串田孫一さん

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曇り

串田孫一さんが亡くなられました。

とりたててファンだったわけではありません。縁としては高校時代、50周年記念行事かなにかで講演をお聞きしたことがあるだけです。この時の講師陣、たしか朝日新聞の森恭三さん、もう一方は東北大理学部の教授で確か林さんいう方でした。田舎の高校にしてはセンスのいい講師を呼べたものです。

講演の中身はほとんど覚えていません。高校時代に山にばかり登っていたので成績不良で、無試験だった東大哲学にしか行けなかったということ。哲学をやった同期の連中ははみんな徴兵されると工兵として鉄道部隊へ行かされて苦労したこと(徴兵係が哲学=鉄学と思い込んだに違いない)などなど、漫談調の軽妙な語りに田舎の高校生たちは存分に笑わせてもらいました。

ま、それはともかく。なぜか新聞の訃報記事の中に串田さんの住所番地がのっていました。これまでなんとなく中央線の南側、国分寺崖線のあたりの貉坂(という地名がある。緑濃いところです)と思い込んでいたのに、実は線路の北側で、東小金井駅のすぐ近くのようです。

妻と二人、歩いて行ってきました。木立に囲まれたご自宅は人気もなく静まりかえっていました。ちょっと手を合わせて帰宅。途中の道筋、農家の門先によさそうな野菜が置いてあったので400円を投入し、トマトとナス、枝豆をもらって帰りました。買い物袋を用意していなかったので、むき出しのまま持ち帰りです。