「ながい坂」 山本周五郎 

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新潮文庫 ★★★


nagaisaka.jpgたぶん3~4回目の読み返し。

だんだん面白みがなくなったきた。比較するのも変だが、ちょうど「エンダーのゲーム」のような感じ。最初のうちは印象が強烈で、主人公のストイックさや刻苦勉励に感動するのだが、だんだん飽きてくる。できすぎだろ?という臭さがにおってくる。

それを言うなら山本周五郎の本はみんなそういう部分があるなー。非常に巧い人だけに、その巧さが鼻についてくると辛い。太宰の本なども、昔は陶酔していたものだが、今となってはもう読めない。芥川も同じような感触が残る。計算しすぎ、磨き抜かれた文体ってのも問題があるんだろうなー。

そうそう。内容は「貧しい侍の子供が一念発起、文武に励み、御家の陰謀を阻止、最後は城代家老にまでなる」というお話です。こういうふうに書くと、身も蓋もない。