール」とは国旗デザインのボールキャラクターたちが繰り広げる投稿コミックサイトです。内容はステレオタイプの会話で、偏見に満ちた歴史観や国家観がほとんど。でも面白いので、ときどき覗いています。

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本当はオリジナルのほうが更新が早いんですが、なんせ英語を読むのが難しいので、もっぱら翻訳版をみています。「ポーランドボール」の英語は、かならずビジンイングリッシュふうの酷く訛った英語です。正しく表記することは許されていません。

このサイトを見る際に求められるのは「決して真面目にとらない」こと。「決して怒らない」ことも重要。たとえば「ニッポンボール」はかつての大戦の栄誉を忘れられず、米国ボールに媚び、何かというとハラキリを宣言する。おまけに変態でいつもカワイイを連発しています。

たとえばラトビア(だったかな)は家よりも妻よりも娘よりも1コのポテトを大切にします。「その女をよこせ」と脅されても従順にしたがう農民が「ポテトをよこせ」と強要された場合はたちまち反乱を起こす。命より誇りよりポテトが大切。

アメリカボールは巨大なハンバーガーに食らいつきながら「自由を!民主主義を!」を所かまわず連呼。しかし肝心の相手の国の名前をすぐ間違います。夜郎自大の無知。親切に行動したつもりが、なぜか嫌われて悲しむ。

かなり各国の歴史とか地理を知らないと、面白さは理解できません。何が面白いんだろ・・・とコメントをいろいろ読んで初めて知ることも多いです。投稿者のレベルがかなり高いんでしょうね。


フィリップスのシェーバーが拾い物だった

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パワータッチ PT725Aという電動シェーバーを買いました。シェーバーなんて自分で買うのは生まれて初めてです。3600円程度だったかな。今は5000円ほどに上がっている。

円安でこのての製品がみんな値上がりしています。だから未だに内蔵ハードディスクが買えない。5000円くらいで入手したい気分のウェスタンデジタルのHDDが今は9000円くらいに上がっている。

このフィリップスのシェーバー、意外に使いやすかったです。3軸でモーターはあまり強力ではないし、剃りごごちも痛快とはいえません。しかしバッテリーは長持ちするし、丸洗いできるし、ときどき無精髭をきれいにする程度の用途ならまったく問題なし。たまにスッキリしたいときだけ3枚刃だったか4枚刃だったかの(替刃が高いぞ)のT字を使います。


連休混雑の高尾山へ行ってきた

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以前から折に触れて家人が「高尾山がなんとか・・・」と言う。興味があるのかなとは思っていましたが、私は登山にほとんど関心なし。はるか昔、高1の頃に苗場に登ったことはあるものの、これはなかなかハードだった。登ったときは爽快でしたが、もう十分です。

それが、何がどうしたのか家族で高尾へ行くことになってしまった。途中まで行って、すぐ降りて麓で懐石を食べようという気楽なスケジュールだったんですけどね。

ただし連休まっただ中というのが失敗でした。とにかく混んでいる。ケーブルを待つ、下りてからも歩きにくい、下山しようとしてもラッシュの駅みたいな状態。おまけに石を埋め込んだ下山道がけっこう膝にくる。懐石の送迎バスもノロノロだし、着いてからも時間待ち。悪くはなかったけれど、ちょっと懲りました。

連休中に行楽地へ行こうなんて、悪い考えでした。


長州の魚屋の息子が京で出刃包丁をふりまわす

えーと、ようするに大河ドラマの悪口です。古今未曾有の最悪ドラマでした。

特に好きな女優ではないですが、主演の井上真央、ひどい貧乏籤をひいた。というより、このドラマに出演してトクした俳優さん、いたんだろうか。松陰の伊勢谷友介、そこそこだったけどマイナス10点。玄瑞の東出昌大は大根がばれてしまってマイナス50点。高杉晋作の高良健吾もアホな芝居させられてマイナス20点。

杉家一族の長塚京三、檀ふみ、原田泰造。下手な人たちではないのに最悪脚本でマイナス60点90点。みんな不気味で恐かったです。殿様役の北大路欣也、奥方の松坂慶子、銀姫の田中麗奈、みんな可哀相でした。そうそう、ちょい役で出た乃木坂46とかお笑いとか、みーんな大変でした。同情。

ちなみにタイトルの意味は「松下村塾の亀太郎が、京にのぼって出刃をふるい、長井雅楽を暗殺しようとする」。松浦亀太郎ってのは魚商人の息子ですがWikiによれば長州藩の陪臣。陪臣なら立派な士分です。例の松陰の肖像を描いていて、号は松洞。もちろん教養人で志士。なんで出刃包丁もって行くんだ。おまけに出刃で切腹するとか。泣。


大英博物館展 東京都美術館

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実はたまたま大英博物館の館長が書いた「100のモノが語る世界の歴史」という本を読んでいて面白かった。で、そこで紹介された美術品がそのまま陳列されるというんで、行ってきました。東京都美術館の大英博物館展です。

こじんまりして、そこそこ良かったんですが、内容はほとんど忘れてしまったなあ。考古展ではないので、けっこう斬新な企画展示にもなっていました。

そうそう。やはり記憶に残ったのはクローヴィスポイントかな。新大陸の小さな尖頭器ですが、実に精緻。まるで美術品です。しかし説明書きによると「一定の手順通りに(坦々と)作業して作成したものだろう」とか。工芸品ではなくあくまで実用品。

