「オレゴン・トレイル物語」天野元 他、「日本文学盛衰史」高橋源一郎

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英宝社 講談社 ★★★

家から30分ほど歩くと学芸大のキャンパスがあります。そこの図書館を一般市民も利用できることがわかり、某日、家人とテクテク歩いて行ってみました。

大学なんて、久しぶりです。さすが学芸大で、ま、真面目そうな学生たちがウロウロしています。で図書館。あっさり申請を受け付けてもらえました。

oregon.jpgで、借りたのがこの2冊。当然のことながら普通の図書館にあるような一般書は少なくて、それなりの専門書が大部分ですね。気軽に歩くには少しおっくうですが、天気の良い日には頑張って通ってみようかと思います。

「オレゴン・トレイル物語」はどういう人が何のために書いた本なのかわかりませんが、内容はそれなりに面白い。幌馬車の重量とか、積み込んだ物資の量など具体的なことが記されているのが楽しい。なんか6カ月とか10カ月とかかかった長旅だったらしいです。道中、まともな水も少ないし、食べ物をほとんどない。鹿とかバッファローが取れればラッキーですが、最初からアテにするわけにもいかないしね。

「日本文学盛衰史」は高橋源一郎ですから、ま、想像どおりのワケワカメふう。明治・大正の文豪たちが時空を超えて、いきなり現代に遊んだり苦悩したり、そのへんの説明は一切ナシなんで、多少の文学史を知っていないと脳内大混乱でしょう。

もし田山花袋が現代に生きていたら、蒲団というタイトルのエロビデオを撮影したかもしれない。石川啄木は新宿でブルセラショップの店員になる。

伊藤整文学賞受をもらったそうです。