「権力の日本人」双調平家物語ノート (1) 橋本治

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kenryokuno.jpg★★★ 講談社

読了。

非常に面白い本でした。本編の「双調平家物語」よりいいです。本編はいちおう物語(小説?)なので、ぐだぐただらだら、ひたすら書き綴っている。その点、ノートは橋本が読者に対して説明し、解説するという姿勢。一応はスッキリ論理的な叙述でもあり、理屈は頭にはいりやすいです。

といったって、橋本本です。やはりグダグダ ネチネチはしてますけどね。

なぜ清盛は「悪」なのか。という疑問から入り、どんどん遡って、結局は天武天皇の妻であるうののさらら(持統天皇)へ行き着きます。ここから日本の「強い女」「天皇ではない実権者」の存在が始まった。しかし持統天皇が権力を握ったのは、権力を握ろうと思ったからではなく、可愛い息子の草壁皇子が死んでしまったんで今度は可愛い孫の軽皇子(文武天皇)に権力を継がせようとしたから。

権力を握って何かをしよう・・と思ったわけじゃない。このへんの説明が橋本流で、わかったようなわからないような。

ま、いずれにしても「院政の始まりは持統天皇」。そういうことらしいです。

この 双調平家物語ノート、そのうちまた再読したいです。やたら掲載の年表も読み残しが多いし。うーん、いっそ買ってしまう気もあるんですが、在庫切れの雰囲気。いい出物があったら考えてみます。