出たあと少し歩いて、池之端の伊豆栄で鰻。なんか行きつけみたいな書き方ですが、もちろん初めてです。なんかの本で読んで知ったのかな。浅田次郎の「黒書院の六兵衛」に出てきたのかもしれない。瓦解後の江戸城に居すわる頑固侍を懐柔するために、うまい鰻を食わせるというエピソード。 あんまり甘くなくて好きな味でした。大きな店で中国人らしい観光客もいました。接客はあくまで気楽な下町ふう。


生まれて初めて銀歯をいれた

個人的には大事件。一昨年に下の奥歯を一本抜いたのに続いて、今年は上の奥歯が痛みだし、しばらく頑張ってから生涯3回目の歯医者。もちろんボロボロでもう処置のしようがないだろう、ポコッと抜いてオシマイと思ってたら、抜かずに治療しますかという成り行きになった。で、数日(面倒な)通ってついに銀冠をかぶせる身となりました。やれやれ。奥歯なので、口を開けて笑ってもたぶん見えません。

医者に言わせると「硬い、いい歯」なんだそうです。ただし前歯の噛み合わせは悪いらしい。不便でしょ、と言われて初めて気がつきました。うーん、そういえばスルメを前歯では食いちぎれない。前歯で何かを噛み切るということもなかったような。固い肉なんかにかぶりつくときは、いつも少し横の歯を使っていた。

そうか。自分の前歯はちょっと欠陥商品だったんだ。なるほど。70歳近くなって初めて気がついた。


木曽路。馬籠から妻籠まで

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木曽路の宿から宿まで、ちょいと歩いてみようかと思い立ったんですけどね。木漏れ日の中をハイキング気分で散策するようなイメージでした。

いやはや。宿の仲居さんが「物好きな」という顔をしていたのも当然です。馬籠と妻籠の間、手荷物を一般道経由で運んでくれるサービスがあるんで、もちろんこれを利用。ところが馬籠の案内所のようなところで荷物を預けたのがもうギリギリの時間でした。要するにスケジュールの組み立てが甘かった。

のんびりハイキングどころか、妻籠での荷物受け取り時間までに余裕がなく、けっこう(主観的には)セコセコ歩く羽目になりました。セコセコったって、だいたい3時間。普通の人は2時間くらいで歩く道中らしいです。呆れられそうですが、4時間くらい使って歩いたらゆっくりできたかもしれない。途中の茶店でも、もっとゆっくりお茶をご馳走になるとか。「熊注意」の看板の横で熊の声を真似て吠えてみるとか。

という成り行きで、到着した妻籠でも電車の時間がせまっていてまったく時間なし。観光なし。道すがら横目でながめて通りすぎただけです。いかにも我が家らしい。こういうバタバタした旅ほど記憶に残ってくれます。


赤坂大歌舞伎で七之助早変わり

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歌舞伎を見てきました。勘九郎と七之助で「於染久松色読販」。「おそめひさまつうきなのよみうり」と読みます。要するに油屋の娘が手代に惚れて・・というお話。早変わりが売り物で七之助がクルクル衣裳を替えます。鶴屋南北ですからね、ストーリーなんて、正直どうでもいい。

鶴屋南北。売れない頃の南北を主人公にした小説を読んだことがあって、えーと皆川博子の「鶴屋南北冥府巡」ですか。デガダンで粘っこくてなかなかの本でした。

南北という作者はかなりの遅咲きです。なかなか芽が出ない。念願かなって立作者になれたのは49歳。ちょっと毒があってケレンものが得意で、軽業みたいな早変わりを役者に要求する。通な見巧者からは嫌われたんでしょうが、俗だろうがなんだろうが受ければ勝ち。ほれ、お客さんは喜んでるじゃないか

七之助の早変わりもお客さんに大受けでした。だいたい思った時間の半分くらいでガバッと変わるんですね。そこでキャー!と歓声があがる。楽しいものです。


ファースト・ペンギン

たいしたもんじゃないんですが、書いてみた絵がけっこう気に入ったので掲載。「ファースト・ペンギン」ってのは、要するに最初に海に飛び込むペンギンのことです。

何か最初かというと、実は海にはシャチやオットセイなんかが泳いでいる。シャチは海の狼だし、オットセイは顔見るとわかりますが、海の犬です。どっちも食肉動物。遊泳しているペンギンを見ると「うまそ!」と食いつきます。

ペンギンは魚食動物なので、魚を食べています。しかしシャチはペンギンを食べる。魚も食べるけどチャンスがあればアザラシも食べるし子クジラも食べます。

で、シャチやオットセイが来襲すると警報が発せられて、ペンギンたちは一斉に氷の上に避難。避難していれば安全ですが、でもだんだんお腹もすいてくるし足の下の氷も冷たい。じゃ、誰が最初に海にとびこむ? アイツだお前だとオシクラ饅頭しているうちに、運の悪い奴がドボンと落ちる。落ちると仲間たちは先駆者の様子を真剣に凝視。しばらく何事もないようなら、みんな安心してドボントボンと飛び込みます。それがファースト・ペンギン。偵察者ですね。

