「話の屑籠と半自叙伝」 菊地寛 

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文芸春秋 ★


kuzukago.jpg戦前から戦後にかけての、怪物・菊地寛の連載エッセー(と言うべきなのかどうか・・・)。

あまり文章のうまい人じゃないなー。ただ、物事の本質を見抜く目のある人だったらしい。少なくとも文学至上とか、芸術至上という曇りにはまったく縁がない。

社長である菊地が文藝春秋に書き綴った雑文を集めたものだが、この文章が当時はそんなに評判が良かったんだろうか。ま、論点が常にはっきりしてはいるし、見方も妙にスッキリして、それなりに合理的であることは事実。好悪は分かれるところだろうなー。