クリップの柄

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晴れ

駅のプラットホーム。東京寄り2両目最初のドアが開く場所に1カ月ほど前から、ダブルクリップの柄の部分が落ちていた。

ダブルクリップには大小いろいろなメーカーがあるが、この落ちている柄はM型ではなく、A型の軽い小さいもの。ホームの端から5~6センチくらいの危うい場所なので、かえって蹴飛ばされることもないのだろう。乗降の際にはちょうどどまたぐ位置だし、こんなホームの端っこをあえて歩く人もいない。

しかし、ほぼ1カ月。下手したら1カ月半。ずーっと同じ位置に転がっていた。この間には大雨も降ったし、風も吹いた。でも変わらず定位置に転がっている。ホームの掃除はどうなっているんだろう。掃除はしても、汚れの多い部分だけで、こんなギリギリの端っこなんて触りもしないのかな。

電車を待つ間、毎朝そんなことを考えていた。そして今週、ふと足許に目をやると、ない。何か目の錯覚だったんじゃないですか、というように、きれいになっている。

変なものですね。喪失感というと大げさですが、物足りない気分。あるべきものがなくなった。いつも自転車屋の店先に寝ころんでいた犬の姿が急に見えなくなってような意外感。(これは新橋の自転車屋の話です。賢そうな犬なんで、気にしている)

ま、それだけの話です。