もしシャチが待ち構えていて犠牲になった場合は、みんなで話し合って「高貴な先駆者ここに眠る」とか、銅像でも建てるんですかね。いやいや。ペンギンは死んでもたぶん遺体はのこらない。タコの遺骨はいつ帰るという唄、ありました。何言ってるんだか。

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渡辺明、10期目の竜王に復位

これもたいしたことではないですが、将棋の渡辺明が竜王タイトルを取り戻しました。これで通算10期目。タイトル1回で5000万円くらいのはずなので、そうか、竜王戦だけで5億は稼いだ。その他いろいろあるはずなので、ま、棋士になってからは10億程度かな。渡辺ほどの才能にとってこの額が多いのか少いのかは不明ですが、ま、よかったですね。

なんで棋士のタイトルを気にするのか。どうも「渡辺竜王」という呼称に馴染みが深いというか、安心感がある。名人ならやはり羽生名人ですね。これが将棋界の秩序というものです。安心して、ときどきはネットの棋戦を眺めますか。

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別件ですが、囲碁も対局ソフトをインストールして、時折やっています。「最強の囲碁 新・高速思考版」という安物。たしか1800円くらいでダウンロードできました。

そんな廉価版ですが、いやー勝てない勝てない。単純に自分が下手なだけですが、あんまり勝てないと気分が悪くなってしばらくお休み。そのうち思い出してまた対局してみて、たまには勝つけどたいていは負ける。

トシのせいでしょうか、3手先を読む努力ができないんですね。うーんと考えているうちに面倒になってくる。なんとかなるだろ!と打って、あららら、と負ける。そればっかり。


歌舞伎座の12月公演は妹背山婦女庭訓

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赤坂大歌舞伎に味をしめたのか子供がまた行こうというので、こんどは歌舞伎座の12月公演。けっこうな席料なのに、座席はチープです。ちょっと椅子幅が狭すぎるなあ。

演目は妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)。作は浄瑠璃の近松半二。近松門左衛門に私淑した人らしいです。ふーん。

前に見た文楽の義経千本桜と同様、ストーリーはふっ飛んでいます。千本桜では平重盛の嫡男、維盛が身をやつして、すし屋の手代になっている。奥方のナントカ姫が後を追って吉野をさまよう。すごい隈取りした梶原景時が捕縛にやってくる。

女庭訓の場合は時代がもっと古くて、なにしろ悪役が蘇我入鹿です。で、忠臣藤原鎌足の息子が烏帽子折りに身をやつして、洒落た着流し姿。酒屋の隣りに住む。そこへ被衣(かつぎ)をかぶった入鹿の妹が通ってくる。なんとまあ。入鹿の御殿の前では、豆腐買いの婆さんが下駄はいて歩いてる。まるで時代ミックス、SFの世界です。

ま、そういうものなんでしょうね。だんだん人形浄瑠璃とか歌舞伎の「常識」がわかってきました。

子供に誘われて12月歌舞伎へ。歌舞伎座は初めてです。演目は妹背山婦女庭訓。蘇我入鹿が帝位を狙うとか、そういうストーリーなんですね。忠臣・中臣鎌足の息子が身をやつして酒屋の隣に侘住まい。そこへ謎の美女が訪れて・・・ようするに三輪山伝説ですか。ただし訪れるのは魔性の男じゃなくて女。実は蘇我入鹿の妹であった。

kabuki2015.jpg鎌足の息子ってのは、例のパターンで若衆ふうのなよなよ美男子ですが、謎の美女だけでなく酒屋の娘とも仲良くなっている。あっちもいいけどこっちも好き。困ったもんじゃ。

で、美女の素性を知りたくて、夜明けに立ち去る女の裾に糸を結びつけて後を追う。ところが男だけでなく、酒屋の娘もまた、恋しい男の裾に糸を結んでいた。赤糸、白糸、二重の追跡です。

この色男は松也。上手なのか下手なのは知りませんが、綺麗な役者ですね。酒屋の娘は七之助。美女はえーと児太郎という人。よく知りませんが若いのかな。で、今回は最後の「三笠山御殿」という段で役が入れ代わり、酒屋の娘は玉三郎が演じる。

玉三郎、いくつになるんだろう。もう60台中頃ですよね。花道から登場したときはちょっと太めで大きくみえましたが、芸でしょうか、すぐ見慣れる。ごつい官女たちのコミカルないたぶりに耐えている姿が可愛らしく見えてくる。よかったです。

そうそう。途中から出てくる漁師の鱶七という役。荒事ふうの芝居をするんですが、セリフが聞き取れなくて往生した。たぶん難波漁師なまりで大声出してるんでしょうが、うーん、わからない。

最後は嫉妬に狂う女の生き血がほしいとか訳のわからない理由で玉三郎が刺される。このシーンでは鱶七と官女ふうの男が立ち回りをして、これも設定がわからない。味方なのか敵なのかも判然とせず。ま、派手な後トンボを切るだけの役目なのかもしれません。

