「時代小説―自選短篇集」筒井康隆

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中央公論社 ★★

 

 なんでいまさら、という感はあるが、たまたま目についたので借り出し。もちろん再読。あるい再々々読。タイトルの通りの短編集です。

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何年前か覚えていませんが最初に「ヤマザキ」を読んだときは、さすが天才ツツイと感動しました。平然と受話器をとり、電気ヒゲソリを使う秀吉がなんともいい。「こちら一の谷」なんかも同じ系列です。「村井長庵」も良かった記憶がある。

「ジャズ大名」は、昔は興味なかったけど、読みなおしてみると悪くない。「鳶八丈の権」という冒頭の淡々とした一編は、なんといいますか、こんな本も書けるんだぞとツツイが自慢しているような感じがします。

才能充溢の人であることは間違いないのですが、その才気が少し臭い。ほんと、見栄はって断筆宣言なんかしなければよかったのに。宣言したのならやせ我慢して、何十年でも完全に引退してしまえればよかったのに。