一人の鍋

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晴れ

昨日は引っ越し準備用のダンボールを調達しようと、朝10時にスーパーへ。開店直後を狙ったのは正解でした。開けたばかりの箱がレジの横に山のように積んであります。

ダンボールだけというのは心が咎めるので、ちょっと買い物。酒、牛乳、プレーンヨーグルト。ついでにカツオの柵。買ってしまってから、あんまり脂がのってる感じでもないなーとすこし後悔しました。でも、ま、いいでしょう。

午後から妻は外出。本人は夕食前に帰るつもりだったようですが、一応「遅くなったら勝手にカツオでも切って飲んでるから」と伝えたところ「今日はナベの予定なんだけど」とのこと。ふーん。

懸念が現実になってしまいました。あるいはと予想したとおり、7時になっても7時半になっても帰宅しない。仕方ない、鍋でも作るか。

冷蔵庫には豚肉、鳥手羽。豆腐もあります。野菜はなんか不明な地元産らしいのがたっぷりあります。正体不明だけど、この野菜を使ってみるか。そう方針を決めて、まず野菜を洗ってみたら、これがけっこう汚れてる。スーパーの清浄野菜じゃないですから。地元の畑でとれた荒々しい土だらけのやつ。セッセコセッセコ洗って、なんとか切って、それにしても香りがやけに高い。ほうれん草の仲間かな? 三つ葉みたいな香りでもある。ま、食えんことはあるまい。

で、テーブルに鍋を仕立てて、一口食べて・・・・えぐい。三つ葉みたいな味ですが、ほうれん草のえぐみがある。舌がヒリヒリする。あわてて他のアルミ鍋に移し、いっぺん煮立てました。湯通しなんてレベルではなく、しっかり煮る。土鍋の湯も交換です。どうもあんまり期待できそうもない雰囲気になってきたので、予定外だったけどカツオも端っこを少し切って、数秒の湯通しをして刺身。本当は生姜かニンニクでしょうが、無いのでチューブのワサビをそえる。

鍋も、カツオも、あんまり美味しくはありませんでした。失敗だったみたい。ボソボソと食べながら、本を片手に巨人ヤクルトをチラチラ眺めながら晩酌。不味い食事の割りには量が行って、けっこう酔ってしまいました。

そうそう、妻もいろいろあったらしく、9時すぎになってからムッとした顔で帰ってきました。厄日だったんですかね。正体不明の野菜は、育ちすぎでトウのたった三つ葉だったようです。