訳のわからないことが多かったですが、ま、それなりに面白う御座いました。東銀座の改札出たところで買った1000円の幕の内も美味しかったです。鮭の切り身が妙に綺麗だった。

gryfus.jpgスーパーで何かワインを探そうと見ていたら、スパークリングが何種類が並んでいた。あ、シャンパンじゃありませんよ。シャンパンに決めるほど好きでもないし金もない。まあクリスマス正月ということでなんか手頃なのを探そうかと。

もちろん知識ないので、どっちかというと価格で探します。しかしいくら安売りスーパーといってもスパークリングで1000円以下はちょっとね。安くても1300円とか1500円とか、最大で2000円とか。はい、細かいです。貧乏人の特徴。

で、1500円でロゼのイタリアものを購入しました。買ってきてからラベルを見たらどうも「GRYFUS」と読める。グリフォンですかね。そんなふうな絵も書いてあるし。どんな素性かザッと調べてみようとネットを漁ったら、なにもヒットしません。よっぽどマイナーな酒蔵なのか。

裏に小さな文字でagricola ruvo di puglia とあります。pugliaはたぶんプーリア州。agricolaは農業に関係ありそう。ruvoは不明。ま、イタリア南部プーリア州のナントカ葡萄園でとれたとかいうことなんでしょう。輸入業者が大阪のメモスという会社で、検索したらDR.ドメニコ カンタトーレとかいうオジサンが社長だった。イタリア物産が専門なのかな。

で、この会社のサイトの販売カタログPDFにありました。ヴィーノ・スプマンテ エクストラ・ドライ ロゼ「クリフス」。そうかGRYFUSではなくCRYFUSだったんだ。どうりで検索しても何もなかったはずです。ただし実際に飲んで甘いのか酸っぱいのか詳細はやはりどこでも発見できず。自分で確かめるしかない。当然だけど。

Firefox 43.01

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くそ。このところFirefoxがガクガクするようになったので、ちょっといじったのが悪かった。

問題なく終えたはずだったのに、そのうち、立ち上げると毎回ユーザー制御画面がでるようになった。Firefox Software Updaterが何か要求している。「更新はしない。更新を通知するな」とチェック入れてるのに、なぜかUpdaterが立ち上がる。

うーん、しばらくゴチョゴチョやったあげく、試しに「変更許可する」にしたら、問答無用でアップデートされてしまった。あらら、バージョン43.01。

バージョン43って、たしか64bitだと思ったけど、どうなんだろ。まだ出たぱっかりで信用できない部分もある。なんか気分悪いです。

(調べてみたら、32bitバージョンだったみたい。しばらくこれで行く予定。)

追記
その後、どうせならと64bit版をイントスール。外見も動作もほとんど差異なし。とくにスムーズになった気もしない。

firefox4301.jpg


更新しない設定だったのに。
デザインはかなり変化した。

天邪鬼の話なんか書いたせいか、子供の頃を思い出しました。

子供はオトナの言うことを聞きません。逆らいたくなる。イヤダ!と駄々をこねる。

「アマンジャク」と祖母はよく言いました。天邪鬼。「あまのじゃく」ではなくアマンジャクと撥音になったような気がする。醜くて小さな子鬼のような奴ですね。たいてい四天王とか仁王さんとか筋骨隆々に踏みつけられている。悪さをしなければいいのに、衝動を抑えきれないんだろうな。ちょっと悪事をすると、すぐ正義の味方の神将(だろうな、きっと)にとっ捕まって折檻される。可哀相に。

神将といえば、先日読んだ「神なるオオカ」の中に二郎という半分オオカミみたいな犬が登場します。二郎真君の二郎。二郎真君は、たしか孫悟空と秘術をつくして戦う凛々しい神将で、調べたらいつも神犬を連れているんだそうです。名前が覚えやすいので、なんとなく記憶していました。中国でも有名な部類の神将らしいです。川に関係する神様。誰かの次男だったんでしょうね。

話がそれた。駄々こねとは違いますが、なんせ昔の子供なんで、そもそもが汚い。爪が伸びると祖母の目がひかる。「オニのような爪」が口癖でした。鬼は虎の皮の褌しめて鉄の棒もって爪が長いんですね、きっと。天邪鬼も黒くて長い爪だったらしい。悪いやつはみんな爪が長い。きちんと爪を手入れした悪人じゃイメージがわかないからでしょう。ついでに腕は毛むくじゃら。

伸びた爪は小さな握り鋏で切ります。力が入れにくくて、パチンパチンと爪が飛ぶ。紙を敷いた記憶もないから、縁側で切っていたのかな。

子供はみんな丸坊主が普通でした。ちょっと伸びると「浮浪児みたいだ」と難詰されます。浮浪児ってのは、上野あたりに群れていた戦災孤児集団ですね。戦後まだ日が浅い。まだ伸びてないもん、と抵抗したって無駄です。母親にしろ祖母にしろ、女性は子供の髪が短いのを好む。なぜでしょうかね。で、浮浪児のなりかかりは硬貨を握らされて、仕方なく表通りの床屋へいく。

バリカンで可能な限り短く刈る。可能な限りといっても、たぶん五厘刈り。子供としてはオトナっぽく二分刈りとかなんかにしたい気分なんですが、絶対に許してはもらえないです。必ず五厘刈り。刈ったあとはツルツルと頭が青光りします。それをみると女性連中は満足げに笑う。

