★ 早川書房
まだクライトンの遺作があったとは。
ただしハードディスクの片隅に残っていたのは4分の1程度で、あとはリチャード・プレストンという人が追加したもののようです。
うーん。そこそこ上手に補填してるんですが、やっぱ、クライトンとは違う。細部がないんですよね。ストーリーを追うのに必死で大雑把すぎる。
ま、内容は「7人の院生がだまされて2センチサイズに縮小される。小人たちは濃密な生命にみちあふれ生存競争激しいハワイの森で生き延びる・・・ことができるか」というもの。
ミクロの決死圏の密林版。想像どおり、周囲には恐ろしい兵隊アリやらムカデやら、狩人蜂、コウモリ。怖いですね。そんな環境にポイっと放り込まれたらどうなんだろうという興味はあるていど満たしてくれます。でもまあ、それだけという感じ。
クライトンにこだわりのある読者は読まなくていいと思います。