「進化の存在証明」 リチャード・ドーキンス

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shinkashoumei.jpg★★ 早川書房

ドーキンスならある程度楽しく読めるだろうと借り出し。

うーん。この本の内容は「なぜ創造論者はこんなに頑迷なんだ」「米国でアンケートとると40%以上が創造論支持者」「英国だってえらく多いぞ」「進化は疑いようのない『事実』なのに・・。ほら、この通り証拠はいくらでもあるぞ・・」というようなものです。

創造論者ってのは、ま、「聖書に書かれていることは真実だ!」という人たち。米国の場合は南部に多いらしいです。現在の生物はノアの洪水の生き残り。人間はせいぜい1万年ほど前に、もちろん神様が作ったもの、という考え方です。

信仰ですからね。何を信じたってかまわない理屈ですが、たとえば学校で進化論的な授業をしようとするとボイコットをくらう。場合によっては授業を禁止される。これは困るというわけなんでしょう。

というわけでドーキンスが次から次へと生物進化の成り行きと証拠の数々を披瀝。「生物は進化してきた」と主張するだけのために、なんと600ページ超えの分厚い本です。

世界的に見ると、進化論が常識化している日本のほうがレアケースなんですかね。