だからどう、という話でもありませんが、ふと思い出しました。いつ頃までだろう、祖母の隣に布団を敷いて、背中越しにしなびた乳房をまさぐっていたような記憶もある。婆さまはたいていお地蔵さんのように静かに寝ていました。

やれやれ。ようやくNHK大河「花燃ゆ」が終わりました。

興味を失って見なくなった大河ドラマはこれまでもたくさんありましたが、積極的に「見たくない」と思ったドラマはこれが初めてです。

えーと、思いつくままに駄作をあげるとまず「天地人」か。カネツグが成人するまではそこそこだったんですが、理由不明で周囲がヨイショの嵐。おまけに「人を殺せない」とか泣きわめくし、そんな平和主義だったはずなのになぜかいきなり尊敬をあつめる名将になるし。で、歴史上の目立つシーンにはかならず顔を出す。途中で見捨ててしまいましたが、なんか後半では大坂城から千姫を脱出させたのもカネツグだったらしいですね。はッ。

その「天地人」もまだマシだったと思わせたのが例の「江」。これは早々にやめました。可愛くないガキが安土城でも大坂城でも走り回っては立ち聞き。おまけに明智光秀に説教したり、秀吉をののしったり。ま、そういうブッ飛んだ脚本を「すごいだろ」と勘違いする制作連中もいるってことで。

あ、「平清盛」もかなりのもんでした。でも大失敗作ではあったけど、少なくとも「やるぞ」という気持ちだけは感じられた。すべてうすっペらな思いつきでカラ回りだったけど。後白河の前で浮浪児みたいな舞をまったり、オレは誰なんだあと喚き続けたり、美女の髪を天然パーマにしたり、上皇に剣を突きつけたり、なぜか義朝と延々と太刀打ちしたり。おまけに優柔不断でアホな清盛が、晩年はいきなりダーク界に堕ちる。なぜだ。

で、今年は「花燃ゆ」。けっこう題材は悪くないと思ったんですけどね。これまであまり描かれることのなかった松下村塾の連中です。杉家の地味な妹の目を通した幕末の群像劇になるのかな。

そう期待したのがアホだった。ほんと、何を意図した脚本だったんでしょう。史実無視して創作はかまわないんですが、その創作部分が思いつきで最低で稚拙で、まったく意味不明だった。この人物はこういう性格で、だからこんな理由で行動する。そうした明確なキャラクターが一人もいませんでしたね。この大河にかかわった脚本家(4人もいた・・)は全員筆を折れ!といいたくなります。

そのうち中身がなくてカラッポなくせにしたり顔「志」とか「民のため」の説教聞くのが不快になってきた。主役の女優さんの顔まで嫌いになってきた。阿呆面の久坂玄瑞や高杉晋作にもうんざり。気味悪い杉家の面々も見たくなくなってくる。昼の時間なんかにうっかりNHKつけて、再放送らしいのが映ると汚いものを見たような印象で、あわててチャンネルを変えました。

こんなに嫌いになった大河、ほんと初めてです。どうしてこんな悲惨な脚本がつくれたんだろ。ようやく終わってよかったよかった。

酒を控えろと医者は言うけれど、ま、やめられないのが酒です。それでも以前にくらべると酒量がずいぶん減りました。意図してというより、だんだん飲めなくなったんだな、きっと。

しばらく焼酎にしていた反動か、ああ久しぶりに酒を飲みたいという気分になった。スーパーへ買い出しに行きました。いつもの3リットル徳用ですが、菊正ピンではなく白鹿です。ここ近年、このクォリティに舌が慣れてしまって、たまに高い酒を飲んでも美味しいと感じない。恐ろしい。

hormelspam.jpgで、たまたま通路で目に入ったのがランチョンミート。いわゆるスパム。棚にたくさん並んでます。

はい。子供の頃、魚肉ソーセージがけっこう好きでした。絶対に上品な味ではなかったけれども、いちおうは動物性タンパク質。まともなハムなんて食べる機会がなかったし、コンビーフは贅沢品。肉ももちろんご馳走です。その点、ソーセージはたしか3本で100円とか、安かった。マルハだったかな。

母が何かで入院していた間、自分で弁当をつくっていました。面倒なので、ソーセージを斜め輪切りにしてフライパンで炒めて塩コショー。そこにタマゴを1コ流す。ハムエッグのまがい物ですね。醤油をまわしたような気もする。けっこう美味しいし手軽。毎日こればっかり。

そんなわけで、なんとなく郷愁がある。もちろん魚肉ソーセージとランチョンミートは違いますが、なんか似てますよね。柔らかくてフニャフニャ得体が知れなくて。たぶん沖縄で食べたことがあったような。

「買ったよ」と家人に報告したら、じゃ今度お握りに乗せるのをやってみようと申しております。「え、そんなもの・・」と言われなくてよかった。

そうそう。パックは日本語表示で「沖縄ホーメル」という業者でした。Hormel Foodsの沖縄法人みたいな雰囲気(それとも提携かな)で、原産国アメリカという表示。たしかスパムは沖縄で人気、ハワイでもよく食べられていると聞いた記憶があります。ただし最近になって、国内販売(沖縄以外)のスパムはホーメルフーズジャパンという会社が伊藤忠と組んで売っているらしい。へー・・という情報でした。

