「大山康晴の晩節」 河口俊彦 

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飛鳥新社 ★★


ooyama.jpg河口七段(かな?)の書いたものは、以前はけっこう好きでよく読んだ。4~5冊読んでいくうち、少し飽きてきた。文章の非常に達者な人なんだけど、なんせ書いてる人が同じで、書かれる対象も将棋界しかないのだから、仕方ないだろうなー。

この書のテーマは大山康晴。好悪はあるだろうけど、とにかく超人物であったことは事実だし、強烈に強い人であったことも事実。河口も、個人としてはあまり合わないタイプだったらしい。合わないタイプだけど、でも勝負師として、政治家としては完全に認めざるを得ない。

かなり、いいです。特に有名な盤外の駆け引きやらなんやらが素人には面白い。ただ河口七段によると「対戦相手に負けてくれと懇願させた」という説は信じられないという。大山という人、とにかくプライドが高かったから、自分から相手に頭を下げるようなことはするわけない、という。ただ、自分に代わって友人某が頭を下げたことを知っても、それはそれで受け入れたんではないか。懇願にひるむような対戦相手なら組みやすし!と、みくびったかもしれない。

いろいろ考えると、けっこう怖いような内容です。