PC使いながらチラチラ棋譜の進行ををみていた将棋竜王戦。予想通り渡辺明が勝利して4勝1敗、2年ぶりにタイトルを奪還しました。これで復位して通算10期目。なれ親しんだ「渡辺竜王」に戻りました。他にもマイナータイトルは持っているんですが「渡辺棋王」じゃどうも座りが悪かった。

ということで番勝負に勝ったのはいいんですが、なんか昔の切れ味がなかったような。他の公式戦でも最近は負けが多いので、たぶんトータルとしては不調なんでしょうね、きっと。

負けて高額賞金タイトルを1期で失ったのは糸谷哲郎という棋士。うーん、敗勢になってもよく粘ります。ボロボロになって入玉はしたものの、大駒をすべて失っているので、点数計算では負け確実。ようするにまだ完全に負けてはいないけど「素人相手ならともかくプロ相手で逆転は99.9パーセント不可能」という状況になった。あとはダラダラと希望のない手順をすすめることで負けが確定する。

しかし糸谷竜王、なかなか「負けました」を言わない。ギリギリまで粘って、時間切れ寸前5秒前になるととっさに延命の無駄手を指し、また1分の考慮時間を確保して、それもまた切れる寸前になって、とうとう「負けました」と頭を下げました。

通常、棋士はこんなクソ粘りをしません。みっともない。恥ずかしい。短刀一本もって洞穴に逃げ込んだけど、周囲には機銃をもった敵の小隊が囲んでいる。絶体絶命。それでも敵兵にむかって持っている短刀をエイ!と投げるようなもんです。投げたって相手にかすりもしない。

でもある意味、かえって清々しいのかもしれませんね。本人なりの美学。そういえば馬に歌をうたわせるというお話がありました。捕らえられて首を切られることになった泥棒が「1年の猶予をもらえれば馬に歌をうたわせます」と慈悲を乞う。「面白い、やってみよ。失敗したらもちろん処刑じゃ」と皇帝。厩舎係になった泥棒は夕方になると、馬の世話をしながら低い声で歌を教えます。毎晩々々うたいます。厩舎の仲間が不思議に思って聞きます。「なに無駄なことやってるんだ。馬が歌をうたえるわけないだろうに」

「いや、1年の間には何が起きるかわからない。皇帝が死ぬかもしれない。気が変わるかもしれない。大地震で国が滅びるかもしれない。なにより、ひょっとしたら馬が歌を覚えるかもしれないぞ

ま、そういうことなんでしょうね。何があるかわからない。カフカかな。それともアラビアンナイトかな。記憶に自信なし。夕闇せまる厩舎から細い歌声がきこえるという情景がきれいで、なんとなく覚えていました。

ちなみに「入玉」とは、お互いの王がどんどん進んで相手の陣地(3段以内)に入ることです。こうなると、どちらも歩など安い駒で次々と成り金を作り、王の周囲をガチガチに守ることができる。もう決着つけるのは不可能。そのため「入玉」になると、その時点で持ち駒の点数を計算して多い方が勝ち。飛車とか角など大駒は点数が高いので非常に有利になります。

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図は実際の終局の一手前の状態です。後手が歩をついてますが、まったく意味のない時間稼ぎ手です。

先手は龍や馬など大駒を使って敵陣の浮いている駒をすべてとりはらい、それからゆっくり入玉すれば勝ち。手数はかかりますが確実です。


携帯に着信音。たぶん役にもたたないお知らせメールだろうと思ったら、やややや、恐喝詐欺メールだった。

これはびっくり。噂には聞いていたけど本物ですか。PCメールには山ほどスパムが来てますが、携帯は初めてです。

「有料サイトの利用履歴があって料金未納である。今日中に連絡をいれないと法的手段にうったえるぞ」というもの。おお恐い恐い。

sms201512.jpgこっちは大昔のガラパゴス携帯。有料サイトにアクセスなんてしたことありません。SMSメールですから、たぶんいろんな番号に闇夜の鉄砲状態でやたらめったら発信してるんでしょうね。こりゃまた大変なことじゃ。

大昔、たしか床屋でテネシーワルツを聞いたことを書いたはずです。江利チエミではなく、パティ・ペイジ。

そのことを夢の中で思い出した。へんな状況ですが、なんせ夢。わけの分からないことを(夢うつつで)考える。♪Dancing to the Tennessee Waltz・・・のあたりは出てきたけど、その前の歌詞は何だったんだろ。うーん・・・と夢の中で記憶をたどろうとしている。ややこしい。

昼間、そのことを思い出して、検索してみました。もちろんすぐヒットします。

I was dancing with my darling to the Tennessee Waltz
When an old friend I happened to see
(・・以下略。大丈夫と思うけど著作権が切れているかどうか不明なので・・)

なるほど。

old friendなんて使い方するんだ。まだ若い女性が「古い友達」(親友の意味もあるのか)なんて表現をする。というわけで、なるほどと納得はしたけれども、明後日あたりにはもう忘れている。多分。

そうそう。話は違いますが懸案の「デスクカレンダー オジサン柄 2016」をアマゾンで買いました。今年は1728円。去年より300円ほど高い価格です。ま、安倍も値上げ値上げ!とわめいてることだし、この程度は仕方ないか。

ただ念のためネット価格確認に再度アマゾンへ行ってみたら、なんということか、たった1日違いで1382円に下がっている。ガガーン! 失敗だったか。ちょっと気分悪くしましたが、でもアマゾン直販ではなく出展商品。その場合は配送料が加わるから、そんなに変わらないかな・・・と(よせばいいのに)詳細を見たら「関東配送料は無料」だった。あらら。1日早まってやっぱり損をしたらしい。

calendar2016.jpg

ま、たいした差ではないけどね。うん。

このところ見続けているNHK朝ドラ「あさが来た」ですが、数話前から「ファースト・ペンギン」という言葉が登場しています。主人公である広岡浅子(ドラマでは白岡あさ)に対して、五代友厚が「あなたはファースト・ペンギンだ」と言う。

五代友厚ってのは例の薩英戦争でドンパチが始まったとき、運悪く英軍艦に乗っていたため松木洪庵なんかといっしょに捕虜になってしまった人です。事情として仕方なかったんですが、場合によっては「薩摩武士の名折れじゃ!」とか言われて仲間に詰め腹切らされる危険もあった。少なくとも本人はそれを危惧してしばらく身を隠していたらしい。

要するにちょっとインテリ臭のある人だったんでしょうか。チェスト!とかわめいて自刃するような野蛮なタイプではなかった。その後、なんかの使節団でちょっと英国にも行ったはずです。

その五代、このドラマではハイカラ優男でやたら英語が達者。で、なぜかヒロインの広岡浅子にいれあげてる。ま、それはドラマだから仕方ない。

で、問題は「ファースト・ペンギン」。未知の環境に勇気をもって真っ先に飛び込む人、という意味で使われている。南極の海に群れているペンギンにとって、天敵はシャチやオットセイです。海中で楽しそうにペンギンが魚を獲っていると、そこへ「食ってやる!」とシャチが襲ってくる。ペンギン連中、あわてて氷の上に避難します。まるでロケットみたいにシューッと海から氷の上に飛びあがります。

penguin01.jpg


で、氷の上に退避していれば安全なんですが、はて、いつ海に戻るか。10分待てばいいのか、それとも1時間待てばいいのか。早く海に戻りたいけれども、シャチが待ち受けているかもしれない。真っ先に飛び込んで食われるのはバカです。

こんなとき「お前、行けよ」「そっちこそ先に飛び込めよ」とペンギン連中は押し合いへし合いします。ゴチャゴチャやっているうちに、なんせ連中は氷上では不器用なので、そのうち一匹がボチャンと海に落ちてしまいます。落ちたぞ・・・・・・とペンギンはいっせいに哀れな仲間に注目。あいつ、食われるかな・・・・。

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海が血に染まればシャチがいる証拠なので、もうしばらく辛抱が必要。しばらく待つことにして、そのうち我慢できずまた押し合いへし合いをする。ただしもし何事もなくファースト・ペンギンが魚を追いかけているようなら・・・・・・安全です、もう大丈夫。群れとしての犠牲を最小限にして、しかも余計な避難時間(捕食タイムのロス)をなくすためには賢い戦術ですね。一匹を犠牲にしてみんなが生き延びる。群れをなして生きる草食動物なんかにはよくあるパターンらしいです。

これが「ファースト・ペンギン」。勇気あるペンギンではなく、そこつで可哀相なペンギン。ただし結果的には「気高い挑戦者!」と称されるかもしれませんが。

以上、なんかの本で読みました。こっちのほうが「勇者!」より納得できます。

前に読んだ本で、いわゆる卓越風の話がありました。ある季節、特定の風が吹きやすいこと。季節風ですね。これを利用してアラビア人とかラピタ人とかは広い海を航海したらしい。

で、これとは別に「恒常風」というのがある。貿易風とか偏西風。しかしこの貿易風、偏西風の風向きが(文系頭には)なかなか理解できません。

老残の豆腐頭にいちばん理解しやすいのは「地球が自転しているから」という理屈です。ある地点にあるもの(空気)は静止しようとしても、地球は東に回転しているので地面が右(東)に移動する。置き去りにされるわけです。したがって見かけとして、風は西に吹く。うん、これは非常にわかりやすい。直感的。貿易風もこれで説明できるかもしれない。

では偏西風はどうして吹くのか。たしか高緯度で西から東に吹いている風です。空気が地球の自転と同じ方向に流れる。というより、自転の動きより早く動いてるわけですね。そうしないと風にならない。なぜだ。

ネットで調べてみました。いろんな解説がありましたが、みんな難しい。要するに地球のコリオリらしいですが、それがすんなり頭には入りません。うーん。

赤道近くで空気は温められて上昇する。上昇した空気は北(もちろん南半球なら南)に流れて、そのまま北極までいけば簡単なんですが、そこまでのパワーはない。中緯度付近の上空で冷やされて下に降りて来る。降りてくる段階で、コリオリによって南西方向へ吹く。うん。なんとなくわかる。

では偏西風はどうなんだ。多くの説明ではやはり「コリオリ力によって東に吹く」んだそうです。??? フィギュアで回転しているときに、手を遠くへ差し出すと回転と反対方向へひっぱられる。手を胸元に縮めると回転方向にひっぱられる。そんな解説もありましたが、イマイチ理解できない。

いろいろ読んで、自分なりに理解したのは下記の理屈でした。

要するに中緯度で空気は下に下降してくるわけです。そのとき(いろんな理屈があるようですが)南に向かって吹き込む動きと、北に向かって吹き込む動きがあるらしい。で、南(赤道方向)に吹き込む風は地球の自転に置いていかれるだろうから、結果的に「南西」への流れになる。うん、これは納得。

しかし北向きに吹き込む場合はどうなのか。こんな場合、風は北向きの力と同時に地球の自転と同じ速度で東にも移動している。その東への速い動きを内蔵したまま、自転速度の遅い北へ動くと、結果的に東へそれていく理屈にもなる。

クルマが2台平行して走っているとして、南のクルマは早い。北のクルマは遅い。平行したとき、南のクルマの窓から北のクルマの窓にまっすぐボールを投げたとしても、そのボールは北のクルマの窓には届かない。たぶん運転席の前方あたりを通過してしまうはずです。うん、けっこういい説明だな。

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貿易風に関しても「自転に置いていかれる」なんて説明ではなく、こっちの理屈のほうがもっともらしい気がします。たぶん、こうした理屈が「コリオリ」なんじゃないかな。







ということで、高緯度の偏西風は南西の風。赤道の北の貿易風は北東の風。航行する舟から見てひらったく表現すれば、西風と東風です。偏西風が蛇行する理屈とか、難しい話もありましたが、それは今回は無視。

だから、帆船で長い渡海をするような場合、わざわざ特定の緯度まで上がって(あるいは下がって)から出航したりするんだろうな、きっと。昔の船乗りは経験的にそのへんを知っていた。

上記、知ってる人からすれば「なんて奇妙な理解なんだ・・」と噴飯ものでしょうが、ご容赦。とにかく自分なりには納得できました。ついでに「偏西風は高緯度の西風、貿易風は低緯度の東風」、きちんと覚えることもできたし。(実は貿易風の風向、いまいち自信がなかった)

久しぶりに駅前の大型スーパーへ行ったら、文房具売り場のフロアが変更になっていました。開店当時は広大だったスペースがだんだん縮小され、ちょっと危惧していたんだけど、フロア変更で更に小さくなっていました。ようするに閑散フロアに追い出されたんでしょうね。

で、案の定、カレンダー売り場も小さくて、めざす商品は置いてなかったです。壁掛け可能なタイプのデスクカレンダーで「ミドリ デスクカレンダー A4 オジサン柄」というやつ。布貼りでちょっと高価なせいか、よほど大きなカレンダー売り場でないと扱っていない。定価で1700円程度。ま、十分高いか。

アマゾンを調べたら置いてありました。ただし定価。うーん、去年は確か1400円弱で購入したような。ちょっと迷って、まだ注文かけていません。まだ11月だし、まさか在庫がなくなりはしないと思うけど。

calendar2015.jpg※ 去年のエントリーを参照したら、「本体定価が1300円とけっこう高価で、税込みは1404円」と書いている。するとミドリカンパニーさん、値上げしたな。

これは2015年版

画像ファイルを開いたら、PhotoshopCS6のウィンドウ背景色が真っ黒になっていました。なにか特別なデータが埋め込まれたファイルなのかな。しかし調べてみるとごく通常のJPEGです。

ツールのアイコンも判別しづらいし、よく見ると設定がすべて初期化されてしまったような雰囲気です。再度立ち上げてみても同じ状態。いったい何故だ。まさか勝手にバージョンアップされたなんてことはないだろうな。

cs6-1119a.jpgま、背景色やアイコンなんかはまた設定しなおせばいいんですが、問題は開いたファイルが枠いっぱいのスペースをとってしまうこと。

画像そのものは200px とか300px程度であっても、背景(ドキュメントウィンドウというらしい)が目一杯に大きくなっている。複数の画像を開いても、みんな背後に隠れてしまって見えない。

理由は不明。しかし何らかの原因で、設定がすべて初期化されたと思うしかないです。

仕方なくネットで調べてみると、[ウィンドウ] メニューの [アレンジ] サブメニューで並びかたなんかを設定できるらしい。ところが[ウィンドウ] メニューで肝心の [アレンジ] という部分がグレーアウトして消えている。壊れてるんだろうか。うーん。

cs6-1119b.jpg再インストールしようかとも思いましたが、アドビのソフトはうかつなことができません。

うっかり消して再インストールしようとするとライセンスがどうたら文句を言われる事例もあるらしい。こういう部分、アドビは好かんです。企業としては正しいのかもしれませんが、ユーザからすると使い勝手が非常に悪い。

また時間をかけて調べました。ようやく発見。よくわからん説明ですが、下記。

初期設定では、[ウィンドウ] メニューの [アレンジ] サブメニューがグレーアウトして使用することができません。以下の方法で、ウィンドウをタブから分離して表示することができます。

ようわからんが、そうですか。で、以下の方法 というのは

[編集] メニューから [環境設定] - [一般] を選択。画像の赤マークの部分のチェックを変更する。
-----ということのようです。

これで元通りになりました。やれやれ。

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